ハウスクリーニングの作業で、時間がかかるわ、力がいるわ、で苦労するのがキッチンの焦げ落とし。この部分は、管理会社の担当者や新しい入居者の目につきやすいので手も抜けないですね。
できるだけ力を使わずに早くきれいにするために、プロの作業者でも試行錯誤を繰り返していると思います。
色々な方法を試してみましたが、一番早くてきれいになるのが、左官屋さんが使うトロ舟に投げ込みヒーターで熱湯を沸かし、しばらく五徳を漬け込んでから熱湯に浸しながら擦り洗いする方法だと悟りました。
と言っても、プロの作業者の意見として賛否があると思いますが、一作業者の実感として参考になればうれしいです。
さて、本題です。
五徳の焦げをきれいにするのに、なぜお湯が効果的なのか?
焼き付いてしまった焦げは油汚れと違い、炭化して強く固まっています。粘着を超えて固着しているので、油汚れの洗剤が染み込まず、洗剤の力は十分に発揮できない…
苛性ソーダに漬けておくという動画もよく見受けられますが、洗剤が強すぎて五徳の素材が化学反応を起こし白く変色することが実際にあったのでおすすめできないですね。
下の写真は洗浄後の五徳です。焦げは取れていますが、結構白っぽく変色しています。
これは、明らかに化学変化です。
コンロの五徳を苛性ソーダのつけ置き洗いは白く変色するリスクあり!実例つき
なので、入居者の方はこれは仕方がないと諦めていますが、私からすると半分は作業者の責任?と思ってしまいます。
ちなみに同僚が銀色の換気扇を同じように漬けておいたら、部品が溶けてバラバラになったことがありました。これを見て苛性ソーダは絶対やめようと思った… 担当者に正直に話しスペアと交換できるならあっさり解決しますが、こっちが壊したことには違いないので、それもどうなんでしょうね?
では、どうするのか?
熱湯で柔らかくしてから、とにかく削るのが最強だと思っています。
ですが、頑固な焦げになると削って落とすのはかなり大変な作業です。
では、何を使って擦ればいいのか…
- 100均の焦げ取りタワシ
- フライパンなどを擦るステンレスタワシ
- カッターの刃
- スクレーパー
色々ありますが、道具には一長一短があるので全部使ったらいいと思います。
スクレーパーでは刃が弱く、カッターの刃は扱いにくいというデメリットがあるので、彫刻刀を買ってきて試しました。
いいですよ。これ。
ほとんどの五徳は、ガスコンロにはめる円周の土台と鍋を載せるL字型のパーツで構成されています。その付け根のあたりの焦げがなかなか削りにくくて取れにくい…
ですが、手袋をした左手で鍋を載せるLを掴みながら、トロ舟の熱湯に浸しながら右手で彫刻刀で削っていくと、かゆいところに刃が届いてくれるんですよね。しかも傷はつかない!
彫刻刀だと手で持つところが長いので、削りやすいですね。
ついでにL字の側面もそれでガリガリ下に向けて削るのもありです。と言ってもこの部分は焦げ取りスポンジで十分落ちるかもしれません。それで取れるなら彫刻刀使うよりは安全ですね。
100均の焦げ取りスポンジ→玄関や洗面の床を擦るのに超おすすめ
考えてみたら彫刻刀は木材を削る道具です。
焦げは炭化して固着した状態ですが、熱湯で炭のように柔らかくなってから削るのに使うとちょうどいいのかもしれません。
ただし、濡れたところに使うものではないので、錆びないように注意が必要です。というか、100均商品で数回使ったら、使い捨てるようにどんどん買い替えてもすぐに元が取れると言えるでしょう。
道具が鈍くなっていると作業に疲れてしまうので、そこは惜しまずに投資。
後、100均で売っている道具でこのような引っ掻くタイプのスクレーパーがありますが、それも五徳の焦げ落としには結構いいかと思います。確かダイソーで100円で買った記憶があります。
ひっかくタイプのスクレーパー→ハウスクリーニング作業の必需品
ということで、五徳の焦げにはどうしても削る作業が必要ですが何で削るか?
色々な道具を使うのが一番。
彫刻刀も試してみてはいかがでしょうか?
素材に傷がつかないので安心して使えます。
最後までご覧いただきありがとうございました。
ビルトインコンロの天板のシミ跡は素材の化学変化→清掃でムキになる必要なし
では。
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