ハウスクリーニングで結構苦労するのが風呂場のグレーの床の白っぽい汚れではないでしょうか。こんな感じ。
うわー、えぐいなあ、というほどには見えないかもしれませんが、綺麗にしようと思うと結構厄介ですよね? 楽々取れますか?
ハウスクリーニングの作業経験上、結構クレームになることが多い箇所です。
体を洗った後の汚れなので、人間の皮脂成分、シャンプーやボディーソープ、水のカルキ成分が固まって床に固着した状態と言えるでしょう。私は長年ハウスクリーニング作業に携わっていますが、汚れの成分の専門家ではないので間違っていたらお詫びします。
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この汚れが、なぜ厄介か?
洗っている時に水で濡れると嘘みたいに綺麗に見えてしまうからです。
そこで、洗剤をつけてシャカシャカと適当に擦って水で流すと綺麗になった〜と喜んでいたら、2時間後くらいに完全に乾いたらそのまま汚れが浮いてきて、見方によっては最初よりも白い… というショッキングな状態になることがしばしば。
実は、そんなことではちゃんと取れていなかったことの証です。
だから、侮れないのですよね。このタイプの床の汚れは。
検索するとYahoo知恵袋でもそのような質問がたくさん書かれていました。見ていて面白いくらいです。
ここから本題。
では、どのように洗えばいいのか、色々試してみた作業経験からお伝えします。
まず、トロ舟などに投げ込みヒーターを入れて熱湯を作っておきます。
その間に、床を濡らす前に5分ほどの時間を使って、乾いている状態の時にチャンネルブラシ(ホームセンターに売っている緑の毛)で床全面をポリッシャーを回すように擦る。
(この目的は汚れを除去するためではなく、汚れそのものに傷をつけて後から熱湯やアルカリ洗剤を汚れに十分に浸透させるため)
鼻歌歌いながら、らんらんとこすり回している(下手に疲れないための動作)うちに、白い汚れがなんとなく薄くなっているのがわかると思います。それでいいのです。
熱湯ができるまで、床を擦り続けるのもよし、風呂場から取り外したパーツをキッチンやベランダなどで洗うのもよし、とにかく無駄なく待つ。
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手で触れないくらいの熱さになったら、床全面にお湯をまぶして2分放置。
そうすると、熱湯が汚れに浸透して柔らかくするはず。
2分経ったら油落とし用のアルカリ洗剤をたっぷり噴霧しながら、先程のチャンネルブラシでポリッシャーを回転させるようにして全面を擦る
汚れの8割以上が、床の不規則な窪みの中に固まっているので、できれば熱湯と洗剤とブラシでスルッと分解したいところですが、それがなかなか難しい…
この記事タイトルに、洗剤の割合をアルカリ洗剤8と書いたのは、地球上の8割の汚れは熱湯とアルカリ洗剤で落ちるとされているからです。
このような床の汚れは酸性の洗剤だけで落ちる汚れではなさそう… 白かったり赤みかかっていたりで。
このような汚れも、濡れたら隠れてしまって綺麗になったように錯覚してしまいます。くれぐれも騙されないように。
さて、適当にではなくある程度丹念にチャンネルブラシで床を擦ったら、一旦水で流してしまいます。
その後、続きの風呂場のクリーニングにかかります。1ルームマンションや2DKの風呂場だったら、だいたい40分くらいで目処がつくでしょうか…
一度、風呂場全体を仕上げて、ある程度拭き上げてドアや窓を開けて換気扇を回してとにかく早く乾燥させます。
2時間くらい経過すると、床もほぼ乾燥しているでしょう。
その時に、やっぱりか、と思いますが、床から白く汚れが浮いてきました…
これは、熱湯とアルカリ洗剤では取れなかったカルキ?などの成分です。
ここで、酸性の洗剤が登場します。
今度は汚れているところに、酸性の洗剤の原液を垂らしてちょっとまぶす。
その後、綺麗な乾燥したタオルでそれを吸い付けるように処理する。
タイトルに酸性洗剤2と書いたのはこれが理由です。大量に必要ではないので。
最初から、ドバドバっと酸性洗剤を使っている業者さんをお見受けしますが、もったいない… なぜなら業務用洗剤は安くはないからです。
さて、その時に吸うタオルのおすすめはこちら→面が黄と緑、縁がピンクの100円タオルを使ってみた(プロにおすすめ)
安いですが、結構いいですよ。これ。
そのように作業すると、白さがだんだんなくなっていくはずです。
今まで、このように作業してまっさらのようになったというところまではいかなかったにしろ、担当者や新しい入居者の人には十分満足できるようなところまでにはなりました。
結構手間と時間はかけているかもしれませんが… 経験から言えば、最初に丹念にやっておけば、後でしまったと思うことも少なくなります。最初に手を抜くと結局は後で時間がかかってしまう…
経験上、お風呂場の清掃で作業に手こずるなあと感じるのが、床と鏡ですね。
鏡については、【風呂の鏡のウロコ】酸性洗剤&流水しながらカッター刃でOK!
それさえクリアすれば、カビなどの汚れも強敵ですが、十分いけると思います。
パッキンの黒カビ→カビキラー+梱包テープ密着で5時間(体験レポ)
ということで、まとめに入ります。
できれば、風呂場は白いデザインがベストです。グレー以上の濃紺にすると一見おしゃれに見えるかもしれませんが、結局は手入れが大変で余計に高くので。
そうは言っても、お風呂場のグレーの床に当たると今更そんなこと言ってもどうしようもない…
だから、こうするのはどうでしょうか?
- 乾燥しているうちに汚れ全体に傷をつける
- 傷をつけたら、汚れに熱湯を浸透させる
- アルカリ洗剤をたっぷりと補強して、それで分解できる汚れは全て分解。
- 一旦、水で流す
- 乾燥後、酸性の洗剤で攻める
- 綺麗な雑巾で、汚れと一緒に吸い上げる
個人的にはそれでクリアしてきました。
異論も色々あるかと思いますが、参考になれば嬉しいです。
※後、床をコーティングして汚れを目立たせないようにするという手もあるかもしれません。これはやってみたことありませんが、そのような商品は売っていますし、なんならステングロスのようなスプレーでも代用できるかもしれませんね。また試してみます。
最後までご覧いただきありがとうございました。
汚ったない風呂場やトイレの清掃のビフォーアフターとコツ(ハウスクリーニング)
では。
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