2024年11月の悪夢から始まった、このブログのアクセス激減。
Googleのコアアップデートの直撃を受け、1日平均50人以上もの訪問者が一瞬で消え去りました。ブログを続けるべきか、誰もが悩み、諦めるほどの打撃です。
しかし、私は「このアクセス減は一時的な病気だ」と信じ、約8ヶ月間、ひたすら地道な記事更新を継続しました。
その結果、2025年7月にアクセスが激減前の水準にようやく回復。
そして、その後さらに戦略的な「リライト」を加えることで、アクセスを1日平均250人まで、以前より高い水準に押し上げることができました。
本記事は、絶望的なアクセス減少から完全なV字回復を遂げた、私自身のリアルな体験記です。
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コアアップデート直後に「何をすべきか」
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アクセスが回復するまでの約8ヶ月間で「何をし続けたか」
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回復後にアクセスをさらに一段階伸ばした「リライト戦略」
もしあなたが今、コアアップデートの影響でアクセス減に苦しんでいるなら、この記事が諦めないための希望と、次に打つべき具体的な一手を示す羅針盤となるはずです。
1. 絶望と確信の始まり:アクセス激減、そして決意
あれは、2024年11月。
Googleの公式発表とともに始まったコアアップデートは、私のブログに容赦なく牙を剥きました。
アナリティクスを開くたびに、青い線のグラフがまるで崖から転落するように下降していく様子に、思わず目を覆いたくなりました。
ピーク時には安定して訪れてくれていた読者の方々が、嘘のように消えていったのです。
アクセス半減の衝撃と「あの情報」への後悔
ご存知の通り、当サイトはコアアップデート以前は1日平均170人程度のアクセスがありました。
しかし、アップデート直後からその数はみるみる減少し、最終的に1日平均50人減、つまり約30%ものアクセスを失う結果となりました。
最もショックだったのは、長期間にわたって検索順位の上位を占め、アクセスを支えてくれていた「主力記事」たちが、一斉に順位を落としたことです。
まるで Google から「君のブログはもう必要ない」と宣告されたような気分でした。
【過去の後悔】 実は、2020年5月のコアアップデートの際、私は焦りから「質の低い記事はSEOに悪い」という情報に踊らされ、数百記事を削除するという大きな過ちを犯しました。その後の回復が遅れたのは、その行動が原因だったと確信しています。
むやみに記事をいじったり削除したりすると、せっかく蓄積したブログの資産を自らドブに捨てることになる——この苦い経験があったからこそ、今回は「焦ってはいけない」と強く心に誓うことができました。
「不治の病ではない」という確信
アクセスが激減したブログ画面を見つめながら、私は以前の記事(2024年12月公開)で書いた言葉を反芻しました。
「コアアップデートで減った分は一時的な病気で不治の病ではない!」
そうです。これはブログの一時的な「風邪」であり、「致命傷」ではないはずです。大切なのは、外部環境に振り回されず、自分がコントロールできる唯一のこと——「記事を書き続けること」に集中する、ということ。
こうして私は、来るべき回復の日のために、誰にも読まれないかもしれない状況下でも、ひたすら新規記事をアップし続けるという「地道な継続」の道を歩み始めることを決意したのです。
この「継続」こそが、V字回復の第一歩、つまりアクセス回復の「土台」となりました。
2. フェーズ1:アクセス回復の土台作り (地道な新規記事の力)
アクセスが激減した直後、誰もが最初に考えるのは「原因の特定」と「既存記事の修正(リライト)」でしょう。
しかし、私はこの時期、あえてその衝動を抑え込みました。
なぜなら、前回のアップデートで記事を大量に削除し、かえって回復を遅らせた経験があったからです。
私の選んだ戦略は、非常にシンプルで、そして最も苦しいものでした。
それは、ひたすら「新規記事」を書き続けるという、「量」にこだわる戦略です。
8ヶ月間続けた「誰も読まないかもしれない記事」の量産
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期間: 2024年11月(アクセス激減)〜 2025年7月(回復)
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主なアクション: ほぼ毎日、新規記事をアップロード。
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目標: アクセスの「母数」を増やすこと。
アクセス解析を見ても、新規記事への流入はほとんどありません。
つまり、書いた記事が検索エンジンに評価されるまで、誰も読まないかもしれないという「暗黒時代」が続いたわけです。モチベーションを保つのは至難の業でした。
それでも私がこの「量」の戦略を徹底したのには理由があります。
なぜ「量」にこだわったのか?
