ハウスクリーニング業者の皆さま、築浅のダイキン製ノーマルエアコンの洗浄、お疲れ様です!
本体カバーを外す際、アース線が専用通路を通ってネジ止めされている構造に、再取り付けで手間取っていませんか?
正直、洗浄後のカバーを元通りに戻す作業は、かなりのストレスですよね。
この記事では、次回のエアコン洗浄作業が劇的に楽になる、取り付けの「時短裏技」をご紹介します。
この裏技を使えば、アース線の問題は解決。ダイキンノーマルエアコンの分解・取り付けのストレスから解放されます!
1. 築3年以内のダイキンノーマルエアコンに多い「カバーのアース線接続」の面倒な構造
私たちが日常的に扱う、築数年の1DKなどの賃貸マンションに設置されているダイキン製のノーマルエアコン。
本体カバーは比較的簡単に外せる機種が多いものの、唯一、手間となっているのがこのアース線の接続構造です。
これは親切心からか、非常にご丁寧に設計されているのですが、私たち清掃業者にとっては大きな足かせとなっています。
作業の面倒なポイント
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アース線が本体カバーに直結: アース線がカバーの裏側に設けられた細い通路(切り込み)を通され、ネジでしっかりと固定されています。
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ネジを外さないとカバーが取れない: つまり、洗浄のためにカバーを外すには、必ずこのアース線のネジを外さなければなりません。
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長い白い線が浮き、洗浄時に邪魔: ネジを外すと、ビヨーンと長いアース線が本体から浮いた状態になります。洗浄時は、アース線の金属部分に養生テープを貼って水濡れを防ぐ必要があります(この点は特に問題ありませんが、地味に手間です)。

取り外し自体は、ネジを一本外すだけなので簡単です。
問題は洗浄後に元通りに戻す作業、ここが最大のストレスポイントなのです。
2. エアコン洗浄業者も困る!カバーを「元の通路」に戻す手間を解消したい
エアコン洗浄が終わり、いざ本体カバーを元通りに取り付けようとすると、このアース線の設計が牙を剥きます。
本体カバーを定位置に戻し、さらにアース線の白い長い線を「本来の通路」に沿わせて、ネジ穴に正確に合わせる作業が、地味に時間がかかり、イライラする原因となります。
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通路のカーブに沿わせるのが面倒
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線が遊んでしまい、カバーを押し込んだ拍子にずれる
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ネジ穴が見えにくく、何度もやり直す羽目になる

特に一日に何台も洗浄する日には、この数分のロスと精神的ストレスが積み重なり、作業効率を大きく下げます。
「数年後に必ず洗浄が入るのだから、もう少しカバーの取り外しを簡単な構造にしてほしい…」と、心の中で愚痴をこぼしたことのある作業者は少なくないでしょう。
3. 【写真で解説】次回から楽になる!アース線を「本来の通路」に通さない簡単な取り付け方法
そこで今回、試行錯誤の末に見つけた、次回以降の作業を劇的に楽にする取り付けの裏技をご紹介します。
結論から言うと、アース線の白い長い線を、本体カバーの本来の通路を通す必要はありません。
時短の具体的な手順
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アース線をネジで仮固定する:
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本体カバーを取り付ける前に、アース線の金属部分を、カバーのアース線接続部にあるネジ穴の近くでスタンバイさせます。
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白い長い線は無視して、カバーの切り込み口からすぐにネジ穴へアース線を合わせます。
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カバーを上から被せる:
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アース線をネジ穴で固定したら(または固定できる位置に合わせたら)、そのまま上から本体カバーを取り付けます。
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この機種はカバーの取り付け自体は簡単ですので、カバーがカチッと定位置にはまるように押し込みます。
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ネジで本固定する:
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カバーが定位置にはまった後、アース線の接続部分をネジでしっかりと固定します。
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仕上がりの状態
本来の通路は通っていませんが、ネジでしっかりと接続されているため、機能的には全く問題ありません。

