はじめに
ついつい秘密にしたくなるような小さな嘘をついてしまったことがありませんか?
例えば、上司に「体調不良で…」などと小さな嘘をついて仕事を休んだり。
そんな時正直に告白すべきか、うまくごまかすべきか、悩みますね。
そんな時に、瞬発で使うことができるフレーズが、
ごまかす方は、get away with
正直にいう方は、come clean
と覚えておけば間違いないという内容です。
こんなことを書いていますが、私は英語のプロではなく、学習者の方です。少しでも話すためのボキャブラリーを増やすために、学んだことをとにかくブログに書いています。
ちなみにさっきはこんなことを書きました。
recognize 「わかってる」「見覚えある」まで使いこなせば便利な単語
get away with か come clean シンプルに例文紹介
まずは結論をシンプルに両者の例文を紹介します。
get away with
「get away with」 は、「(罰を受けずに)〜をやり遂げる」という意味で、日常の小さな不正から、より深刻な問題まで幅広く使えます。
例文:
He got away with lying to his parents.
(彼は両親に嘘をついてもうまく切り抜けた。)
We can’t get away with this.
(こんなことは許されない/うまくごまかせない。)
come clean
一方、「come clean」 は「正直にすべてを打ち明ける」という意味で、秘密や嘘を告白する場面で非常に役立つ口語表現です。
例文:
I decided to come clean and tell my boss the truth.
(私は正直に話して、上司に本当のことを伝えることに決めた。)
It’s time you came clean about what happened.
(何が起こったのか、そろそろ正直に話すべきだよ。)
これらのフレーズは、日常会話で「ごまかす」か「正直になる」かを表現する際に、非常に使いやすいと言われています。簡単で覚えやすいですね。
ところで、英語のフレーズは類語と一緒に覚えるなら使い分けの応用の幅が広がります。それで、get away with の類義語から紹介していきます。
get away withの類語
一番会話で使えるのはget away with 。
こちらは、少しずつマニアックになっていきますが…
1. get off scot-free
scot-free は「無傷で」「無罪で」という意味のイディオム。
get offときたか〜 これは乗り物から降りるという意味でよく使いますよね。罰や刑を逃れるためにも使えるとは…
意味の多様性や変化についての詳細は長くなるので割愛します。
get away with が特定の行為を指すのに対し、get off scot-free は、罰や責任を完全に免れるという、より強いニュアンスですね。
- He got off scot-free despite all the evidence against him. (彼にはすべての証拠があったにもかかわらず、無罪放免になった。)
こんなこと実際にあるのかな… 笑
2. go unpunished
これは非常にシンプルで直接的な表現で、「罰せられない」という意味。
goと動詞の組み合わせもたくさんありますね。
特にフォーマルな文脈やニュースなどでよく使われます。
- Such a terrible crime must not go unpunished. (そのようなひどい罪は、罰せられないままであってはならない。)
3. escape punishment/consequences
escape は「逃れる」という意味で、punishment(罰)や consequences(結果)と組み合わせることで、「罰から逃れる」「結果を免れる」というニュアンスになります。
- The company tried to escape the consequences of its actions. (その会社は、自社の行動の結果から逃れようとした。)
まとめると、これらの表現は、このような使い分けです。
- get away with: 日常会話でもよく使われる、比較的カジュアルな表現。
- get off scot-free: 罰を完全に免れた、という強調をしたいときに使うイディオム。
- go unpunished: 犯罪や不正行為など、重いテーマで使われることが多い、フォーマルな表現。
- escape punishment/consequences: 誰かが意図的に罰を避けようとする状況で使われることが多い表現。
では、ここからcome clean に移りましょう。
come clean なぜきれい?
では、こちらを深堀していきます。
「come clean」の「clean」って、なんで「きれい」なんだろう?って考えたことはありますか?
実はこれ、ちょっと変わった場所から生まれた言葉らしい…
昔、ギャンブルの世界では、イカサマ道具を使って不正をする人がいました。
でも、負けが込んだり、バレそうになったりしたら、隠していた道具を全部見せて、自分を「きれいに」しなきゃいけなかった。この行動から、「すべてを正直に打ち明ける」という意味になった、なんて説があります。
他にも、炭鉱で働く人たちが、一日中真っ黒になった体を洗ってきれいになってから、家族にその日の出来事を全部話す習慣があった、という説も。
「体がきれいになったら、心の中もきれいにしよう」ってことかな。
関連:「責任を取る」の代表例:face the music
ここで興味深いフレーズもついでに。
それは、face the music 。
-
- 例文:I knew I had to face the music and take responsibility for my lie.
- ニュアンス:避けて通れない結果にきちんと向き合う。
「face the music」 って、直訳すると「音楽に顔を向ける」です。
諸説あります。
- A. ライブで歌手がステージに立つから
- B. 兵隊さんが罰として音楽を聞かされるから
- C. 裁判で被告人が裁判官の前で音楽を演奏させられるから
実はどれも有力な説として残っています。
特に有力なのがBの軍隊説。
というのは、何か悪いことをした兵士が音楽隊の演奏に合わせて、みんなの前で追い出されたらしい…
その時に恥ずかしい思いをしながらも、その音楽に正面から向き合わなければいけなかったから、自分のした事の報いを受けると言う意味になったそうな…
他にも舞台役者がオーケストラの演奏に合わせて観客からのブーイングにも耐えなきゃいけないからなんて説もあります。
まとめ:あなたの場合は?
さて、あなたの場合はどうでしょうか?
どんなときに『come clean』しようと思いますか?」
私は小さな嘘でもget away with はしない方がいいと思っています。
というのは、小さいことであれば、謝れば済むのではないでしょうか。
一見、うまくいったと思っても、相手は何か隠しているな、と感じとります。いつもごまかす人と思われるかもしれません。
逆に、いつも包み隠さず話しているなら、言っていることが疑われることもないので、相手との関係がギクシャクすることもないからです。
ということで、今日の英語の学びのレポートはここまでにしたいと思います。
「Off to a good start」ってどういう意味? “分離”だけじゃない「off」の使い方
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