英語で反対意見を言っても「嫌われない人」の共通点
外資系企業や多国籍チームで働いていると、こんな疑問を抱いたことはないでしょうか。
なぜ、あの人の反対意見は「アドバイス」に聞こえ、
自分の反対意見は「攻撃」に聞こえてしまうのか。
もしあなたが今、
- 会議では黙ってしまう
- あるいは、強く言いすぎて後悔する
この二択の間で揺れているなら、見直すべきは英単語帳ではありません。
実は、反対意見がどう受け取られるかは、
**「何を言うか」よりも「どう伝わるか」**でほぼ決まっています。
心理学で知られるメラビアンの法則によれば、
コミュニケーションの印象を左右する要素のうち、
言葉そのものが占める割合はわずか7%。
残りの93%は、声のトーン・表情・姿勢といった非言語要素です。
※もちろん内容や文脈も重要ですが、
第一印象や感情の受け取られ方において、
非言語要素が大きな影響を持つことは多くの研究で示されています。
今回は、下記の記事で紹介した
**「評価を落とさない最初の一文」**を120%活かすために欠かせない、
反対意見を「価値ある提案」に変える人たちの共通点を解説します。
「何を言うか」の前に、メッセージは決まっている
第4話では、沈黙を破るための安全な入り口として
“I see your point.”(おっしゃることは理解しています)
というフレーズを紹介しました。
しかし、この言葉は使い方を間違えると逆効果になることがあります。
想像してみてください。
目を合わせず、硬い表情で、低くぶっきらぼうな声で
“I see your point.”
と言われたら、どう感じるでしょうか。
多くの人は、
「口先だけで、本当は納得していないな」
と無意識に警戒してしまいます。
英語で反対意見を言っても嫌われない人は、
フレーズ以前に、非言語のルールを自然に守っています。
共通点① 声のトーンが「安心」を運んでいる
英語は、日本語よりも感情が音に乗りやすい言語です。
そのため、日本人が反対意見を言うときに陥りやすい罠があります。
それが、緊張によるトーンの硬化です。
嫌われやすいトーン
- 攻撃的に聞こえる高めのトーン
- 自信がなく、消え入りそうなボソボソ声
信頼されるトーン
- 落ち着いた
- 少し低めで
- 一定したリズム
大切なのは、相手を打ち負かすことではありません。
「事実と解決策を一緒に見ている」
という姿勢を、声に乗せることです。
これだけで、同じ言葉でも受け取られ方は大きく変わります。
共通点② 「間(ま)」を恐れず、感情をクールダウンさせている
英語のディスカッションでは、
「すぐに反応すること」が求められるように感じるかもしれません。
しかし、反対意見を言う場面では、
沈黙は最大の味方になります。
相手の発言が終わるや否や、
被せるように話し始めると、
それは「反論」や「カウンター」に聞こえがちです。
一方で、
相手の話が終わったあとに、あえて1〜2秒待つ。
この短い「間」は、
- あなたの意見を真剣に受け止めた
- 感情ではなく、思考で話そうとしている
という、強い敬意のサインになります。
この間があるからこそ、
その後に続く
“I see your point.”
が、初めて本物の響きを持つのです。
共通点③ 「勝とうとしない姿勢」を貫いている
最も本質的な違いは、
議論に臨むときのマインドセットです。
職場で嫌われやすい人は、
無意識のうちに議論を
自分 vs 相手
という構図で捉えています。
その結果、
「自分が正しいことを証明しよう」
という意識が言葉に滲み、
表現が鋭くなってしまうのです。
一方で、多国籍チームで信頼される人は違います。
彼らが見ているのは、常に
私たち vs 課題
という構図です。
姿勢の違い
- ❌「あなたの意見は間違っている」
- ⭕「チームの目標に対して、この懸念点をどう解決するか」
彼らの関心は、論破でも勝利でもありません。
目指しているのは、より良い結論ただ一つです。
この
**「勝とうとしない、貢献しようとする姿勢」**こそが、
英語が多少たどたどしくても、
相手に安心感を与え、
「この人の意見は聞く価値がある」
という評価につながっていきます。
反対意見を言う前のセルフチェック
会議で発言する前に、
心の中で次の3つを確認してみてください。
- □ 声のトーンは落ち着いているか
- □ 相手の発言後、1秒待ったか
- □ 勝つことより、解決を目的にしているか
このチェックが通っていれば、
あなたの発言は「攻撃」ではなく「提案」として届きます。
まとめ|フレーズは「器」に過ぎない
どれだけ洗練された英語フレーズも、
それを運ぶ「器」である
- 表情
- トーン
- 姿勢
が整っていなければ、真価を発揮しません。
次に反対意見を伝えるときは、
文法を確認する前に、
一度深呼吸してみてください。
穏やかなトーンで、
一呼吸置いて、
チームのために話す。
この姿勢さえあれば、
あなたの
“I see your point, but…”
は、評価を下げるリスクではなく、
信頼を積み上げる発言に変わります。
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