Because it is a → 「ビカズィリズァ」に聞こえる理由—リスニング力を一気に上げる“音のつながり”の秘密

英語のリスニングに苦戦していませんか?

私も長らくそうでした。単語も文法も死ぬほど勉強したのに、いざネイティブの英語を聞くと、まるで早口でぐちゃぐちゃの謎の音

「今の単語、一つも聞き取れなかった…」と、毎回自信を失っていまたんですね。

「もっと英語を聞きまくらなきゃダメだ」「自分の耳が悪いんだ」と根性論でなんとかしようとしていたんですが…

しかし、その原因の多くは、あなたの耳の良し悪しではないということに気づく!

実は、ネイティブが話すときに必ず起こる単語と単語がくっつく“リンキング(音のつながり)”にあるということに!

これは、私たち日本人が普段話す日本語にも起こっている現象。

今回は、私がこの秘密を知ってリスニングが劇的に変わった例と、日本語の「早口」の正体を比較しながらご紹介。

たった2か所を意識するだけで、「謎の早口」が「意味のわかる言葉」に変わる快感を、ぜひ味わってください。


 

見出し1

 

 

Because it is a → 「ビカズィリズァ」に聞こえる理由

 

例えば、この文を見てみましょう。

Because it is a definite challenge to remain clean in this immoral world.

日本語的に読めば「ビコーズ イット イズ ア」ですよね。

私も最初は一語ずつ忠実に発音されると思っていました。

ですが、ネイティブはこんな風に一語ずつ区切ってくれません。実際の音はこうなります。

👉 ビカズィリズァ

私も初めてこの音を聞いたとき、「え、今の何!?」とパニックになりましたが、仕組みは単純。

“it is a” の部分がすべてつながって、「イットイズア」ではなく「イリザ/ィリザ」に変化するんですね。

このように “t” の音が消えたり、母音が弱まったりする現象を「リダクション(音の省略)」といいます。

これを知った瞬間、私のリスニングは「速すぎる音にひたすら食らいつく」から「音の変化を知って、次に何が来るか予測する」に完全に変わりました。

頭の中で「あ、今“because it is a”って言った!」と気づけるようになったんです。


 

見出し2

 

 

to remain clean in this → 「トゥリメイン クリーンニン ニスィ」

 

次に、多くの人が聞き逃す文の後半を見てみましょう。

to remain clean in this

カタカナで書くと、これまた「謎の早口音」です。

👉 トゥリメイン クリーンニン ニスィ

私はこの部分を「トゥ リメイン クリーン イン ディス」と、何度も聞き直していました。しかし、ネイティブの音はまったく違います。ポイントは3つあります。

  1. to remain → 「トゥ」と「リ」がつながって「トゥリ」(リダクションの一種)
  2. clean in → 語尾の “n” と次の “i” が重なって「クリーンン」
  3. in this → “th” が軽く省略され「ニスィ」(前の “n” とつながって)

これを知らないと、耳には「トゥリメインクリーンニンニスィ」みたいな**“意味不明なカタマリ音”**としてしか入ってきません。

でも、「あ、これはリンキングで音が変化しているだけなんだ」と仕組みが分かれば、あなたの耳はそれを意味のある音としてキャッチできるようになるんです。

この瞬間、「謎の早口音の正体がわかった!」という感覚で、本当にスッキリしました。


 

見出し3

 

 

日本語にもある!外国人が苦労する「音のつながり」の秘密

 

実はこの「音がつながる現象」は、言語の自然な流れであり、日本語にもたくさんあります。

私たち日本人は無意識にやっていますが、日本語を学ぶ外国人にとっては、この音の変化がリスニングの最大の壁の一つなのです。

【日本語の音のつながり例】

  • 単語のつながり(リンキング)
    • 「本」と「は」 ほnわ」(”n”と”w”がつながる)
    • 「何を」 なにょ」(”に”と”を”がくっついて音が変化する)
  • 促音化(リダクション)
    • 洗濯機(せんたくき)」 せんたっき
    • 学校(がっこう)」 「がこう」
    • 〜てしまうちゃう
      • 例: 「食べてしまう 「食べちゃう

もし、あなたが「せんたくき」と一語ずつ区切って発音する日本語学習者に、「せんたっき」という早口を聞かせたら、彼らは「え、今の何!?」となるでしょう。

英語の「ビカズィリズァ」も、日本語の「せんたっき」も、原理は同じ。聞き取れる人は耳が特別良いのではなく、「英語ではこうつながる」と知識として知っているから、“次に来る音”を予測できるんですね。


 

まとめ

 

 

リスニングは「根性」ではなく「知識」が最短ルート

 

かつての私もそうでしたが、英語のリスニングは「根性」や「スピード勝負」ではありません。

「なんで聞き取れないんだろう?」と何百時間も悩んでいたその場所に、実は小さな“音のつながり”の秘密が隠れていたんです。

この「リンキング」と「リダクション」を知ることが、リスニング力向上の最短ルートです。

今日から「ビカズィリズァ」「トゥリメイン クリーンニン ニスィ」と、鏡の前でつぶやいてみてください。

自分の口でその音が出せるようになれば、あなたの耳は必ずその音を聞き分けられるようになります。

「謎の早口」の正体がわかった今、あなたのリスニングは驚くほど“聞こえるようになる日”がすぐに来ますよ!
スポンサーリンク


コメント

タイトルとURLをコピーしました