天井埋め込み型のエアコンクリーニングで経験が浅い作業者の壁になるのが、電気系統の分解ですよね。
この記事は、エアコン本体の分解について経験ある方には参考にならない内容だと思います。
筆者はこの記事執筆時点では、ハウスクリーニング歴は30年を超えますが、エアコン本体の分解についてはまだまだ経験不足です。
ハウスクリーニングを辞めたい!30年続いた自分が継続の秘訣をお伝えします
本日は、電気系統の分解が得意な30代のスタッフと本体の分解と元に戻す作業を一緒に行いました。
エラーや不具合が出ず成功しましたので、この記事で素人目線で注意点を書いてみたいと思います。過去にも似たようなことを下記の記事で書きました。今回は別の視点で。
まずおおよその電気系統が分解できた時の状態はこんな感じです。
写真は送風2方向の機種です。
まだ、ファンがついていますが、これは素人でもプライヤーで外せるでしょう。
ここまで分解するのが大変!
でも、分解に慣れた人は、部品を洗浄するより分解取り付けのほうが楽しいみたいです。
是非、そう言えるぐらいになりたいですよね?
まず、本体分解作業前にブレーカーを絶対に落とす必要があります。
ブレーカーってどこにあるのか?
この現場はホテルの9階の通路の天井埋め込みエアコンだったので、9階にある電気ブレーカーにあるものだと思い込んでいました。
いくら探してもない…
9階の客室の電気系統をいじると、客室内のエアコンや電気、テレビの電気が全部落ちるので非常に神経を使うところ…
ブレーカーのスイッチ一つ一つに何の電源なのか表示されているものの、廊下のエアコンという表示が見当たらない…
ベテランの30代スタッフは、「もしかして、屋上にあるのかな」と勘が働きました。
さすが、屋上にある分電盤に各階廊下のエアコンのブレーカーがあったのです。
ビルの通路のエアコンのブレーカーについてはこういうこともあるので、知っ得になりました。
ブレーカーを探すだけで、トライ&エラーの30分!
今後は、こんなところで時間のロスはないでしょう。
さていざ分解!
まずは本体の真ん中のカバーを開いて、埃をキャッチしているフィルターを外す。
うわっ すごい埃!
まあ、これは素人でも外せます。
次は、本体四隅についているネジを外します。
ここで注意点!
取り付け業者がインパクトドライバーで固く閉めすぎているので、なかなか外れなかったです。
幸い、小さいプライヤーで回せるタイプのネジだったので、プライヤーでちょっと緩めてから、ドライバーで外すことができました。
そして、ルーバーと電気系統を繋いでいるカプラーを外してから、両サイドについている落下防止フックを外し、そのまま、本体カバーを外せました。
ここもちょっと慣れたらそれほど難易度は高くないと思います。
続いて電気系統の基盤を外す作業。
ここが難易度が高いです。
電気基盤を外すには、本体と基盤を繋いでいる線のカプラーを全部外す必要があります。
一個でも外れていなかったら、基盤本体のネジを外した後、繋がっている線のカプラーを外すのに難儀になる… 重たい基盤をぶら下げながら、カプラーを外さないといけなくなるためです。
できるだけ余分な取り外しはしたくありませんが、ここは、横着せずに電気基盤と本体を繋いでいる線は全て外したほうが結局はスムーズだと感じました。
ここまでくると、外したネジがいっぱいになってきて、戻す時にどれがどれだかわからなくなるのが心配…
今更ですが、ネジの整理箱のような商品がありますので、それを使うのもいいです。
あるいは、紙コップを用意して、外した順番にネジを入れていき、ネジの大きさや形状が変わるたびにコップを変えて重ねていく方法もあります。
他にも方法はありますが、分解に慣れてくるとネジが混ぜ混ぜになっても、余すことなく復旧できるみたいですね。なので、今回は特にネジを整理しませんでした。
基本的に外側のネジは大きめで、内側にいくほど小さくなり、電線の基盤のネジは小さいので、それを意識しておくだけでもネジを識別しやすくなります。
電線の先の接続コネクタやカプラーの部分は、外したところに別のものがささることはない構造になっているので、無作為に外したとしてもはめる時になんとかなります。
取り外す時に引っ張りすぎて、引きちぎることがないように要注意です。
外した後は、コネクタ等にビニールテープでカバーしておけば、洗浄の水の侵入を防げます。
小さすぎて、指が入らないところがあるかもしれない… そのため、ピンセットのような工具を用意しておくと安心です。
電気基盤の中に、6つか8つの端子がネジでくっついているパーツがあるのですが、(上記写真の赤丸部分)、面倒ですが、これも外さないと分解できないようですね。
これは、逆につけたり、違うものをつけたりしてしまう可能性のあるパーツです。
太い線と細い線では流れている電流が違うので、付け方を間違うとショートさせてしまいます!
それで、外す前に写真を撮っておくのは必須です。
復旧した時に、写真を見て最初と同じ状態か確認できます。
後、リモコンなどを動かしている電流の線は細く、ファンを動かしている線は細いということを知識として覚えておくだけでも、つけた時に安心の材料になります。
ドレンを外す時に、四隅に金具とネジでついているので、それがどのような構造でついていたのか、よく覚えておく必要があります。
因みに、この現場では天井からのアンカーボルトが邪魔で、金具を外すのに一苦労でした。これは思わぬ誤算…
こういう取り付けの際の状態も、取り外しをてこずらせる要因になるんだと実感させられました…
今回は、プライヤーを使って絶妙な力でカンカンとたたいてなんとか外れました!
これは、経験者の勝利です。
素人ではだいぶ戸惑うでしょう。
ということで、
この記事では、天井埋め込み型のエアコンを分解する時の注意点を自分の体験から、経験の浅い方向けに書いてみました。
このことを意識しておくだけでも、自分が同じ所で戸惑わなうことなく、スムーズに分解する助けになりますし、他の経験の浅い方にも焦らずに作業を進めていくのに役立てていただけると思います。
イレギュラーに、どのように対処できるかのヒントにもなるでしょう。
少しでもお役に立てば幸いです。
では。
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