動きすぎて壊した話
――人はなぜ「余計なこと」をしてしまうのか
分かっているのに、やってしまう。
「今は触らない方がいい」
「もう少し待った方がいい」
頭では分かっているのに、
人はなぜか動いてしまう。
これは意志の弱さではありません。
むしろ、とても人間らしい反応です。
1. 触らなければ、治っていた話(体の例)
軽い腫れや違和感があるとき。
・本当に大丈夫か確かめたくなる
・触って形を確認したくなる
・処置を一つ足したくなる
結果、どうなるか。
治りかけていたはずの状態が、
数日、長引く。
原因はシンプルで、
回復途中の組織を刺激してしまったから。
体はすでに、
「修復モード」に入っていた。
でも人は、
「何もしない」を信用できなかった。
2. 動かさなければ、積み上がっていた話(ブログの例)
ブログでも、同じことが起きます。
・記事は書いた
・方向性も決まっている
・アクセスは微増、または横ばい
この段階は、
評価が水面下で積み上がっている最中。
それでも、
・タイトルを変える
・構成をいじる
・別の路線に寄せる
こうしてしまう。
すると、
「どれが効いて、どれが壊したのか」
自分でも分からなくなる。
本来なら、
そのまま置いておけば
評価が固まったかもしれない。
3. なぜ人は、余計なことをするのか
理由は、とても単純です。
不安だから。
・何もしていないように感じる
・コントロールを失った気がする
・変化がない=失敗だと思ってしまう
人は、
「動いている状態」を前進だと錯覚します。
でも現実には、
変化=改善
ではありません。
特に、
回復期・評価待ちのフェーズでは。
4. 本当に難しい判断
実は、
・頑張ること
・行動すること
よりも難しいのが、
待つこと。
なぜなら、
結果が出ていない間、
自分を正当化する材料がないから。
「何もしていない自分」を
受け入れる必要がある。
これは、
精神論ではありません。
構造の話です。
5. 動かない判断ができる人
動かない判断ができるのは、
・やるべきことをやった人
・準備を終えた人
だけです。
何もしていない人が
動かないのとは、意味が違う。
触らない。
足さない。
方向を変えない。
それは、
諦めではなく、
信頼です。
自分の準備を、
体の回復を、
時間の作用を。
結論:一番壊れやすいのは、良くなりかけた瞬間
本当に壊れやすいのは、
・悪化しているとき
ではなく、
・良くなりかけたとき
です。
その瞬間に、
人は安心できず、
余計なことをする。
だからこそ、
動かない判断
が、
一番価値のある判断になります。
体の回復も、
ブログの評価も、
静かな時間の中でしか、完成しない。
待つことは、
何もしないことではありません。
一番難しい、
そして一番強い選択です。
ここまで読んで、「動かない判断」がなぜ難しいのか、
少し見えてきたかもしれません。
その前提となる考え方は、こちらで書いています。
→ 果報は寝て待て、は戦略だった

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