🧹 100均グッズでOK！ワンルーム網戸清掃は「ドライが命」| プロ直伝の時短&エコな掃除術

結論：網戸は洗剤・水なしでも「そこそこ綺麗」になり、時短・低単価案件に最適！

「網戸って、本当に水と洗剤で完璧に洗う必要あるの？」

ハウスクリーニングの現場を回っていると、誰もが一度はそう考えるはずです。

特にワンルームなどの単価が低めの案件では、労力と仕上がりのバランスが非常に重要になってきます。

結論から言います。網戸は、水で濡らす前に徹底的に「ドライ（乾いた状態）」で処理すれば、洗剤なしでも合格ラインまで綺麗になります。

今回のレポートでは、「できる限り時短したい」「洗剤も水も使いたくない（使えない）」という厳しい条件の下で、プロが実際に試して効果があった100均のスコッチや刷毛を使った網戸清掃テクニックを、写真付きで徹底解説します。

なぜ、いきなり水で洗ってはいけないのか？

埃が網目に吸着するのを防ぎ、効率的に汚れを落とすための”プロの順序”を公開します。

💡 なぜプロは「先に水を使わない」のか？網戸清掃最大の壁

多くの方が網戸を掃除する際、いきなりホースで水をかけたり、濡らしたスポンジで擦ったりしがちです。

しかし、これが時短と仕上がりを妨げる最大の原因です。

最大の理由：ホコリの吸着

水気や洗剤の泡は、網戸表面に付着している大量の土埃や排気ガスの微粒子を包み込み、網の繊維の奥深くに強力に絡みつかせます。一度吸着すると、ブラシやスポンジを使っても、きれいに掻き出すのが非常に困難になってしまうのです。

だからこそ、プロはまず「ドライ（乾いた状態）」で、網目に詰まったホコリを物理的に除去することに全力を注ぎます。

🛠️ 【現場検証】水洗いなしで汚れをどこまで落とせるか？

今回清掃するのは、大阪市梅田界隈のワンルームマンションの網戸です。

自動車の排気ガス、雨風による泥汚れ、ホコリが層になっています。

STEP 1: 網戸の「表面の壁」を剥がす

まず、これが清掃前の網戸の外側です。

この頑固な汚れの壁を壊すために使うのが、皆さんお馴染みの3Mのスコッチブライト（緑色の硬い研磨面）です。

✅ プロのテクニック 1：乾いたスコッチで「軽く削ぎ落とす」

スコッチブライトを乾いたまま使用します。
力は入れすぎず、網戸の表面を優しく撫でるように擦ります。
排気ガスや泥汚れの層を、物理的に削り取るイメージです。

水分がないため、スコッチの繊維が汚れをかき出し、驚くほど吸い取ってくれます。この段階で、網戸の見た目は大きく改善します。

STEP 2: 編み目の奥に潜むホコリを「叩き出す」

スコッチで表面の大きな汚れは取れましたが、網目の交差部分や奥に詰まった細かいホコリは残っています。

✅ プロのテクニック 2：100均の「刷毛」で編み目に沿ってアタック

ここで登場するのが、100円ショップで購入した刷毛（ハケ）です。
刷毛の毛先を網戸の編み目に沿って優しく、しかし素早く叩くように動かします。

刷毛の細い毛先が網目にしっかり入り込み、ドライな状態のホコリを絡め取ったり、叩き出したりしてくれます。

STEP 3: 仕上げは「水で流すだけ」で完了

ドライ清掃で全体の9割以上のホコリや汚れを取り除いたら、残るは水で洗い流すだけです。

【重要なメリット】ホコリが吸着していないため、水の力だけで、残りの小さなチリや汚れがサッと流れ落ちます。洗剤を使う必要は一切ありません。

ホースで上からたっぷり水をかけます。
流れ落ちる汚水が透明になったら、清掃完了の合図です。
あとは自然乾燥を待つだけ。

特に細かい仕上がりを要求されない物件であれば、この時短・エコな方法で十分清掃作業として合格点が得られます。

追記：レールの乾燥も時短！一石二鳥の100均グッズ

水で流す清掃の後に厄介なのが、サッシのレールに残った水滴です。ここでも100均グッズが活躍します。

先日別件で調達したキッチンペーパー（リードペーパー等）は、その強力な吸水力でレールの水をあっという間に吸い取ってくれます。

方法：細く折ったキッチンペーパーを、レールや溝に沿って押し当てていくだけ。

カビ取り剤の「湿布」に使うだけでなく、水分の「吸水」にも使えるキッチンペーパーは、まさにプロの時短ツールとして一石二鳥です！

職人からの結び

ええ、そうです。ドライ清掃は、正直なところ水と洗剤を使った清掃より「楽」です。

でも、「楽をしている」のではありません。

どうすれば労力をかけずに最大の効果を出せるかという「頭の筋力」を使っているんです。

大阪の排気ガスまみれの網戸でも、工夫一つでこんなに変わる。

作業単価に文句を言う前に、まずは道具と手順を見直す。

これが、私のハウスクリーニング哲学です。

🙋‍♀️ Q&A：プロに聞く網戸清掃の疑問

Q1. スコッチブライトで擦って網戸が破れたり、傷ついたりしませんか？

A. 力を入れすぎなければ大丈夫です。この方法は、網戸の表面に付着した「汚れの層」を優しく削ぎ落とすのが目的です。

網戸の素材が古くて脆くなっている場合や、力を入れすぎると破損の原因になるため、「撫でるように」行うのがプロのコツです。

Q2. 賃貸マンションの退去時、この清掃レベルで問題ないでしょうか？

A. 基本的に問題ありません。

ハウスクリーニングの標準作業において、網戸は「水洗いまたはドライ清掃」でホコリや目立つ汚れを除去すれば合格点です。

専門業者が高圧洗浄したような完璧な仕上がりを求められることは稀ですが、気になる場合は洗剤を使ってもう一度流せば万全です。