コロナ治療のステロイド 自己判断が早すぎで病状悪化が国内外で相次ぐ

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コロナの治療におけるステロイドの使用タイミングが早すぎると

ステロイドを使用することができるのは肺炎が悪化し、酸素吸入が必要な中等症IIや、人工呼吸器をつける重症の患者が対象です。ところが自宅療養の段階で自己判断が早すぎて、逆に病状が悪化する報告が国内外から相次いで寄せられています。

重症患者の治療にあたる千葉県救急医療センターの集中治療科部長はこうコメントしました。

酸素投与が必要な段階ではステロイドが有効だと感じるが、タイミングが早すぎれば毒にもなります。一部の医療現場で、最新のエビデンスが確認されず投与されているようです。

ステロイドは患者の免疫を抑えるため、使うタイミングが重要で、酸素吸入までは必要のない中等症Iの段階などで使うと、病状が重くなることが当初から懸念されていました。

朝日新聞10月4日の「コロナ治療のステロイド 服用早いと病状悪化も」という記事を見て、薬は服用すればいいという問題ではないと思ったので、記事の内容をシンプルにまとめてみました。

厚生労働省のコロナ患者におけるステロイド使用の手引き

厚生労働省は自宅療養中のステロイド服用について、パルスオキシメーターで計測した血中酸素飽和度が「93%以下」などを基準を提示しました。下記のことも加えています。

  • 内服を開始する基準を遵守するよう患者に指示する
  • 電話・オンライン診療により内服開始を指示することが望ましい

実際に新型コロナの治療でステロイドを早く使いすぎて問題が出ているのでしょうか?

コロナの治療で早くにステロイドを使用した病状悪化の倍率が高い報告

千葉大学病院

千葉大学病院が患者約70人を分析したところ、ステロイドが先の人は、抗ウイルス薬が先の人よりも、人工呼吸器をつけたり、集中治療室に入ったりする割合が2倍以上高くなりました。

それで千葉大学などの研究チームは9月にウイルスの増殖を抑える抗ウイルス薬よりも先にステロイドを使うと、症状が悪化する恐れがあると、米科学誌に発表しました。

米退役軍人病院

米退役軍人病院などの研究チームは7月、合計約9000人を分析した結果、酸素投与が不要な患者にステロイドを使うと、死亡率は上昇させるとの報告を公開しました。

酸素投与を受けなかった患者の間で比べると、ステロイドを使った人の90日以内の死亡リスクは約2倍高い結果になりました。

今回本件に関して確認できた情報は以上です。早いですが、結論で締めくくります。

結論:新型コロナではステロイドは自己判断ではなく医師の指示で

厚生労働省の下記の基準を独自に強化した自治体があります。

  • 自宅療養中のステロイド服用について、パルスオキシメーターで計測した血中酸素飽和度が「93%以下」
  • 内服を開始する基準を遵守するよう患者に指示する
    電話・オンライン診療により内服開始を指示することが望ましい

一例として神奈川県です。医師向けのサイトにこう明記しました。

「医師から指示があるまでは服用しないこと」を処方時に患者に指導する

県の担当者はこうコメントしました。

自宅療養の不安は理解できるが、不適切な時期に服用すれば病状悪化の恐れがあります。自己判断でなく医師の指示を守ってほしいと思います。

個人的にコロナの自宅療養の段階でステロイドをすると病状が悪化する可能性があるので自己判断で使用しないようにという知識が増えました。

コロナ治療において飲み薬の開発が進み、治験が最終段階まできていて、早ければ年内に申請を提出するところまで進んでいます。そこにコロナ以前の生活に戻る期待を寄せたいと思います。少しでも参考になれば幸いです。

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