コロナはなぜ一部の人で重症化するのか 悪玉タンパク質(自己抗体)の存在が有力候補

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悪玉タンパク質を排除すれば重症化しない?

新型コロナウイルスに感染すると、無症状や軽症ですむ人がいる一方で、深刻な肺炎を起こしてしまう人がいます。もちろん原因は一つではありませんが、朝日新聞の5月30日の朝刊の「悪玉タンパク質 重症化の一因か」の記事を目にして、思わず興味を引きましたので内容をまとめてみました。

「悪玉タンパク質」を排除すれば、感染したとしても重症化するリスクを減らせることになります。

新聞の文章を読んで理解するのには、どうしても時間がかかります。以下のサブ見出しでまとめましたので、早く楽に理解できると思います。

  • 悪玉タンパク質とは?
  • 本当に重症患者の中に悪玉タンパク質が存在するの?
  • 悪玉タンパク質を排除する治療とは?

悪玉タンパク質とは?

結論から言えば、体を守る免疫の邪魔をしたり、臓器や組織によくない作用をしたりするタンパク質です。

体の中には大きく分けて「よい抗体」と「こまった抗体」の二種類存在します。よい抗体はウイルスが細胞にくっつくのを邪魔して感染を防ぎます。こまった抗体はウイルスから体を守るインターフェロンという免疫物質を無力にしてしまいます。

言い方を変えると悪玉タンパク質はウイルスを活発にさせてしまうということです。

本当にそんなタンパク質が存在するのでしょうか?

本当に重症患者の中に悪玉タンパク質が存在するの?

すでに昨年秋に、フランスや米国の研究チームは、以下の発表をしました。

重い肺炎に陥った約1千人の 1割程にインターフェロンを無力にしてしまう自己抗体(悪玉タンパク質)が見つかった

つまりこういうフローです。

悪玉タンパク質によりインターフェロンが不足

ウイルスの増殖が抑えきれない

重症化した

悪玉タンパク質にはたくさんの種類がある

米エール大学の調査では、感染した患者の血液からは作用がよくわからないものも含めて、約120種類の悪玉タンパク質が見つかったとのことです。たくさんの種類がありますが、ざっくりまとめると以下の 2種類です。

  • 免疫の働きを邪魔するもの
  • 脳や心臓、組織に結合し、臓器の働きを損ねるもの

悪玉タンパク質が重症化の鍵だとすると、効果性の高い治療方法を開発できるという発想になります。

でもさっきの重い肺炎になる人の 1割の人から悪玉タンパク質が見つかったという割合を考えると、ほとんどから見つかったわけではないので、重症化の鍵と言えるのでしょうか?

と思ってしまいましたが、そこは専門家の研究の進捗に敬意を示したいと思います。

悪玉タンパク質を排除する治療とは?

まずは採血してどんな抗体があるか調べます。そして以下の2点が治療のポイントです。

  • インターフェロンが不足しているなら、体外から代理のインターフェロンを補う
  • 悪玉タンパク質が暴走しているなら、薬でその働きを抑える

悪玉タンパク質を排除する治療の実用化にはもう少し時間が必要な理由

上記2点は現段階では、理論上の話です。実際に治療して効果があるのか確かめなければなりません。それで実用化までにもう少し時間が必要な理由をまとめると下記の2つになります。

  • たくさんの悪玉タンパク質を見分ける手法は開発されたばかりで日常では使えない
  • 悪玉タンパク質のタイプに応じた治療の効果は臨床試験で確かめなければならない

結局のところ、コロナ収束までには、なかなか時間がかかるということをあらためて感じました。

終わりに

まとめると、悪玉タンパク質は以下の悪作用をします。

  • 免疫の働きを邪魔する
  • 脳や心臓、組織に結合し、臓器の働きを損ねる

理論上、治療は以下の視点で開発します。

  • インターフェロンが不足しているなら、体外から代理のインターフェロンを補う
  • 悪玉タンパク質が暴走しているなら、薬でその働きを抑える

これまでウイルスが侵入するのを避けることにかなり神経をつかってきました。あなたもそうではないでしょうか?ですが、ふと思ったのが、別の視点として、よい抗体によるウイルスを防御する力、抵抗力の増進させていくことの重要性です。

どうすれば体内でよい抗体を増進させることができるでしょうか?
その点も、あらためて勉強したいと思います。では。

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