はじめに
「Safariの戻るボタンがないんです……」
70歳の女性から、iPhoneの使い方について相談を受けました。
話を聞くと、その方はいつもホーム画面の「JW.org」のアイコンからサイトを開いていたそうです。
ところが、不思議なことに、
- 戻る
- 進む
- アドレスバー
など、Safariでは当たり前に表示されるはずのボタンが一切出てこない状態になっていました。
私は今でも iPhone 7 Plus を使っているのですが、自分の端末ではホーム画面から開いても普通にSafariのボタンが表示されます。
そのため最初は、
「え?そんなことある?」
と驚きました。
しかし実際に確認してみると、Safariアプリから直接JW.orgを開いた時だけ、ちゃんと「戻る」「進む」が表示されたのです。
今回はこの体験を通して、
- なぜこんな現象が起きるのか
- 古いiPhoneで起こりやすい理由
- 高齢者にとって“戻るボタン”がどれほど重要か
について、実体験ベースで書いてみたいと思います。
「戻るボタン」がないのは実に不便
最初、その女性は「iPhoneってこういうものなんだ」と思っていたそうです。
ホーム画面のJW.orgアイコンを押す。
ページを見る。
別のページへ移動する。
でも、一度進んでしまうと簡単には戻れない。
そのたびに、
- もう一度最初から開き直す
- 閉じてやり直す
- どこを押せばいいか分からなくなる
という状態を繰り返していたそうです。
正直、これはかなり不便です。
私たちは普段、無意識に「戻るボタン」を使っています。
ですが、それが消えるだけで、スマホ操作の難易度は一気に上がります。
特に高齢者の場合、
「今どこにいるのか」
が分からなくなると、それだけで強いストレスになります。
実際に確認してみると、原因は「Safari」そのものではありませんでした。
問題だったのは、
“ホーム画面からどう開かれていたか”
です。
その女性のiPhoneでは、ホーム画面のJW.orgアイコンを押すと、Safariではなく“アプリ風”の画面で開いていました。
そのため、
- 戻る
- 進む
- タブ
- アドレスバー
などが表示されなかったのです。
一方で、Safariアプリから直接JW.orgを開くと、ちゃんと通常のSafari画面になります。
つまり、
「サイトが壊れていた」のではなく、
「開き方が違っていた」
というわけです。
ここで面白かったのが、私の iPhone 7 Plus では同じことが起きなかった点です。
私は今でも古いiPhoneを使っています。
なので最初は、
「いや、ホーム画面からでも普通に戻れるはずでは……?」
と思っていました。
ところが実際には、
- iOSのバージョン
- ホーム画面へ追加した時期
- Safariの仕様
- サイト側の設定
などによって、表示のされ方が微妙に変わることがあるようです。
古いiPhoneは「全部同じ動作をする」と思いがちですが、実際にはかなり個体差があります。
今回特に感じたのは、
“慣れている人には小さな違いでも、高齢者には大問題になる”
ということでした。
「戻る」がない。
それだけで、
- 間違えた時に修正できない
- 元のページへ戻れない
- 不安になる
- 触るのが怖くなる
という状態になります。
スマホに慣れている人ほど見落としがちですが、“戻れる安心感”って本当に大事なんですよね。
しかも、その女性は何年もその状態で使っていたそうです。
誰にも聞けず、
「こういう仕様なんだろう」
と思いながら使っていた。
これ、実はかなり多いケースかもしれません。
高齢者のスマホ操作を見ていると、
「知らないから使えない」
というより、
「困っているけど、質問する場所がない」
という場面によく出会います。
今回の件は、私自身にとってもかなり勉強になった体験でした。
最後に:便利なはずの機能が、逆に壁になることもある
ホーム画面にサイトを追加する機能は、本来とても便利です。
アイコンを押すだけで目的のサイトが開くので、特に高齢者には分かりやすい。
ですが今回のように、表示方法が変わってしまうことで、
- 戻れない
- 進めない
- 今どこにいるか分からない
という状態になることもあります。
スマホに慣れている人なら、
「Safariで開き直せばいい」
とすぐ気づけます。
でも、毎日使っていても“仕組み”までは分からない人は多いです。
特に高齢者の場合、
「ホーム画面のアイコン = そのサイトそのもの」
という感覚で使っていることも少なくありません。
だからこそ、今回の体験を通して改めて感じました。
本当に必要なのは、“多機能”よりも“分かりやすさ”なのかもしれません。

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