はじめに
カーペットクリーニングって一生懸命やった割には評価してもらえずがっかり…
こんな経験ないですか?
というか、それがあったからこの記事をご覧いただいているのでしょう。
ご承知のように、
汚れの中で最大の敵はドライソイルです。
それを撃退するベストな方法を極めることが、最大限きれいにするポイントと言っても過言ではありません。
それで清掃の仕事経験から、下記のことをこの記事でお伝えしたいと思います。
- ドライソイルとは?
- どのようにこの強敵を排除する?
もちろん業者によって仕事のやり方やポリシーに関して異なることは重々承知で、自分の体験として書きました。
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土足用カーペットの8割以上の汚れはドライソイル
ドライソイルを日本語表現すると「乾燥土壌」で、
簡単に言えば外を歩いた靴底の汚れのことです。
一方、室内のカーペットは埃や髪の毛など汚れをしっかりホールディングします。
ドライソイルも例外ではありません。
定期的に掃除機などで汚れを除去しないと、それらの汚れがどんどん下に溜まっていきます。
当然ですね。
その中で一番しぶとく、しかも普通の掃除機では吸わない細かい汚れがドライソイルです。
高価な掃除機で吸い取ったドライソイルは後で掲載します。
ドライソイルとはどれほど強力な敵でしょうか?
アップライトの掃除機でも完全に除去できないドライソイル
アップライト式の掃除機を丹念にかけたとしても、残念ながらドライソイルは完全には除去できません。
まして家庭用掃除機ではもっと無理です。
逆に言えば、ドライソイルさえ除去できればカーペットクリーニングは成功と言えるのですが、どうすればいいのでしょうか?
続いてその作業工程です。
専用の特殊な掃除機を使用してドライソイルを除去
10万円程度のアップライト掃除機でも十分に除去できないんですよね。
もちろん普通の家庭用掃除機よりは随分吸い込みます。
そこで使用した掃除機は蔵王のパイルブラシという機種です。
因みに新機種は60万円するのですが、中古機種ならヤフオクで4万円くらいで入札されていました。
多少古くても正常に使用できるなら4万円は安いですよね。
このパイルブラシと一般のアップライト掃除機の吸引力がどれほど違うか実験したものを下記の記事で書きました。よかったら参考までに。
さて、実際の作業風景はこんな感じで、下の写真はパイルブラシでドライソイルを吸引しているところです。
やっと出てきましたね。
これが吸引したドライソイルで強敵なんです。
これが黒ずんでいるカーペットの汚れの原因です。
ウエット洗浄に入る前にできる限りこの段階でドライソイルを除去するのがカーペットをきれいにするポイントです。
後述しますが、それでもウェット洗浄の時にも真っ黒な汚れがキリがないほど出てくる…悩みの種だと思います。
さて徹底的にパイルブラシをかけ、できる限りドライソイルを吸いましたので、次の工程に移ります。
洗剤を噴霧してポリシャーを回す
噴霧器は市販のものでもOKです。
噴霧器のタンクの中に洗剤を適量入れて水で薄めます。
因みに洗剤は蔵王の「ゾウさん」という洗剤で、これとアルカリ電解水とで洗浄力はを比べてみました。下記の記事で結果を書きました。
「ゾウさん」はアレルギー体質にも優しいのが特徴です。(詳細は省略)
では、洗浄するカーペットにたっぷり噴霧しますが、10分程経つと洗剤とドライソイルが反応してカーペットが黒くなり、
そのタイミングでポリシャーを回すと、ある程度泡立ち、
そこでリンサー、つまり汚水吸引機の出番、という作業の流れです。
リンサーのノズルの先から熱湯を噴射しながら汚水を吸収する
下の写真はリンサーを使って熱湯を噴射しつつ、汚水を吸引している作業の場面です。
因みに機種はスーパーリンサー バリュー202で、新規で購入すると46万円します、、
それはさておき、浄水のタンクに熱湯を入れますが、その熱湯はバケツに電熱ヒーターを突っ込んで絶えず作っています。
沸かしっ放しややけどに注意しましょう。
吸引した汚水はこれです。
先程、パイルブラシでかなりドライソイルを吸引しても、まだこんなにドライソイルが出てきます。
あの高価なパイルブラシでも、まだまだ汚れがとれきれていない証拠です。
なので本当にきれいにしようと思ったら、2回目、3回目と出てくる汚水の黒さが薄くなるまで、この作業を繰り返さなければなりません。
この作業に時間と労力がいりますが、とことん頑張ります。カーペットを綺麗にするためなので。
作業した箇所とまだの箇所の比較はこんな感じです。
上は作業後、下はこれからです。これくらいにはならないと、、
ポリシャーにヤーンパッドをつけて回して、乾燥と同時に汚れを吸引する
写真のない説明で恐縮ですが、ポリシャーにヤーンパッドをつけて回します。
その作業によりカーペットの表面に残留している汚れを吸引すると同時に乾燥させる、というわけです。
あとはファンを回して乾燥させます。
噴霧器でカーペットプロテクター(汚染防止剤)を噴霧する
だいたいカーペットが乾燥したら汚染防止剤を噴霧します。
それで洗浄作業は仕上がりです。
ベタベタ感がなくなりサラサラ感が出てきましたね。
終わりに
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ここまでみてきた通り、
カーペットを濡らす前にドライソイルを完全に除去する事がどれほど大仕事かつ大切なことか
を感じていただけたかと思います。
高価な機材が必要になりますし、時間と労力が結構かかるのが手痛いところですが、
普段から目で見て汚れが気にならないとしても、できるだけアップライト掃除機をかけるようにおすすめします。
というのは、前述のようにそれでドライソイルを100%除去できるわけではありませんが、日頃からの手入れで、だいぶ汚れが違ってくるからです。
さらに言えば、玄関に足拭きマットを置いて靴底を綺麗にしてから入室することも汚れに違いが出てくることも意識したいところですね。
ということで、
カーペットの最大の強敵ドライソイルをどうやってきれいにするか、作業経験からまとめてみました。
参考になれば嬉しく思います。
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