掃除の技術は、学べば身につきます。
洗剤の選び方、道具の使い分け、効率的な動線――どれも大切です。
でも、ハウスクリーニングの現場で本当に差が出るのは、
**技術よりも前にある「あるもの」**だと、私は感じています。
それを教えてくれたのが、
「We love people」
中学生でも知っている、たった3つの英単語でした。
なぜ英語のフレーズが、私の掃除の仕方を変えたのか。
なぜ誰も見ていない隅のホコリまで、驚くほど丁寧に拭けるようになったのか。
今日は、
自己満足の作業を「本当のプロの仕事」に変えるマインドセットを共有します。
「技術」より先に「心」が動く理由
ハウスクリーニングの仕事は、実は
**「自分との戦い」**です。
たとえば――
-
レンジフードの奥
-
家具の裏側
-
しゃがまないと見えない隅っこ
お客様が一生チェックしないかもしれない場所。
そこを
-
「まあ、いいか」で済ませるのか
-
鏡のように磨き上げるのか
その分かれ道になるのは、
腕前の差ではありません。
「誰のために、何のためにやっているか」
この一点に、すべてが集約されます。
「褒められたい」は、いつかガス欠を起こす
もし動機が
「We love to be admired(褒められたい)」
だけだったらどうでしょう。
もちろん、
「すごく綺麗になった!」
と喜ばれるのは嬉しいものです。
でも、
-
誰にも気づかれなかったら?
-
感謝の言葉がなかったら?
そのたびに
「こんなに頑張ったのに…」
と、心がすり減っていきます。
聖書には、
「善いことをするときは、ラッパを吹き鳴らしてはいけない」
という教えがあります。
「自分はこんなにやったぞ!」
とアピールしたくなる気持ち(=ラッパ)を、
一度、脇に置いてみる。
すると不思議なことに、
今まで見えていなかった**「汚れ」**が見えてくるのです。
なぜ「We love people」が効果大なのか
ここで立ち返るのが、
**「We love people」**です。
-
I love people.
(人が好きだ) -
Because I love people.
(喜んでほしいから、やる)
このフレーズを心の中で唱えると、
視点が一気に切り替わります。
-
「自分がどう見られるか」から
-
「相手がどう感じるか」へ
たとえば、
-
「この隙間のホコリがなくなれば、
この家のお子さんは、もっと健やかに過ごせるかもしれない」 -
「ここを磨けば、
帰宅したお客様の心が、ふっと軽くなるかもしれない」
そう思えた瞬間、
作業は「義務」ではなく、
**相手への「贈り物」**に変わります。
誰も見ていない場所を磨くのは、
自分をアピールするためではありません。
その先にいる**「人」**を大切に思っている証拠なのです。

類語と比べると見える「プロの奥行き」
英語には「人が好き」を表す言葉がいくつかあります。
-
I’m a people person.
(社交的です・人付き合いが得意です)
これは、
スキルや性格の話です。
一方で、
-
I love people.
(人を愛している)
こちらは、
生き方・動機の話です。
私たちが現場で発揮したいのは、
前者の「うまさ」より、
後者の「エネルギー」。
言葉にすると少し照れくさいですが、
この「愛」を動機にした仕事は、
不思議とお客様に伝わります。
説明しなくても、
仕上がった部屋の**「空気」**が変わるからです。
技術は「心」に引っ張られて伸びていく
技術は大事です。
でも、技術は心の向きに引っ張られて伸びると感じています。
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誰のためにやるのか
-
何を届けたいのか
それが定まったとき、
自然と
-
手が止まらなくなる
-
妥協できなくなる
-
もう一拭きしたくなる
その積み重ねが、
結果として「プロの技術」になります。
最後に:
もし今日、
-
少し疲れていたり
-
「誰も見てくれない」と感じたり
-
仕事が作業になってしまっていたら
一度、手を止めて、
心の中でこう言ってみてください。
“We love people.”
たったこれだけで、
雑巾を持つ手に、
今までとは違う温かな力が宿るはずです。
技術の前に、心を動かす。
それが、私が大切にしている
最強の仕事術です。
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