はじめに
私ごとからですが、気がついたらOffice for Mac 2016のサポートが2020年10月13日で終了していました。
気がつかずにしばらくサポート終了の状態で使用していたことになります。
やはりサポートのあるOfficeソフトを使いところです。
なんとか無料で使えるOfficeはないものかとLibreOfficeの実用性を試してみました。
LibreOfficeを試してみる
LibreOfficeは無料で使用できます。
以前から気になっていたので試してみました。
しかしながら結論から言えばおすすめできません。
その理由は下記の通りです。
- OneDriveのファイルにアクセスしようとすると拒否される
- Excelファイルとの互換性で若干問題
- 数値入力がExcelとは仕様が異なり戸惑う
- ツールバーのデザインがごちゃごちゃしている
それぞれを補足します。
OneDriveのファイルにアクセスしようとすると拒否される
LibreOfficeからOneDriveのファイルにアクセス使用とすると下のような警告が表示されました。
セキュリティーの観点で当然でしょう。
どうしてもOneDriveで全てのファイルを同期管理したいのであれば、他のOfficeソフトを使用するという選択肢はなくなります。
解決策として思いつくのは下記のことです。
- 少し費用をかけて新しいOffice for Macを購入する
- 月額900円のプレミアムを契約する
- iPadなどのタブレットのExcelを使用する
LibreOfficeはOneDriveは使えないのですね。
ちょっと不便を感じました。
続いてLibreOfficeでExcelファイルの編集の実用性を試してみます。
ExcelファイルとLibreOfficeでは互換性にやや問題
ExcelファイルをLibreOfficeで編集してみた
ExcelファイルをLibreOfficeで表示させて編集しました。
編集したものは保存しなければなりません。
保存は編集用ファイルをExcelファイルか、ODFファイル形式かを選択できます。
それぞれの保存はどんな感じになるのでしょうか?
ODFファイル形式で保存した場合
ODFファイル形式で保存したものをExcelで読み込むと日付の関数が読み込めていない部分がありました。
さらに月火水などの表記がMon Tus Wedなどに変わって表記されていました。
Excelの読み込みに30秒ほど時間がかかってしまいます。
Excel形式で保存した場合
Excel形式で保存してExcelで読み込むと漢字表記の字体違っていました。
数値が白色の字になっていて値はあるけど見えない箇所が結構出てきました。
読み込みはすぐにできました。
総合的な実用性は?
上記をよしとするか、そうでないかの判断は人それぞれです。
わたしはちょっと使いにくいなあと思いました。
その理由は自分だけの使用なら何とかなります。
ですが相手とのやり取りでOfficeを使用することが多いのも実情です。
相手がExcelファイルで送信してきたものに、自分がLibreOfficeで編集して相手に送信すると、相手に不便をかけてしまいます。
わたしは使用する気にはなれませんでした。
数値入力の仕様がExcelと違う部分がある
例を一つ挙げますとExcelではセルの値を空白にしたい場合、deleteキーで一つ戻すと綺麗に空白になります。
LibreOfficeで値を空白にしたいセルでdeleteキーを押すとこのような画面が出てきます。
いちいちこういう画面が出るのは非常に面倒ですね。
deleteキーを押す度にこのような画面になりますと、編集作業に支障が出てきます。
LibreOfficeの場合、空白にしたいセルがあれば、空白を入力すればそうなります。
同様にセルの値を変えたい場合には、上から変えたい値を入力すればそうなります。
この入力の仕様には違和感がありました。
慣れてくるにつれて値入力の仕様が変わることも解決すると思いますが、数値の入力は入力の方法など考えずに反射的にするので、効率は悪くなるのではないかと。
LibreOfficeはツールバーの見た目に煩雑感がある
LibreOfficeのツールバーの上部はこんな感じです。
初めて見るなら違和感はないかもしれません。
Excelのツールバーを見てみましょう。
上の写真とは似ているものの違うコンテンツのものになりますが、ツールバーの見た目の印象は比較できます。
確かにツールバーにはあまり使わない機能もたくさん表示されています。
それでも綺麗に並んでいる印象です。
高級感もあります。
有料と無料の差があるので比べて評価することがナンセンスかもしれません。
有料無料を問わずデザインがいい方が使用感として快適です。
Excelの場合、更新されてツールの配置が変わると使いづらくなりましたが、たいていの場合、これまでは慣れで解決しました。
終わりに
Microsoftに変わるOfficeソフトとしてLibreOfficeを試してみました。
無料で使用できるのは魅力ですが、下記の4つの理由で選択肢から外させていただきました。
- OneDriveのファイルにアクセスしようとすると拒否される
- Excelファイルとの互換性で若干問題
- 数値入力がExcelとは仕様が異なり戸惑う
- ツールバーのデザインがごちゃごちゃしている
どうしてもPCでMicrosoftを使う必要があるのであれば、プレミアム契約するか、有料版のOffice for Mac2019を購入した方が編集は快適でストレスなくはかどると思います。
ただ私の場合、PCでMicrosoftを使う必要があるのはたまになので、iPadのExcelで編集して相手に添付するようにしたいと思います。
また相手とやりとりの必要がないのであればせっかくMacBookに無料でついているの、Numbersを使用します。
Numbersはデザインがシンプルで見た目が綺麗です。
Excelとの互換がなさすぎるのがデメリットですが、自分が使用するだけなら特に問題ありません。
参考になれば幸いです。
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