私のような個人ブログが大手サイトに対抗するには、記事の「網羅性」と「ニッチな深さ」しかありません。
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「質の高い記事」の定義は Google が決める: 私たちが「これは良質な記事だ」と思っても、Googleがそう判断しなければアクセスは来ません。だからこそ、まずは多くの「打席」に立ち、いずれ伸びるであろう「当たり記事」を生み出す確率を上げる必要がありました。
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古い記事の底上げを待つ: ブログはストック型のコンテンツです。すぐにアクセスがなくても、1年後、2年後に突然検索順位が上がる記事が必ず出てきます。この8ヶ月間は、過去記事の再評価と、新規記事の評価待ちという、回復のための「貯金期間」だったのです。
2025年7月、ついに回復の瞬間
この地道な継続が報われたのは、約8ヶ月後の2025年7月のコアアップデートのときでした。
「どうせまた下がるだろう」と半ば諦めながらアナリティクスを開いた私を待っていたのは、以前のグラフの底が抜けたような下降ではなく、力強い上昇でした。
新規記事を書き続けた努力が、このアップデートで初めて Google に正当に評価されたのです。
この時点で、アクセスは激減前の水準、1日平均170人に戻りました。
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フェーズ1の結論: 地道な継続(量)は、アクセス回復の「土台」となる。絶望的な状況でも記事を書き続けた「貯金」が、アップデートのタイミングで一気に実を結びました。
しかし、私の目標は「元の水準に戻すこと」で終わりではありません。
この回復した土台を使って、さらにアクセスを押し上げ、成長させる次のステップへ移行しました。
3. フェーズ2:成長へのドライブ (既存記事のブラッシュアップ戦略)
アクセスが激減前の水準に戻った2025年7月。これは大きな勝利でしたが、私はここで満足しませんでした。
新規記事の「量」の積み重ねでできたこの強固な土台を使い、次は効率よくアクセスを伸ばす「質」の向上に注力することにしました。
2025年10月からは、リソースを「新規記事作成」から「既存記事のリライト」に集中させました。
この戦略が、アクセスを1日平均220人から250人へと一段階押し上げる原動力となりました。
成長を加速させる「リライト対象」の選定基準
闇雲にリライトしても時間はいくらあっても足りません。私は以下の明確な基準で、リライト対象の記事を厳選しました。
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順位が惜しい記事: 検索順位が10位〜30位あたりに位置しており、少しのテコ入れで1桁台、特にトップ3を狙えそうな記事。
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流入量が多いが直帰率も高い記事: 読者の最初の関心は高いものの、記事の内容が古かったり、途中で離脱されていたりする記事。
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情報が古くなった記事: 過去に書いた仕事関連やIT関連の記事で、手順や環境が変化し、情報の更新が必要な記事。
アクセスを伸ばした具体的なリライトアクション
単なる誤字脱字の修正ではありません。
私がリライトで徹底したのは、「読者が求める情報への最適化」と「専門性の深化」の2点です。
「量」の土台の上に「質」のテコ入れが効いた瞬間
この集中的なリライトを続けた結果、アクセスは目に見えて伸び始めました。
2025年11月末には、それまで安定していた1日平均220人という水準を突破し、1日平均250人という新たなステージに到達しました。
これは、フェーズ1で積み上げた「量」の土台が、Googleからある程度評価され安定したからこそ、フェーズ2の「質」のテコ入れが効果的に作用した証拠です。
「新規記事」と「リライト」は、どちらか一つではなく、成長期に入ったブログにとって両輪で回すべき戦略だと確信しました。
分析してみると、現在アクセスを稼いでくれているのは特定の記事群だけではありません。
古い記事、新しい記事、リライトした記事など、様々な記事にアクセスが分散しており、ブログ全体が強固なものになっている手応えがあります。
4. まとめ:V字回復から学んだ3つの教訓
約1年間にわたるコアアップデートとの戦い、そしてそこからのV字回復と成長。この貴重な実体験から、ブログ運営に悩むあなたに伝えたい3つの重要な教訓があります。
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コアアップデートは「病気」ではない。一時的な順位変動である。 アクセスが激減しても、それは致命傷ではありません。感情的な焦りから記事を削除したり、ブログを辞めたりすることが、最大の「負け」です。継続こそが、最も強力な武器です。
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回復の土台は「継続による記事の量」で築かれる。 アクセスがゼロでも、まずは打席に立つ数を増やしてください。地道な新規記事の積み重ねが、Googleに再評価されるための「貯金」となり、コアアップデートの波に乗るための「土台」となります。
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成長のテコは「リライトによる記事の質」で加速する。 土台ができた後こそ、戦略的に「質の改善」を行うタイミングです。アクセスが見込める記事を厳選し、自分の体験や専門知識を深く盛り込むことで、効率よくアクセスをさらに伸ばすことができます。
現在、次のアクセス増加の兆しを感じています。
この経験が、アクセス減に悩むすべてのブロガーにとって、「諦めずに続ける」勇気と、「次に何をすべきか」の明確な指針となることを願っています。
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