Either は肯定じゃない? 「否定の世界」にだけ現れる、もう一つの鏡

英語学習で地味に混乱する単語があります。

either

  • either A or B(AかB)

  • Me neither.

  • I don’t like it either.

……結局、肯定なの?否定なの?
正直、よく分からない。

でも、Neither を「鏡」だと理解した後なら、
Either の正体は意外なほどシンプルです。


Either は「否定の世界専用パーツ」

まず結論。

Either は、否定文の中でしか本領を発揮しない

肯定文では使いません。
肯定の世界に Either は出入り禁止です。


鏡の世界を思い出してください

前回の記事で、
Neither は「否定を反射する鏡」だと話しました。

英語の Neither が「鏡の魔法」に見えてくる話 なぜ語順がひっくり返るのか?

Either は、その鏡の中にだけ存在する小道具です。


例①:好きじゃないものが一致したとき

同僚

“I don’t like this detergent.”
(この洗剤、好きじゃない)

あなた

“I don’t like it either.”
(私も好きじゃない)

ここで Either は、
「私も同じ否定側ですよ」と示すマーカー。


なぜ too じゃダメなのか?

❌ I don’t like it too.

文法的には間違いではありません。
でも、英語の感覚としては少し不自然。

理由は単純です。

  • too → 肯定の世界の言葉

  • either → 否定の世界の言葉

世界線が違うんです。


清掃現場の例:終わらない作業

先輩

“I can’t finish this today.”

あなた

“I can’t finish it either.”

👉
「同じ“できない側”に立ってますよ」という合図。


Either は「倒置」を起こさない

ここも大事なポイントです。

  • Neither → 鏡そのもの → 倒置が起きる

  • Either → 鏡の中の小物 → 倒置は起きない

だから、

Neither will I.
I won’t either.

役割が違うんですね。

Q&A|either と neither がごちゃっとする理由

Q1. either と neither、結局どっちも「〜も」じゃないんですか?

A. 日本語では同じに見えますが、英語では役割が違います。

  • neither:否定そのものを表す言葉

  • either:すでにある否定に「私も同じです」と加わる合図

👉
neither は文を作る側
either は同意する側


Q2. なぜ neither だけ語順がひっくり返るんですか?

A. neither は「強い否定語」だからです。

neither が文頭に立つと、
英語では強調が起きて 倒置(語順の反転) が発生します。

Neither will I.
Neither did this one.

疑問文に見えますが、質問ではありません。
否定を強く示しているだけです。


Q3. じゃあ either では倒置しないんですか?

A. しません。

either は否定文の「中」に入り、
流れに乗るだけの言葉です。

I won’t finish today either.
I didn’t like it either.

👉
場の空気を変えないので、語順も変わりません。


Q4. 「Neither will I」と「I won’t either」は何が違う?

A. 意味はほぼ同じ。でも立ち位置が違います。

  • Neither will I.
     → 否定を使って、はっきり同意を示す(少し強め)

  • I won’t either.
     → すでにある否定に静かに合流する(やわらかめ)

会話では、どちらも自然です。


Q5. どっちを使えばいいか、一瞬で判断する方法はありますか?

A. あります。これだけ考えてください。

今、自分は
「文を立ち上げたい」?
それとも
「同意したいだけ」?

  • 文を立ち上げたい → neither

  • 同意したいだけ → either


Q6. 正直、使い分けなくても通じますよね?

A. はい、通じます。

でも、この違いが見えるようになると、

  • 英文が「暗号」に見えなくなる

  • 会話の反応が自然になる

  • 倒置が怖くなくなる

というメリットがあります。


ひとこと補足

either と neither が難しいのは、
意味が難しいからではありません。

日本語では
「〜も」「〜もまた」に全部まとめてしまうところを、
英語が役割で分けているだけです。


まとめ:Either は控えめな共犯者

Either は主張しません。
前に出ません。
でも、否定の文脈では必ず現れます。

「私も同じ“否定側”です」

それだけを、静かに伝える言葉。

Neither が「鏡」なら、
Either は「鏡の中でうなずく人」です。

▼日本人はここも迷うところですが、今日で迷いはなくなります。

So do I / Neither do I の正体 英語は「賛成ボタン」で動いている

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