「be faced with と be forced to、何が違うんですか?」
英会話学習者から、よく聞かれる質問です。
どちらも日本語にすると
「〜せざるを得ない」「直面する」
と訳されることが多く、混乱しがちです。
でも実はこの2つ、
使われる“心の状態”がまったく違います。
私はそれを、ハウスクリーニングの現場で、
心が少し折れそうになった瞬間に理解しました。
まず結論:違いはここ
最初に、感覚の違いを一言でまとめます。
-
be faced with
→ 状況・現実 が目の前に現れる -
be forced to
→ やりたくない行動 を取らされる
同じ「しんどい」でも、
どこにストレスがかかっているかが違うのです。
現場で感じた「forced」の感覚
前回の記事で書いた通り、
私はミリ単位でフローリングをチェックする、
とても厳しい担当者と向き合っていました。
最初はこう感じていました。
I’m faced with a very strict supervisor.
(厳しい担当者に直面している)
これは事実の描写です。
まだ、心はギリギリ保たれていました。
ところが、作業が終盤に差し掛かった時、
こう言われたのです。
「やっぱり、もう一度全体を磨き直してください」
正直、体力は限界。
気力も、ほぼ残っていません。
その瞬間、私の心に浮かんだのがこちらでした。
I’m forced to redo everything.
「forced」には逃げ場がない
be forced to の force は「力ずく」。
-
自分の意思は関係ない
-
選択肢がない
-
やりたくないけど、やるしかない
そんな追い込まれた感覚が、この表現にはあります。
🔎 英会話学習者向け整理メモ
-
be forced to + 動詞
→ 外的圧力によって行動を強いられる -
ニュアンス
→ 不本意 / しんどい / 抵抗したい -
よくある原因
→ 上司・ルール・状況・トラブル
例文:
I was forced to work overtime.
(残業を強いられた)
be faced with → be forced to は、よくある流れ
ここで大事なのは、
この2つは対立する表現ではなく、連続して起こることです。
私の場合も、こうでした。
1️⃣ I’m faced with a strict supervisor.
(厳しい担当者に直面する)
2️⃣ I’m forced to redo the work.
(やり直しを強いられる)
👉
状況に直面し(faced with)、
その結果、行動を強いられる(forced to)
この流れで覚えると、
一気に使い分けがクリアになります。
「forced」を使うときの注意点
be forced to は便利ですが、
感情が強く出る分、使いどころには注意が必要です。
例えば、仕事の愚痴としては自然でも、
本人に直接言うと角が立つこともあります。
❌ I was forced to do this by you.
(あなたに無理やりやらされた)
⭕ I had no choice but to do it.
(他に選択肢がありませんでした)
👉
感情を抑えたい時は、
have no choice の方が柔らかくなります。
それでも「forced」は、正直な英語
ただし、心の中や日記、
自分の状況を整理するための英語としては、
be forced to はとても正直です。
私は作業をしながら、心の中でこうつぶやいていました。
I’m tired, but I’m forced to keep going.
(疲れてるけど、続けるしかない)
この一文で、
自分の状態を正確に表せた気がしました。
まとめ:違いが分かると、英語は感情にフィットする
-
be faced with
→ 現実が目の前に現れた時 -
be forced to
→ 望まない行動を取らざるを得ない時
どちらも、
教科書では味わえない「圧」があります。
もし次に、
「なんでこんな状況なんだ……」
「本当はやりたくない……」
と思う瞬間があったら、こう考えてみてください。
Am I faced with a situation?
Or am I forced to take action?
その問いかけが、
英語をただの知識から、
自分の感情を扱う道具に変えてくれます。
▼続編はこちら
「have no choice」は心を守る英語 be forced to との“温度差”を、現場で知った話
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