はじめに
「結局〜だった」「〜とわかった」
こんな風に、意外な結末や判明した事実を伝えたい時、皆さんはどんな英語フレーズを使いますか?
“In the end, it was…” や “I found that…” もいいですが、ネイティブがもっと自然に使う魔法のフレーズがあります。それが、“turn out” です。
この “turn out” の使い方をマスターするなら、英会話をぐっとレベルアップさせることができます。
というふうに書いてますが、私は英語のプロではなく学習者の方です。
毎日よく使うような英語フレーズを学んでノートにしているのですが、せっかくなのでブログ記事にまとめています。よかったらご覧ください。
ちなみに前回はこんなことを書きました。
まず、turn out を選んで記事にしたきっかけから書きます。
turn outを深堀しようと思ったきっかけ
ある時下記のような文章を目にしました。
Young Ones—How Will Your Life Turn Out?」
人生をturn outするってどういう意味?と思ってしまったわけです。
それで調べました。
結論から言えば、この文脈での turn out は、「将来どうなるか」、「最終的にどういう結果になるか」 という意味。
直訳すると、「若者たちよ、あなた方の人生は最終的にどうなるだろうか?」 となります。
ここでは、次のようなニュアンスが含まれています。
- 時間の経過: 人生という長い時間を経た後、どういう状態になるのか。
- 未知の結果: 現時点ではまだわからない未来の成り行き。
つまり、このタイトルは若者に対して、「あなたの人生はこれからどうなっていくのか?」という問いかけを投げかけています。
単なる「〜になる」というよりも、「最終的にどういう人生になるのか」という、未来の結末に焦点を当てた表現と言えるわけですが、運命的な話?
いえ、違います!
Young Ones—How Will Your Life Turn Out?」というタイトルには、人生は単なる成り行き任せではなく、あなたの選択や努力によって最終的な結果が変わる、というメッセージが強く含まれています。
この文脈におけるturn outは、次のようなニュアンスを伝えているんですね。
- 不確実性(Uncertainty): 人生の行く末はまだ決まっておらず、未来は未知である。
- 行動の重要性(Importance of Actions): その未知の未来は、あなたの行動(努力、選択、決断)によって形作られる。
つまり行動次第で結果を変えることができる!と。
逆に、もし「成り行き任せ」という意味だけであれば、もっと受動的な表現、たとえば、What will happen to your life?)が使われるでしょう。
受動的に言いたい場合は、happen to を使うということで、他の単語との比較で応用の幅が広がりますね。
今回の場合は、”How Will Your Life Turn Out?”と問うことで、「どういう風になるだろうか?」という、個人の行動が結果に影響を与えるという示唆が込められています。
つまり、人生の方向性を自分で選び取ることの大切さを訴えかける、非常に前向きな問いかけということです。
ここまでが、記事投稿のきっかけ。
turn out をマスターするために具体的に深堀していきます。
“turn out”の基本の形と意味は?
“turn out” は、「〜という結果になる」「〜だと判明する」という意味で使われます。
特に、予想していたことと違う結果になった時や、後になってからわかった事実を話す時に非常に便利です。
文法的な形は、主に以下の2つがあります。
- It turns out that… (〜ということがわかった)
- A turned out to be B. (AはBだとわかった)
要するに、that とつなぐかto be と繋ぐかですが、いずれにしてもわかった、というニュアンスです。
例文で使い方をマスターしよう!
具体的な例文を見て、使い方をイメージすることができます。
というか、英語学習には基本形だけ暗記するのではなく、絶対に例文を伴わないと効果が薄くなるから…
予想外の出来事を話す時
- The concert turned out to be a great success. (コンサートは結局大成功だった。) → 事前は心配だったけど、結果的には成功した、というニュアンスです。
- It turned out that the meeting was canceled. (結局のところ、ミーティングはキャンセルされたとわかった。) → 「ミーティングがあると思っていたのに、実際は違った」という状況で使えます。
人や物事の意外な一面を語る時
- My new neighbor turned out to be an old friend of my brother’s. (新しい隣人は、実は兄の昔の友人だとわかった。) → このように、意外なつながりが見つかった時にもぴったりです。
- The movie looked boring, but it turned out to be really good. (その映画はつまらなそうだったけど、実はすごく面白かった。) → 期待していなかったけど、良い方向に裏切られた時に使えます。
しかしながら、このような文だとturn out やbecome でも使えそうです。
使い方をマスターするにはその違いを知らなければならない…
Turn outと”find out” と “become” との違い
「〜だとわかる」「〜になる」という意味では、”find out” や “become” も使われますが、“turn out” には独特のニュアンスがあります。
- turn out:成り行きとして結果が判明する。
- find out:(誰かが)調べて事実を知る。
- become:時間の経過とともに状態が変わる。
例えば、「彼が正しいとわかった」という場合を考えてみると、
- It turned out that he was right. → いろいろなことが起こった結果として、彼が正しかったとわかった。
- I found out that he was right. → 私が調べて、彼が正しいという事実を知った。
- He became a good leader. → 時間をかけて、彼は良いリーダーになった。
この3つは意味合いが全然違うことに気が付きます。
まとめ:”turn out”を使いこなすには
“turn out” は、単に事実を述べるだけでなく、そこに「意外性」「発見」といったニュアンスを加えてくれます。
- 予想外の結末
- 後からわかった事実
- 最終的な結果
例文を挙げると、
- コンサートは大成功だった。
- 結局のところミーティングはキャンセルされたと分かった。
- 新しい隣人は、実は兄の昔の友人だとわかった。
- その映画はつまらなそうだったけど、実はすごく面白かった。
これらのことを伝えたい時、“turn out” を使うと、英語表現が、より豊かで自然なものになるでしょう。
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