※この記事は
「someone / something を加えるだけで、英語がぐっと日本人らしくなる」
「You are… と言うのが恥ずかしいあなたへ。断定を『印象』に変える、英語の優しい魔法。」
に続く、“断定をゆるめる英語”シリーズの一編です。
今回は 副詞 に注目します。
英語を話していて、
「ちょっと言い切りすぎたかな?」
と不安になることはありませんか?
例えば、感想を聞かれて、
I like it.(好きです)
間違いではありません。
でも、日本語の
-
「わりと好きです」
-
「どちらかと言えば好きかな」
-
「嫌いじゃないです」
あの 100%は言い切らない、絶妙なニュアンス を
乗せたくなる瞬間、ありませんか?
白か黒かをはっきりさせすぎるのが、少し苦手な私たち。
実は英語にも、「白と黒の間のグレー」を表現する便利な言葉たちがあります。
今回は、
100%の断定を「80%のやわらかさ」に変えてくれる3つの隠し味をご紹介します。
100%と言い切らない「余白」の美学
英語学習ではよく、
「結論から、はっきり言いましょう」と教わります。
でも私たちの気持ちは、
いつも Yes / No だけで割り切れるわけではありません。
無理に
I like it!
と言い切ると、
なんだか自分の心に嘘をついているようで、少し疲れてしまう。
そんなとき、
言葉の角をふんわり丸めてくれるのが、次の表現です。
1. 相手との距離を測る「I’d say…」
直訳すると「私はこう言うでしょう」。
実際の感覚は、もっと日本語に近いです。
日本語の感覚:
「どちらかと言えば……かな」
「あえて言うなら……」
英語:
-
直接的
I’m busy today.(今日は忙しい) -
ふんわり
I’d say I’m a bit busy today.
(どちらかと言えば、今日はちょっと立て込んでるかな)
文頭にこれを置くだけで、
「100%そうだ!」
ではなく
「私の感覚では、たぶんこう」
という 主観のクッション が入ります。
意見を押しつけず、
相手の反応を待てる英語になります。
2. 「Quite」で、ほどよい肯定を
「Very(とても)」は便利ですが、
少しエネルギーが強すぎると感じることがあります。
そんなときにちょうどいいのが quite。
日本語の感覚:
「なかなか」
「わりと」
「思ったより」
英語:
-
直接的
The food was very good.(とても美味しかった) -
ふんわり
The food was quite good.
(なかなか美味しかったですよ)
「最高!」と断言するほどではない。
でも、ちゃんと満足している。
この ほどほどの肯定感 が、
大人の会話にはちょうどよかったりします。
3. 「a bit of a…」で、衝撃を和らげる
問題やトラブルをそのまま言うと、
空気が一気に重くなることがあります。
そんなときに使えるのが、この表現。
日本語の感覚:
「ちょっとした」
「少しだけ」
英語:
-
直接的
It’s a problem.(それは問題だ) -
ふんわり
It’s a bit of a problem.
(それは、ちょっとした問題ですね)
「問題だ!」と断定せず、
「少し困りましたね」と寄り添う。
日本語の「ちょっと」が持つ、
あの空気を壊さない優しさが、この一言に詰まっています。
自分の「しっくり」を大切にしたい
英語はツールだ、と言われます。
でも、そのツールが自分の心に合わないまま使い続けるのは、
サイズの合わない靴で歩き続けるようなもの。
文法的に正しい英語よりも、
-
今、無理してないかな?
-
私の気持ち、ちゃんと乗ってるかな?
その感覚を、私は大切にしたいと思っています。
今回の副詞たちは、
短くて地味な言葉ばかりです。
でも、その一言があるだけで、
英語を話すときの自分が、少しだけ「いつもの自分」に近づきます。
まとめ
白か黒かで迷ったら、
この「隠し味」を思い出してみてください。
-
I’d say…
(どちらかと言えば……かな) -
Quite…
(なかなか/わりと) -
A bit of a…
(ちょっとした……)
完璧な英語じゃなくていい。
ほんの少しの「余白」を味方につけて、
今日も自分のペースで、積み重ねていきましょう。
▼この記事の続編はこちらです。
must / should を避ける英語 You might want to / It would be better if / It’s usually a good idea to …
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