英語を勉強していて、**『put up』って単語、よく見かけるなーって思ってたんです。
でも、その後に『with』**がくっつくと、全然違う意味になるって知ってましたか?
英語学習者ならご存知ですよね。
でもふと思い出したように使うと混同してしまうことがあるかもしれません。
それで、put up にwithがつくとどうして意味がそれほど大きく変わるのかを理解すると迷うことはなくなるでしょう。同時に使い方の応用の幅が広がります。今回はその視点で書いてみました。
※毎日英語学習していますが、こうした気づきをその都度アップしています。ちなみにさっきはこんなことを書きました。
めちゃくちゃだ!ネイティブはどう使い分ける?「turbulent」と「chaotic」
では本題。
まずはシンプルな「put up」から
「put up」の基本的な意味は『立てる』『掲げる』『泊める』!
例を挙げるとこんな感じです。
- put up a tent(テントを立てる)
- put up a poster(ポスターを貼る)
- put up a sign(看板を掲げる)
英語らしい… 色々な場面で使えますね。
でも、なぜかwith が加わると、全然違う意味に…
まずは、その意味の変化から。
次にput up with の意味
「put up with」は基本的な意味は『我慢する』『耐える』!
どうしてこうなるのか?
ここで、前置詞「with」が持つ「〜と一緒」というイメージを考えてみる。
「put up」が、物理的にテントを「立てる」イメージだとすると、「put up with」は、**嫌なこと(with)を、そのまま放置して「立てておく=許容する」**みたいなイメージかな。
わかりやすく言うと、「いやな上司の小言と一緒に、我慢しながら今日も頑張る」と考えるとどうでしょうか。
似たような例文を挙げると、
- put up with noisy neighbors(うるさい隣人に我慢する)
- put up with a bad cold(ひどい風邪に耐える)
これで、プロセスが理解できましたね。
もう少し、このプロセスを解説する感じでまとめます。
句動詞の成り立ち
英語の句動詞は、動詞の基本的な意味に、後につく前置詞や副詞の持つ空間的・抽象的な意味が加わることで、全く新しい意味が生まれます。
- put up: 元の動詞「put」は「〜を置く」という動作を表します。「up」は「上へ」という方向性を示します。
- この2つが合わさることで、物理的に何かを**「上へ置く、立てる、掲げる」といった意味になります。例えば、テントや壁を立てる**、ポスターを貼る、誰かを階上に泊める、といったイメージです。
- put up with: ここに「with」が加わると、意味が大きく変わります。
- 「with」は「〜と一緒に」「〜に対処する」というニュアンスを持ちます。
- この場合、「put up with」は、**「何か(不快なことや人)と一緒にある状態を置く」というイメージから、「それに耐え、受け入れる」**という意味に発展しました。
- つまり、好ましくない状況や相手を「自分のそばに置いておく(放っておく)」という行為が、**「我慢する」**という概念につながったわけです。
- この句動詞の核心は、物理的な行為(put up)から、心理的な行為(我慢)へと意味が転じた点にあります。
このように、前置詞が動詞に与える影響を理解すると、句動詞の意味をより深く記憶することができます。
多くの句動詞は、単語をバラバラに覚えるのではなく、「動詞+前置詞」が作り出す「イメージ」として捉えることで、より覚えやすくなります。ここが肝。
まとめ
「put up」の基本的な意味は『立てる』『掲げる』『泊める』!
それが、with がつくと、『我慢する』『耐える』!に変化する。
なぜか…
好ましくない状況や相手を「自分のそばに置いておく(放っておく)」with という行為が、**「我慢する」**という概念につながったわけです。
面白い変化ですね。
これを知るともう迷わない!
身近でもよく使う表現なので意識的に使っていきましょう。そうするなら、英会話ワンランクアップは間違いなし。
今回の学習レポートは以上です。
「平気だよ」に深みを持たせる! “used to” で伝えるワンランク上の英語
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