こんにちは!
英語のプロではありませんが、少しでも話すことが出来たら、という思いで毎日フレーズを覚えるようにしています。
やたらと覚えようとするより、中学生レベルの簡単な基礎的な単語をフルに使いこなすのが近道だと感じています。
今回は「顔」を意味するface の深掘りです。
ちなみに前回はこんなことを書きました。
【多義語の攻略】「take up」を使いこなして英会話をワンランクアップ!
「face」と聞くと、真っ先に「顔」を思い浮かべます。
もちろん、名詞で「顔」です。
でも、実はこの単語を動詞として使うと、表現力をぐっと広げてくれる力強い味方になってくれます。
まずは、「困難を直視する」という日本語にぴったりの「face」の使い方から。
「face」が持つ、特別な「向き合う」ニュアンス
私たちが日本語で「向き合う」と言うとき、それは単に物理的な方向だけではありません。
- 「現実と向き合う」
- 「自分の弱さと向き合う」
- 「課題に真摯に向き合う」
このように、精神的な姿勢や態度を表します。
英語の face も、全く同じように使えます。
特に、避けられない困難や、目を背けたくなるような現実を「直視する」という強いニュアンスを持っているんですね。
他の似た意味を持つ単語と比較するとわかりやすいのですが、
Face は、Confront (対決する) や Tackle (取り組む) のように、積極的に戦う姿勢よりも、まずはその状況を正面から受け入れ、認識するというニュアンスが強いのが特徴です。
faceの実際の使い方 精神的な姿勢や態度
具体的な例文で使い方をマスターしましょう。
- 「課題に直面する」
- We are facing a lot of challenges. (私たちは多くの課題に直面している。)
- ビジネスの場面でもよく使われるフレーズです。直面している状況をシンプルに伝えることができます。
- 「現実(真実)と向き合う」
- You have to face the truth. (あなたは現実と向き合わなければならない。)
- 耳の痛い話や、認めたくない事実を相手に伝えるときにぴったりの表現です。
- 「恐怖(困難)に立ち向かう」
- He bravely faced his fears. (彼は勇敢にも自分の恐怖に立ち向かった。)
- 自分の内なる感情や弱点に立ち向かうときにも使えます。この一文だけで、その人の強さが伝わってきますよね。
加えて、物理的に面するという意味でも使えます。
実に汎用性が高いです。
faceの実際的な使い方 物理的に面する
faceが「〜に面している」「〜の方を向いている」という意味で使われる場合、主に場所や物の位置関係を表します。
- 建物や部屋が特定の方向・場所に面しているとき これは最も一般的な使い方です。
- The hotel faces the sea. (そのホテルは海に面しています。)
- Our office window faces south, so it gets a lot of sun. (私たちのオフィスの窓は南向きなので、日当たりが良いです。)
- The front door of the house faces the street. (その家の正面玄関は通りに面しています。)
- 人が特定の方向を向いているとき 体をどちらの方向に向けたかを示す場合にも使えます。
- She turned to face the audience. (彼女は聴衆の方を向いた。)
- Please stand with your back straight and face the camera. (背筋を伸ばしてカメラの方を向いてください。)
- They stood facing each other, unable to say a word. (彼らは互いに向き合って立ち、一言も言葉が出なかった。)
- 物が特定の方向を向いているとき 物や道具が特定の方向を向くよう設置されている場合にも使えます。
- The clock on the wall faces the entrance. (壁の時計は玄関の方を向いています。)
- Make sure the solar panel faces the sun directly. (ソーラーパネルが太陽に直接向くようにしてください。)
最初の方でも少し触れましたが、似た単語と比較するなら、使い方に応用の幅が広がります。
「face」と似た意味で使える英語のフレーズはたくさんありますが、いくつか取り上げてみたいと思います。
faceの困難に向き合うという意味の類似語
1. Confront
confront は、「face」よりもさらに「正面から立ち向かう」「対峙する」という強いニュアンスがあります。特に、困難な問題や人との対立に勇気を持って向き合う際に使われます。
- You must confront your fears to grow.(成長するためには、自分の恐怖に立ち向かわなければならない。)
- She decided to confront him about his lies.(彼女は彼の嘘について彼と向き合うことを決めた。)
2. Deal with
deal with は、「対処する」「処理する」「うまくやりくりする」といった意味で、「向き合う」というニュアンスを含みます。問題や状況をただ見つめるだけでなく、解決に向けて具体的な行動をとる際に適しています。
- We need to deal with this issue immediately.(私たちはこの問題にすぐに対処する必要がある。)
- She’s good at dealing with difficult customers.(彼女は扱いにくい顧客への対応がうまい。)
3. Tackle
tackle は、アメフトの「タックル」のように、「力強く取り組む」「果敢に挑む」というニュアンスがあります。特に、大きな課題やプロジェクトに積極的に取り組む姿勢を示すときに使われます。
- The new team is ready to tackle the challenge.(新しいチームは、その課題に取り組む準備ができている。)
- We need to tackle the root cause of the problem.(私たちはその問題の根本原因に取り組む必要がある。)
まとめ:「face」を使いこなして表現の幅を広げよう
「顔」だけじゃない「face」の魅力、伝わりましたでしょうか?
「困難に直面する」「現実と向き合う」といった、日本語では少し重く聞こえるフレーズも、face を使えば、シンプルかつ力強く表現できます。
汎用性の高いこの単語をマスターするなら、英語表現をさらに豊かなものになります。
この記事を読んだあなたは、どんな「困難」に「face」したいですか? 笑
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