「何かやれば良くなる」という幻想
――現場にいると分かる、行動が害になるフェーズの存在
相談すると、よく返ってくる言葉があります。
出来ることを見つけて、それをやりましょう
前向きで、間違ってはいない。
でも、現場にいるとどうしても引っかかる瞬間があります。
それは、
「もう、やることは全部やっている」状態のときです。
1. 行動=改善、とは限らない
体調の不調、仕事の停滞、ブログのアクセス低下。
こういう場面で人は不安になります。
不安になると、
「何かしなきゃ」と動きたくなる。
でも現実には、
- 何かをしたから好転する保証はない
- むしろ悪化するケースも多い
これは悲観ではなく、
現場で何度も確認されてきた事実です。
2. 体の回復は、ほぼ時間薬
炎症、腫れ、筋肉の違和感。
人ができることは、
- 大きく悪化させない
- 回復を邪魔しない
この2つくらいしかありません。
それ以上に手を出すと、
- 触りすぎる
- 処置を増やす
- 動かしてしまう
結果、
治りかけを壊す。
良かれと思ってやった行動が、
回復を遠ざける。
ここでは、
時間薬が9割です。
3. ブログも同じ構造をしている
ブログ運営でも、まったく同じことが起きます。
- 記事は書いた
- 内部リンクも張った
- 方向性も決まっている
それでも、数字はすぐに動かない。
このときに、
- タイトルを変える
- 構成をいじる
- 方針を変える
これをやると、
評価の積み上げが崩れる。
ブログもまた、
結果を決めるのは自分ではありません。
評価するのはGoogle、
読むかどうかは読者。
人が直接動かせない領域が大半です。
4. なぜ「行動しよう」が勧められがちなのか
理由はシンプルです。
- 相談した側が安心する
- 何も言わないより、言葉がある
- 責任を負わなくて済む
「やってみましょう」は、
無難で安全な助言。
でも、
「今はやらない方がいい」は、
責任が伴います。
だから、あまり言われません。
5. 本当に必要なのは、フェーズの見極め
重要なのは、
- 行動が効く段階なのか
- 行動が害になる段階なのか
この見極めです。
初期段階では、
行動量が正義のこともあります。
でも、
一定以上やったあとでは、
- 触らない
- 待つ
- 観察する
これが最適解になる。
結論:動かない判断も、立派な選択
「何かをしたから良くなる」とは限らない。
むしろ現実は、
ほとんどは時間が解決する
これを受け入れられるかどうかで、
結果は大きく変わります。
動かないのは、
逃げではありません。
やるべきことをやり切った人の、次の判断です。
時間薬が効くフェーズでは、
人は静かにしているのが一番、強い。
それでも、人は分かっていて動いてしまう。
私自身が、体とブログで「やりすぎて壊した」話をまとめました。
→ 動きすぎて壊した話
動きすぎて壊した話 ――人はなぜ「余計なこと」をしてしまうのか
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