ノーマルタイプの壁掛けエアコンは、プロでなくても本体カバーを外して洗浄できると思います。
逆に最近のお掃除機能付きタイプは、素人では無理でしょうね。分解する時の電気の配線を外すのが結構難しい… 取れたはいいけど復旧できるか不安ということもあるでしょう。
YouTubeでわかりやすく分解の仕方をわかりやすく解説されていますが、初めてなら1人ではやめた方がいいでしょうね。
では、本題です。
今日はワンルームマンションの空室の現場に入りました。
内装のクロスの張り替えで、タバコのヤニだらけのクロスを剥いだ時に出てくるボードに貼ってある壁紙を漂白消臭する仕事のために、その部屋に入ったわけですが…
この写真は本体カバーを外して、エアコン洗浄用の汚水受けを取り付けた時ですが、クロスの状態でタバコのヤニがどれだけひどかったか見ていただけると思います。
壁掛けエアコンがあまりにもヤニ汚く、エアコンを動作させると空気が臭かったのでいっそのことついでに洗ってしまえ〜、という作戦に出たわけです。いずれはどこかのタイミングで洗わないといけないので。
機種は三菱製「霧ヶ峰」のノーマルタイプ。霧ヶ峰は本体カバーを外して洗いやすいです。どれでも一緒と言われるかもしれませんが、我が家の日立製は硬くて外れにくい…
エアコン洗浄で本体カバーを外すのが不安な方へ ツメを壊さないためのポイント
念のため、エアコンの本体カバーを外すのは苦手、という人もいると思いますのでプロの作業者目線で外し方の感覚とコツをお伝えします。
まずは、正面のカバーをパカっと開けて、そのカバーとフィルターを外します。
次にルーバー。 真ん中のちょぼのかかりを外して、左端から抜いて、次に右端を抜く。文字説明でわかりにくいかもしれませんが… 慣れたら簡単な作業ですが、やってみてだめだな、と思ったらやめた方がいいです。破損してしまうので… 一応下記の記事で機種違いですが、図解しています。
うっ、ルーバーが固くて外れない… 実はコツがあります。エアコン洗浄編
そしていよいよ本体カバー。下の2箇所に隠しビスがついているのがわかると思います。プラスドライバーでそれを外す。これは簡単ですが、次がコツが入ります。
本体カバーを両手で挟むように持ち、左手は下に、右手は上に、ひねるように力を入れて、手前に斜め上に引っ張るような感じで。 こうすると、ぐ〜、パカっと外れます。こう表現してもわかりにくいかもしれませんが、この感触がわかってくればカバーを外すのは怖くなくなってくると思います。機種によって爪の位置が違ったりしますが、わたしの場合がそうでした。
さて、カバーを開けると裏側はヤニでこんなに汚れています。
汚れはひどく臭いもするのですが、外すことさえできたら綺麗にするのにそれほど苦労はありません。
ベランダに外したパーツを持っていきました。
洗剤を全面にたっぷり噴霧します。
すると、みるみる汚れが落ちていくのがわかります。細かい所まで綺麗にするために、細い刷毛を当てました。2分放置。
そして、ホースで水を流すと一気に綺麗になりました。この洗浄は流すだけで綺麗になるので気持ちいいです。
先ほどの本体の方の正面冷却の部分とファンも洗剤をたっぷりかけて数分放置して、ホースで流しました。冷却の下の部分が泡泡になりますがドレンホースが詰まっていなければ、そのうち流れていきます。この機種はつまってなかったのでよかったです。ただしヤニが固まっていたので、3回くらい水で洗剤を噴霧して水を流しましたね。
ファンを洗った汚水受けの下にバケツを置いているのですが、これがその汚れです。
エアコンを洗浄すると、1年に一回とか定期的にしない限り、だいたいどれでもこれくらいカビやほこりやすすなどの黒い汚れがあります。それが部屋の空気になるので定期的に綺麗にしたいですね。
さて、洗った本体カバーをつけるとこんな感じ。
テスト運転するとエラーもなく、臭いもすっかり取れてくれました。
ここで、一言。
ルーバーをつける時にもコツがあります。ルーバーをつける前に試運転すると、右軸のモーターの向きがずれてしまってはめにくくなるので、わたしはルーバーをつけてから試運転するようにしています。
というのは、こうすると試運転した時にルーバーとその付近が汚れるのは事実ですが、それは最後に仕上げ拭きすれば解決する話。うっ、ルーバーがつかないぞ、と悩んで時間をかける労力を考えると、その順序がおすすめかな。もちろん異論もあるでしょう。
【エアコンのルーバーの取り外し】試運転で右軸がずれるので注意
ということで、このようなエアコン洗浄は慣れると難しい作業ではありません、というお話でした。
最後に、本体が劣化していてカバーを外したくないという時は、下記のリンク記事のような洗浄方法もあるので、よかったらご覧ください。
では。
スポンサーリンク
コメント