はじめに
日常会話で相手を褒めるとき、いつも “Good job!” や “Perfect!” ばかり使っていませんか?
もちろんそれらも素敵な言葉ですが、相手との信頼関係が深まれば深まるほど、もっと「重み」のある一言を伝えたくなるものです。
先日、ある一節で “expect of” という表現に出会いました。 そこには「(神は)あなたが誓いにふさわしく生きることを期待している。あなたが自分自身にそれを期待しているのと同じように」というニュアンスの言葉が記されていました。
これを知ったとき、私はハッとしました。
この表現は単なる「外からの期待」ではなく、その人自身が持っている**「高い心がけ(志)」に対する深いリスペクト**を込めることができる言葉なのだと。
「さすがだね!」「君なら当然やってくれると信じていたよ」 そんな、相手のプライドや誠実さに一歩踏み込んだ最高の褒め言葉、“expect of” です。
今回は、このフレーズを分解しながら、ネイティブのような「こなれた英語」で深い信頼を伝える方法を紐解いていきましょう。
1. なぜ “from” ではなく “of” なのか?
「〜に期待する」を辞書で引くと “expect from” が出てきますが、ネイティブは相手の「人柄」や「実力」を称えるとき、あえて “of” を使います。
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expect from: (プレゼントや情報など)相手から何かを受け取ることを期待する。
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expect of: 相手の**「性質」「能力」「立場」**からして、当然こうあるべきだと期待する。
つまり、”of” を使うことは**「あなたのポテンシャルを信じている」**という最大のリスペクト表明になるのです。
2. 究極の「さすが!」: “Nothing less of you” を分解する
私が一番しびれたフレーズがこれです。
“I expected nothing less of you.”
一見すると複雑ですが、分解してみるとその「高い評価」が見えてきます。
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less of you: あなたの実力より低い、妥協したレベル
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nothing: は、一つもない
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直訳: 「あなたという人間から、低いレベルのものなんて一つも想定していない」
つまり、「君ならこのレベル(最高の結果)を出すのが当然だと思っていたよ」という意味になります。
相手の成功を「驚き」ではなく「信頼通りの結果」として称える。これほど嬉しい言葉はありません。
3. 【実践】日常で使えるスマートな会話例
このフレーズをどんな風に会話に盛り込むか、3つのシーンを見てみましょう。
① プロフェッショナルな同僚へ
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A: “I managed to close that difficult contract we’ve been working on.” (あの難航してた契約、なんとかまとめたよ。)
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B: “I expected nothing less of you. You’re the best negotiator we have.” (さすがだね。君なら当然やると思ってたよ。最高の交渉人なんだから。)
② 親友の誠実さに感謝するとき
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A: “I heard you were busy, so I prepped the report for you.” (忙しそうだったから、レポートの下書きしといたよ。)
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B: “You’re a lifesaver. I expect nothing less of a friend like you.” (助かる!君みたいな友達なら、そうしてくれると信じていたよ。)
③ 自分を律するとき(私の好きな使い方)
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“I expect more of myself.” (自分はもっとできるはずだ。自分への期待値を下げたくない。)
4. 知っておきたい「大人のマナーとスパイス」
この表現を使いこなすために、2つのポイントを添えておきます。
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目上の人には要注意: “expect of” は「評価」のニュアンスがあるため、大上司に使うと少し生意気に聞こえることも。同僚や部下、親しい友人に使うのがベストです。
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皮肉(アイロニー)としても: いつも遅刻する人に “I expected nothing less of you.((悪い意味で)期待を裏切らないね)” と言うと、強烈な皮肉になります。声のトーンには気をつけましょう!
最後に:自分への期待を忘れない
“expect of” という言葉の根底にあるのは、**「自分や相手をどれだけ高く見積もっているか」**という信頼感です。
他人に「さすが!」と伝えるのも素敵ですが、何より自分自身に対して “I expect a lot of myself”(自分に高い志を持つ) と言える大人でありたいものですね。
あなたの周りに、今日この言葉をかけてあげたい「さすがな人」はいますか?
この記事が、皆さんの英語に新しい「深み」を加えるヒントになれば嬉しいです。 「この表現、もっと詳しく分解して!」というリクエストがあれば、ぜひコメントで教えてください!


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