はじめに
「He knew that…」この「knew」を「知った」と訳して、なんだか違和感を感じたことはありませんか?
実は、”know”は「知っている」という単なる知識だけでなく、もっと深い意味を持つことがあります。
knowって英語の基礎中の基礎の単語。でも、これを知らないと意味をとる時にスッキリしないままの状態になってしまうことを体験からお伝えしたいと思います。
同時に自分が英語を話す時にも役立ちます。
と、このように書いていますが、私は英語のプロではなく、学習者です。
簡単な単語でいいから、スラスラと話せるようになりたいという思いで、使えそうなフレーズについて毎日投稿しています。
ちなみにさっきはこのような記事を書きました。
最近、マンネリかも…?」その気持ちに寄り添う英語フレーズ3選
本題に入る前に、なぜ自分が、こんな簡単な単語のknow について改めて調べて投稿したいと思うようになったか、簡単に書きます。自分のために書いているので次の項目は読み飛ばしていただいていいかと思います。
know を深堀しようと思ったきっかけ
自己啓発のためにある英文を読んでいた時に、このような文を目にしました。
「Although he tried to imitate Jesus, he knew that at times he might not feel as motivated as at other times」
この文のknow を知ったと訳すとなんか意味が不自然じゃないか…
うむ、わからん…
それで、調べた方が早いと思って検索したところ、答えとしては下記の内容でした。
日本語にすると、以下のようになります。
「彼はイエスを模範としようと努力していたが、時として他の時ほどやる気を感じられないことがあるのを、自分でも分かっていた。」
この”knew”は、イエスを模倣しようと努力する一方で、モチベーションの波があるという事実を彼自身が理解し、認識していたことを示しています。
このように、”knew”は単なる知識の獲得ではなく、内面的な理解や認識を表すことがあるわけだ…
もし”知った”という意味合いなら、通常は「he came to know」や「he realized」といった表現が使われます。この文の”knew”は、彼の内面の葛藤や自己認識を表現するために使われているため、非常に自然な文脈です。
これで、realizeとknowの違いもついでに学べそう… でも話が逸れるので今は割愛します。
では本題。
3つのポイントで「know」を深掘りする
1. 「know」は動作ではなく、継続的な「状態」を表す
- 「知る」という一瞬の出来事ではなく、「知っている」「分かっている」という継続的な認識を表すわけです。
- 例として、“I know his name.” (彼の名前を知っている)
「知る」と一言で言えますが、このような意味があることは認識していなかった。多分多くの人もそうじゃないかと。
2. 鍵は「感情」や「内面的な理解」
- 「know」が、単なる事実の認識を超えて、相手の感情や状況への深い理解を表す。
- 例文を挙げるなら、「I know how you feel.」を例に、「あなたの気持ちがよく分かります」と訳す方が自然で、共感のニュアンスが含まれますね。こう考えるとわかりやすい。
- 今回の例文(Although he tried to imitate Jesus, he knew that…)をここで取り上げ、「彼は自分がやる気に波があることを分かっていた」と訳すことで、彼の内面的な自己認識を表現しているということになります。
3. 日本語として自然な表現を探す練習
- こう考えると、英語の単語を直訳するのではなく、文脈に合わせて最も自然な日本語を選ぶことが重要ですね。これは慣れでつかめてくるでしょうか。うん、その通り。
- 例文を挙げると下記のようにknow を「わかる」とする方が自然な場合と知っているとする方がいい場合があるので、自然な使い分けが肝心。
- “I know what I’m doing.” (自分が何をしているか分かっている)
- “Do you know what I mean?” (私の言いたいこと、分かる?)
- “I know him to be a reliable person.” (彼は信頼できる人物だと知っている)
わかる」という意味での “know” に近い単語やフレーズは、文脈によっていくつか使い分けることができます。
では、「わかる」という意味合いの別の単語と比較して覚えていきたいと思います。
そうすることで、know の特徴が描きやすくなるので。
Know(わかる)を別の単語に置き換えると…
ここでは、understand, get, appreciate を取り上げたいと思います。
1. Understand (理解する)
これは最も一般的で、物事の仕組みや内容を「理解する」という意味合いで使われます。
- I don’t understand what you mean.
- あなたの言っていることが分かりません。
私も「わかる」という意味合いではunderstand がすぐに思いつきます。ですが、感情や気持ちについてはknow と覚えておきます。
加えて、以前にfind についても書きました。
本で出会った「find out」。日常英会話で一番使える「知る」の表現はこれだった!
もう一つよく使うのがgetです。
2. Get (口語的)
非常に口語的な表現で、「理解する」「腑に落ちる」といったニュアンスです。
まあ、ここでは詳細は省きます。
- I get it now.
- 今、分かったよ。
- Do you get what I’m saying?
- 私の言っていること、分かる?
これについても以前に下記の記事で書きました。
少し意味合いがずれていますが…笑
後、もう一つ。
3. Appreciate (認識する、承知する)
これはよりフォーマルな文脈で、特に相手の状況や意見を「理解する」「承知する」という意味で使われます。
- I appreciate your concern.
- ご心配いただき、承知いたしました。(あなたの懸念は理解しています。)
- I appreciate that it’s a difficult situation.
- それが難しい状況であることは承知しています。
この単語ってThanks などの代わりによく使っていましたが、相手の意見を承知したという意味でもあるわけですね。これも自分のボキャブラリーにとり入れます。
これらの単語やフレーズは、それぞれ異なるニュアンスやフォーマルさを持っています。シンプルにまとめると
- Understand: 一般的な「理解」
- Get: カジュアルな「分かった!」
- Appreciate: 丁寧な「承知いたしました」
知るということでは、recognize やrealizeも候補です。
recognize 「わかってる」「見覚えある」まで使いこなせば便利な単語
なんか、だんだん色々な単語が複雑に絡み合ってきた…
でも頑張って使いこなせるようになりたいです。単語自体は簡単だから。
まとめ
ここまで書いたことをシンプルにまとめます。
- knowは動作ではなく継続的な状態。簡単に言えば、知っている、という感じかな。
- 相手の感情や意見を理解した時にはknow。
- 文脈によって、知る、か、分かるかどっちが自然か考える
know と聞くと何でもかんでも「知る」とおくのではなくて文脈に応じて柔軟に解釈するのがポイントだと改めて思いました。
まさに英語は頭の体操です。
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ということで、今日のレポートは以上です。
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