はじめに
「これくらいで終わると思ったのに、全然終わらない。」
そんな日はだいたい、自分の見通しが甘かった日です。
準備はした。経験もある。
それでも現場に入ると、想定外の汚れ、読めなかった時間、判断ミスに直面する。
そんなとき英語で
ただ “I was wrong.” と言うだけでは、少し物足りない。
英語には、
「どこが、どう甘かったのか」をきちんと切り分けて反省できる言葉があります。
それを使えるかどうかで、反省は言い訳にも成長の宣言にもなります。
1. 判断や姿勢が「子供っぽかった」と認めるなら:Immature
Immature は「未熟な」という意味ですが、
自分を責めるための言葉ではありません。
-
判断が雑だった
-
プロとしての詰めが甘かった
-
「まあいいか」で流した
そんな姿勢の甘さを振り返るときに使います。
It was immature of me to think it would be easy.
(簡単に終わるだろうなんて、考えが甘かったです。)
I realize I was immature.
(自分の判断が未熟だったと痛感しています。)
ポイントは、
技術や経験ではなく「姿勢」を反省していること。
これは、信頼を落とすどころか
「この人は自分を客観視できる」と思ってもらえる言い方です。
2. 楽観的すぎた自分を認めるなら:Naive
日本語の「ナイーブ(繊細)」とは真逆で、
英語の Naive は
世間を甘く見ていた
うまくいく前提で考えていた
という、ちょっと恥ずかしい楽観を表します。
I was naive to believe everything would go as planned.
(すべて計画通りに進むと思っていたのは、甘かったです。)
「できると思った」
「大丈夫だろうと思った」
その“思った”が一番危ないときに、
Naive はぴったりはまります。
3. 数量・時間・難易度を「甘く見ていた」なら:Underestimate
現場仕事で最もよく使う反省表現がこれです。
Underestimate は
「過小評価する」「見くびる」。
I underestimated how dirty this floor was.
(この床の汚れを甘く見ていました。)
I underestimated the time needed for this task.
(この作業に必要な時間を甘く見積もっていました。)
ここでは感情よりも、
計算ミス・見積もりミスを冷静に認めています。
プロの反省として、非常に強い言い方です。
3つの「甘かった」の違いを整理すると
-
Immature
→ 判断や姿勢が子供っぽかった(プロ意識の反省) -
Naive
→ 楽観的すぎた・世の中を甘く見ていた -
Underestimate
→ 時間・量・難易度を甘く見積もっていた
「甘かった」にも、種類がある。
それを言い分けられると、反省の質が変わります。
シーンA:作業時間の見積もりが「甘かった」とき
(ベテランリーダーの佐藤さんと、後輩の田中くん)
田中:
佐藤さん、すみません!
トイレ清掃、予定より30分遅れています…。
佐藤:
どうしたの?今日は人数も多いよね。
田中:
I was naive to think I could finish it in an hour.
(1時間で終わると思ったのが甘かったです。)
思ったより水垢がひどくて。
佐藤:
ああ、あそこは手強いからね。
田中:
I underestimated the time needed for the deep cleaning.
(特別清掃に必要な時間を甘く見ていました。)
次はもっと余裕を持ちます。
※「できると思った」の一言が、一番危ないときもある。
シーンB:プロとしての判断が「甘かった」とき
(作業終了後の振り返り)
上司:
田中くん、窓のサッシ、汚れが残ってるよ。
田中:
あ…後でやろうと思って忘れていました。
上司:
「後で」はダメだよ。その場で仕上げないと。
田中:
申し訳ありません。
It was immature of me to skip it for later.
(後回しにしたのは、私の判断が未熟でした。)
上司:
厳しいようだけど、仕上がりで見られる仕事だからね。
※ 技術より先に、姿勢が見られている仕事もある。
まとめ:反省を「次の信用」に変える
ミスを認めるのは、正直しんどい。
でも、
-
Immature(姿勢の甘さ)
-
Naive(楽観の甘さ)
-
Underestimate(見積もりの甘さ)
このどれかで言語化できると、
反省は感情ではなく構造になります。
英語で反省を言えるということは、
自分の失敗を冷静に分析できているということ。
それができる人は、
次の現場で同じ失敗をしません。
※「甘かった」と気づけても、どう伝えるかで評価は変わります。
謝罪を信頼回復につなげる英語の組み立て方はこちら。
▶︎ 謝罪で終わる人、信用を回復する人。 清掃現場で差がつく「英語の伝え方」
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