「Off to a good start」ってどういう意味? “分離”だけじゃない「off」の使い方

はじめに:

 

「off」と聞くと、「on/off」のように「〜から離れる」や「スイッチを切る」といった意味を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。

もちろんそれも正解ですが、実は「off」にはもっとたくさんの使い方があります。

今回は、動詞と組み合わせて使われる「off」に焦点を当て、ネイティブが日常でよく使う表現をいくつかご紹介します。

これを読めば、あなたの英会話がぐっと自然になること間違いなしです。

本題に入る前に、記事執筆のきっかけを紹介します。ここは読み飛ばしても構いませんが…

なぜ「off」を深堀する気になったか

今時、少しでも英語を話したいですよね。

友人と顔を合わすたびに簡単な英語で会話するよう約束したわけですが、今日は「9月からのスタートは順調ですか」と話しかけようと思いました。

そうすると、翻訳アプリでこんな回答を出してくれたんです。

Are you off to a good start this September?

あれ?このoffってどういう意味?

と思って、これはマスターしなくてはなあ、と思ったのがきっかけです。

offの本来の意味とそこからどのように意味が広がっていくのかを調べてみました。

というようなことを毎日ブログに書いています。

ちなみに前回はこんなことを書きました。

意外な結末を語る魔法のフレーズ:”turn out”を使いこなそう!

 

では本題

「〜を始める」という「off」の使い方

 

「off to a good start」の「off」は、まさにこの用法。

といのは、「〜へ向かって出発する」というイメージから、「〜を始める」 という意味で使われるから。

この使い方は、主に 「get off」 や 「be off」 という形で現れるんですね。

 

Get offは、動作や行為そのものにフォーカスし、「〜を始める」という行為を強調します。

例えば以下のような例文がわかりやすいです。

Let’s get off to a good start. (良いスタートを切りましょう。)

How did your speech **get off**? (あなたのスピーチはどう始まりましたか?)

 

一方で、

Be off: 既に始まっている状態や結果に焦点を当て「〜な状態にある」ことを表します。

例文は、

My new project is **off** to a great start. (私の新しいプロジェクトは素晴らしいスタートを切っています。)

You’re **off** to a good start this month! (今月は良いスタートを切りましたね!)

ということで、get off とbe off を使い分けるポイントは

  • 「get off」は「今から始めよう」という意気込みや、実際に「どう始まったか」を問うとき
  • 「be off」は「既に良い(または悪い)状態で進んでいる」という、現在の状況を説明するとき

になります。

〜を始めるについては、これでイメージ湧きましたよね。

offには〜を続けるという意味にもなります。ー

「〜を続ける」という「off」の使い方

「off」は「〜から離れる」という元の意味から派生して、何かを「〜し続ける」というニュアンスでも使われます。

例えば、go と組み合わせる例文を挙げるならこんな感じ。

He went off about his new car for an hour.
(彼は新しい車について1時間も話し続けました。)

この場合は、「話が本筋から離れて、ずっとその話題を話し続けた」というニュアンスです。

 

あるいは、headにoffをつける場合、

I will head off to work now.(これから仕事に出かける)

のようにその場を離れてどこかへ向かうことを指す場合や、

The police headed off the protesters.(警察は抗議活動者たちを阻止した)

のようにある行動や事態を阻止する時に使います。

 

その他の便利な「off」の表現

 

get offを使う場合でも、先程とは異なる意味になることもあります。

Tell me to get off my back.
(私に早く立ち直るように言ってください。)

「get off my back」は「私の背中から離れる」→「私を悩ませているものから解放される」という慣用句で、自然に翻訳するには「元気を出して」という意味になるので、この連想がなかなか頭の体操ですね。

「やる気に満ちていても挫折することはある」英語フレーズ

 

他にもこのように使うことができます。

「off」の基本的なイメージである「〜から離れる」「切り離す」という感覚が、様々な意味へと派生していき、例えば、

Go off (爆発する、アラームが鳴る)

スイッチが「ON」の状態から離れることで、エネルギーが解放されるイメージになることや、

Take off (離陸する、服を脱ぐ)

飛行機が地面から離れる、あるいは体が服から離れるイメージになります。

このように、元の意味を核として、文脈に応じて異なるニュアンスが生まれるのが「off」の面白いところ、というか慣れるまでは困るところではありますが…

 

まとめ:

 

今回ご紹介したように、「off」は単なる「on/off」の対義語ではないのがネイティブの使い方です。

動詞と組み合わせることで、「〜を始める」「〜し続ける」「〜から解放される」など、様々な意味を持つことができます。

日常英会話で「off」を意識的に使ってみると、表現の幅が広がり、よりネイティブらしい話し方になります。

今日から早速使ってみたいと思います。

レポートは以上です。

立ち向かう勇気をくれる英単語「face」の意外な使い方

スポンサーリンク


コメント

タイトルとURLをコピーしました