「〜させる」で迷ったらコレ! cause, make, promptを徹底解説

はじめに
英語を勉強していると、『〜させる』を意味する単語がたくさん出てきて、どれを使えばいいか迷うことはありませんか?」

この記事でわかること
この記事では、cause, make, promptの3つの単語に焦点を当て、それぞれの決定的な違いを解説します。

と、このように書いていますが、私自身は英語のプロではなく、楽しく勉強している学習者です。気づいたことを毎日ブログでまとめています。

ちなみに昨日はこんなことを書きました。

second look だけではない→英語の「再検討」「再確認」を使い分けるポイント

なぜこのことを書く気になったか

英語を学ぶと言っても際限ないので、自分にきたLINEコメントなどをどのように英語で表現できるかをひたすら考えていくのが一番早いと思います。

あまり身近でなかったり、興味がない単語を覚えていくよりも…

それで本題に入る前に、この3つの単語について調べてみようと思ったきっかけを自分のために書き残します。

ある本で、「he did not let anything cause him to give up permanently」という文を見ました。

ざっくり、「何事も彼に諦めさせる要因にさせなかった」という意味だとすぐにわかりますが、ふと、causeを別の単語に置き換えられないかどうか調べてみたくなったんです。なぜか… 多分、もっと簡単な単語の方が覚えやすく自分が話す時にも役立つと思ったからです。

ということで本題。

まずcause make promptの違いを例文で見る

◆cause

「cause」を使うことで、「結果の原因として直接的かつ決定的な要因である」**というニュアンスを強調しています。

「He did not let anything cause him to give up permanently.」
(何事も、彼が永久に諦めるという結果を引き起こす決定的な原因になることを許さなかった。)

◆make
使役動詞として、「~させる」という意味で使えます。ただし、「cause」よりも直接的な影響を示唆することが多いです。

「He did not let anything make him give up permanently.」
(何事も、彼に永久に諦めさせることを許さなかった。)

◆prompt
「~を促す」「~のきっかけとなる」という意味で、何かを始めるきっかけや動機付けを表します。

「He did not let anything prompt him to give up permanently.」
(何事も、彼が永久に諦めるきっかけとなることを許さなかった。)

これらの単語は、それぞれ少しずつニュアンスが異なりますが、元の文の「原因」や「要因」という意味合いを保ちながら置き換えることができます。

ついでながらもう一つ挙げると、

◆lead to
「~につながる」「~を引き起こす」という意味で、原因と結果の関係を表現します。
「He did not let anything lead to his permanent surrender.」
(何事も、彼が永久に諦めることにつながるのを許さなかった。)

この表現も覚えやすいですね。

 

cause make prompt ニュアンスの違いは?

◆まず、cause:

これは、ある結果が起こるための、不可欠で直接的な原因であることを示唆します。まるで、ドミノ倒しの一番最初のドミノのように、他の何よりも先に、そして確実に結果を引き起こす力を持つものです。

繰り返しますが、
→ 「He did not let anything cause him to give up permanently.」
(何事も、彼が永久に諦めるという結果を引き起こす決定的な原因になることを許さなかった。)

なので、私が見た最初の文でのcause はどんなものも諦める結果を引き起こすものにはさせなかったという強い意味のイメージを浮かびました。

それで、同じことを他の単語で表すとどのようにニュアンスが変わってくるか…

◆make:

これは使役動詞として「~させる」というシンプルな意味合い。

「cause」のような、原因と結果の必然性や因果関係の強さは、そこまで強調されません。
→ 「He did not let anything make him give up.」
(何事も、彼に諦めさせることを許さなかった。)

これで違いは明確です。言語化するより感覚で捉える…

◆prompt:

何かを始める「きっかけ」や「動機付け」に焦点を当てます。

結果が必ずしも不可避なわけではなく、単なる「引き金」のようなニュアンスです。
→ 「He did not let anything prompt him to give up.」
(何事も、彼が諦めるきっかけになることを許さなかった。)

きっかけという場合、promptが便利ですね。

というか、ここで蛇足…です。promptってよく考えたらちょっと覚えにくい…

ちょっと長くなりますが、補足情報として加えておきます。

promptの代わりになるもうちょっと簡単な単語

「きっかけ」というニュアンスを表現する、prompt より覚えやすかったり、使いやすい単語は他にもあります。

◆ trigger

意味: 物理的または比喩的な「引き金」を引くように、何かを急に、または直接的に引き起こす「きっかけ」や「引き金」。

ニュアンス: **「何かが突然始まった原因」**という強い意味合いがあります。特に、感情的な反応や事件、出来事などに対して使われることが多いです。

パソコンなどでよく出てくる用語ですね。パソコンを使わない人にはpromptのように覚えにくいかも…

例文:

His comment triggered an argument.
(彼の発言が口論の**きっかけ(引き金)**となった。)

The song triggered a flood of memories.
(その歌が、たくさんの思い出が溢れ出すきっかけとなった。)

◆start

意味: 最もシンプルで汎用性の高い「きっかけ」や「始まり」。

ニュアンス: 複雑なことを考えず、「何かが始まった」という事実を伝えたいときに非常に便利です。

例文:

Her question started our discussion.
(彼女の質問が、私たちの議論を始めた(きっかけとなった)。)

The sound of the bell started the race.
(ベルの音がレースを始めた(きっかけとなった)。)

「He did not let anything prompt him to give up.」この文にprompt をstartに置き換えられなくはないですが、ネイティブとしては不自然でしょうね…

◆lead to

意味: 何かの結果に「つながる」こと。

ニュアンス: 「きっかけ」としてだけでなく、「結果」にもつながる一連の流れを表現する際に使えます。単発のきっかけというよりは、「Aが原因となってBという結果につながる」という因果関係を広く示します。

例文:

His suggestion led to a great idea.
(彼の提案が、素晴らしいアイデアにつながった(きっかけとなった)。)

A small misunderstanding can lead to a big problem.
(ちょっとした誤解が、大きな問題につながることがある。)

これはさっきの文にも自然に使えて覚えやすいです。

上記を短くまとめると、

  • trigger: 「引き金」のように、何かが突然始まる強い「きっかけ」。
  • start: 「始まり」を意味する、最もシンプルで分かりやすい「きっかけ」。
  • lead to: 「つながる」という流れ全体を表現する「きっかけ」。

これらの単語は「prompt」と同じ「きっかけ」のニュアンスを持ちつつ、それぞれ少しずつ違う意味合いで使われます。

文脈に合わせて使い分けることで、より正確な表現ができるようになりますね。

ということで、全体をまとめます。

まとめ

シンプルに言えば、冒頭の文の「cause」は、単なるきっかけや影響ではなく、諦めるという結果を招く「根本的かつ決定的な原因」であることを強調し、彼の強い意志の表れとして使われているということ。

類似した表現のニュアンスは下記の通り

  • make:シンプルに何かをさせる
  • prompt:何かのきっかけとなる

これらの単語を使いこなせば、より正確に自分の気持ちや状況を表現できるようになります。今日から意識して使ってみましょう!

学習レポートは以上です。

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