「得る」はGetだけじゃない!「Gain」で自然な表現に!

はじめに

 

「〜を得る」と聞くと、誰もが「get」を思い浮かべると思います。

もちろん間違いではありません。

ネイティブのように自然で洗練された英語を話したいなら、「gain」という言葉を使いこなすことを学びました。

今回はそれについて投稿したいと思います。

シンプルに言えば、gainは、ただ単に何かを手に入れるのではなく、「時間をかけて徐々に手に入れる」「努力や経験の結果として得る」というニュアンスを持っているということです。

 

と、このように書いていますが、私は英語のプロではなく学習者です。

簡単な会話くらいはスラスラ話したいという思いで毎日学習しているわけですが、それをブログにして、前回はこんなことを書きました。

「うまくごまかす」or「正直に話す」? 英語で使い分ける2つのフレーズ

 

gain を記事の題材にしたのは、このような英文を見たのがきっかけです。

「he will gain the courage to apply what he is learning.」

直訳すると、「彼は学んだことを適用する勇気を得るでしょう」かな?

「得る」だったらget でもいいの?

いえ、違いますよね。その辺りの違いを理解しないと、ネイティブらしい英会話はできない… と思いました。

 

gain はどういう時に使うか 2パターン

まずは、gain イコール「得る」という覚え方ではなくて、どういう時に使うか、その感覚を掴みたいところです。

基本的には下記の2パターン。

他にもあるかもしれませんが、初心者はまずはシンプルに考えるべき…ですね。

1. 知識や経験を得るとき

 

ただ「知っている」という事実を伝えるのではなく、努力して「身につけた」ことを強調したい場合にgainがぴったりです。

  • You’ll gain a lot of knowledge from this training.
    • この研修で多くの知識を得られるでしょう。
  • I gained so much confidence from traveling alone.
    • 一人旅から、たくさんの自信を得ました

ということは、このように英語を学んで少しでも身につけたならgainですね。これはわかりやすい!

 

2. スピードや人気、体重が増えるとき

 

gainは、数値や量が徐々に増えていく様子を表現するのにも使えます。

  • The car gained speed on the highway.
    • 車は高速道路でどんどんスピードを増していった
  • He gained popularity as a singer-songwriter.
    • 彼はシンガーソングライターとして人気を獲得していった
  • He’s gained a lot of weight since he quit soccer.
    • 彼はサッカーをやめてから、すごく太ったね。

すごく太った、というのをgain a lot of weight とも表現できるのか… 隠れた学びです。私は別に太っていませんが… 笑

例文を見ていくとイメージが湧きます。

日本語の「得る」という括りで考えると、getとどのように違うのか、使い方の幅が広がります。

GainとGetの使い分け

シンプルに違いを言語化すればこうなります。

Gain:

  • 獲得に時間や努力を要するものに使われることが多い。
  • 抽象的な概念(知識、経験、勇気、自信など)や、徐々に増えるもの(体重、スピード、人気など)に使われます。

Get:

  • 物理的なものを単に「手に入れる」というニュアンスが強い。
  • 抽象的な概念にも使えますが、比較的短時間で得られる場合や、単に結果として手にしたという事実を述べる場合によく使われます。

例文で比較したものを図式化すると、

例文 Gain/Get ニュアンス
He will gain the courage to apply what he is learning. Gain 彼は学びを応用する勇気を少しずつ身につけていくでしょう。 (努力や経験によって得られる)
He got a new car last month. Get 彼は先月、新しい車を手に入れた。 (単に所有物になったという事実)
He gained a lot of knowledge from his experience. Gain 彼はその経験から多くの知識を習得した。 (時間をかけて知識を積み上げた)
I got a good score on the test. Get 私はテストで良い点を取った。 (結果として良い点数だった)

テストの点数を得たのはget 、習得した知識はgain ですね。

よし、だんだんわかってきた!

この使い分けを意識することで、より自然で洗練された英語表現が可能になりそう。

  • Gainは、努力や経験、時間の経過を通じて何かを徐々に獲得していくイメージ。
  • Getは、より単純に「手に入れる」というニュアンス。

 

この2つの動詞は、同じ「得る」でも、その過程や対象に違いがあるということね。

gain を別の英単語に置き換えるとどれが近い意味?という観点からも学習します。知識をさらにしっかりしたものにするために!

 

gain に意味が近い別の単語

3つの観点で覚えると良いです。

1. 「学び」や「習得」を強調する場合 acquire

 

acquire(習得する、身につける)

You’ll acquire a lot of knowledge from this training. (この研修でたくさんの知識を習得できるでしょう。)

  • gainと同様に、時間や努力をかけて徐々に「身につける」ニュアンスを持ちます。getよりもフォーマルな響きがあり、ビジネスの場でもよく使われます。

 

2. 「得られるもの」という成果をシンプルに表現する場合 benefit

 

benefit(利益を得る、恩恵を受ける)

You’ll benefit greatly from this training. (この研修はあなたに大きな利益をもたらすでしょう。)

  • benefitは、知識だけでなく、スキルや人脈など、研修全体から得られる「恩恵」や「良いこと」を包括的に表現できます。

 

3. カジュアルに表現する場合 learn

 

learn(学ぶ)

You’ll learn a lot from this training. (この研修でたくさん学べるよ。)

  • gainの「徐々に身につける」というニュアンスを最もシンプルに表現できるのがlearnです。より口語的で、日常会話でよく使われます。

まとめて図式化すると下記の通り。

表現 ニュアンス
acquire フォーマルに「知識を習得する」と表現したいとき
benefit 知識だけでなく、全体的な「恩恵」を伝えたいとき
learn カジュアルでシンプルな表現にしたいとき

このように、伝えたいニュアンスに合わせて使い分けることで、より的確な表現ができますが、一つ覚えるならlearnかな。

ということで、まとめに入ります。

まとめ

gain は単に「得る」と覚えてしまえば、応用範囲を狭めてしまいます。

getと比較するなら、頑張って身につけたスキルや数値や量。

似たような単語は下記の単語です。

  • acquire
  • benefit
  • learn

ということで、今日の学習レポートは以上です。

recognize 「わかってる」「見覚えある」まで使いこなせば便利な単語

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