後は、上から本体カバーを取り付けるだけです。この機種はそれは簡単。アースのネジの部分はこんな感じになります。

白い長い線は本来の通路を通っていませんが、ちゃんとネジでついているので実質元通りです。
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白い長い線は、本体カバーの切り込み部分から少し浮いた状態になりますが、カバーで隠れてしまうため、外見上の違和感は皆無です。
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重要な点: 次回、エアコン洗浄でカバーを外す際は、このネジ一本を外すだけで、アース線がカバーの通路に引っかかるストレスが一切なくなります。
この裏技を知ってからは、今までこの機種にかかっていた取り付けの苦労が嘘のように解消されました!
4. この裏技のメリット・デメリットと、他のメーカーの状況
メリット(清掃業者目線)
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作業時間の大幅な短縮: 毎回イライラしていたアース線処理の時間が激減します。
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ストレス軽減: 心理的な負担が減り、他の作業に集中できます。
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次回の作業効率化: 次回以降の洗浄時に、この機種の分解が「楽な機種」へと変わります。
デメリット(注意点)
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初期施工業者からの視点: 新築時の丁寧な配線とは異なるため、元々の設置業者がもし見たら、不快に思われる可能性はあります。しかし、数年経てば洗浄は必須であり、現場の効率を優先すべきだと考えます。
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機能上の問題はなし: アースはネジで確実に接続されていれば役割を果たしますので、機能上の問題は発生しません。
この「ダイキンノーマルエアコン」のアース線問題は、私が検索しても全く情報が出てこなかったため、同じ課題に直面している多くのプロの方のお役に立てることを願っています。
5. まとめ:アース線の呪縛を断ち切り、次の現場へ
今回ご紹介した、ダイキン製ノーマルエアコンの本体カバーにおけるアース線取り付けの裏技は、地味ながらも日々の作業効率に大きく影響する「知っているか知らないか」のノウハウです。
特に築浅物件での対応頻度が高い私たち清掃業者にとって、この手間を省けることは大きなメリットとなります。
本記事の重要なポイント再確認
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機種の特定: 築浅(2022年以降など)のダイキン製ノーマルエアコンに多い構造です。
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問題の解消: 本来の通路を通す手間を排除し、ネジと金属端子のみを直結します。
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最大の効果: この一手間で、次回のカバー取り外し作業がノンストレスになります。
この情報が、一つでも多くの現場で作業効率を向上させ、皆さまのストレス軽減に繋がることを願っております。
今後も、現場で得た実践的なノウハウを共有していきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。安全作業で次の現場も頑張りましょう!
FAQ:ダイキンエアコンのアース線接続の裏技について
読者や他の業者様から寄せられそうな質問に回答します。
Q1. アース線を本来の通路に通さなくても、安全性や機能に問題はありませんか?
A1. はい、問題ありません。アース線の最も重要な役割は、金属端子と本体がネジで確実に接続されていることです。この裏技では、ネジによる接続自体はしっかりと行っているため、アースとしての機能は完全に果たされており、安全性に影響はありません。本来の通路は、工場での配線や見た目を整えるためのものです。
Q2. もしメーカーや賃貸の管理会社にこの取り付け方を見られた場合、クレームになりませんか?
A2. 理論上、初期の丁寧な配線とは異なるため、厳格な管理会社や施工業者の中には指摘をする可能性はゼロではありません。しかし、外見上はカバーに隠れて見えない箇所であり、機能上の問題がないため、多くの場合問題視されません。この方法は、エアコン洗浄という定期的に必要となるメンテナンス作業の効率化を目的としたものであり、作業ストレスを減らすための合理的な手段だとご理解ください。
Q3. この構造は、ダイキンの全てのノーマルエアコンに共通していますか?
A3. いいえ、すべての機種に共通しているわけではありません。特に今回問題となった構造は、2020年代に入って以降の比較的新しいノーマルタイプ(築浅の賃貸物件に設置されやすい機種)で多く確認されています。古い機種や上位機種では異なる場合があるため、必ず現場で構造を確認してください。
Q4. アース線を抜かずにカバーを外す方法はありますか?
A4. 残念ながら、この構造の機種では、アース線がカバーとネジで固定されているため、ネジを外さずにカバーを完全に分離することはできません。今回の裏技は、ネジを外す作業自体をなくすのではなく、再取り付け時の手間をなくすためのものです。
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