「might=助動詞」だけじゃない!?うっかり勘違いから学んだ英語の深い世界 💡

英語学習をしていると、自分の思い込みが理解の邪魔をしていた、なんて経験ありませんか?

先日、まさにそんな出来事がありました。

自分の中の「固定概念」が崩れる瞬間は、ちょっとした衝撃とともに、大きな喜びがあります。

 

■ “might=助動詞”と思い込んでいた…

 

ある英文を読んでいて、どうしても意味がつながらない箇所がありました。

strengthened with all power according to God’s glorious might so that you may endure…

「…ん? ‘might so that’? might=かもしれないだから、’かもしれないので〜する’?…なんか変だぞ?」

と、しばらく文の前でフリーズ。頭の中は助動詞の「かもしれない」一色でした。

でも答えはシンプルでした。

 

might には “力”という名詞の意味もある

 

という事実を、すっかり忘れていたのです。


 

■ 名詞の “might” の意味とその奥深さ

 

might(名詞)=力、強さ、勢力

今回の文では、神の「力」という原点の意味で使われていました。

God’s glorious might → 神の栄光に満ちた**「力」**

と読むと、文が一気につながり、荘厳な意味合いが立ち上がります。

 

名詞か助動詞かを見分ける味わい深いコツ 🧐

 

品詞 特徴 例文
助動詞の might 後ろに動詞の原形が来る They might go home. (彼らは帰宅するかもしれない。)
名詞の might 所有格形容詞が前につきやすい God’s glorious might (神の)

この発見は、単語の持つ「奥行き」を知る大きな一歩でした。


 

■ 「知っているつもり」の単語ほど要注意!多義語の落とし穴

 

「might」以外にも、助動詞のイメージが強すぎて、名詞や動詞としての顔を見落としがちな重要単語があります。

単語 メインの顔 意外な顔 意外な意味
CAN 助動詞: 〜できる 名詞 缶、缶詰
WILL 助動詞: 〜だろう 名詞 意志、遺言
MUST 助動詞: 〜しなければならない 名詞 必要不可欠なもの、必見のもの

これらの単語も、文脈によって品詞が劇的に変わり、文の意味を決定づけます。「知っている単語こそ、立ち止まって品詞を確認する習慣」が、深い理解へとつながります。


 

🎯 思い込みを避ける!文脈から品詞を見抜くための実践テクニック

 

多義語の落とし穴を避け、文脈から正確に意味を読み取るための、実践的な読解テクニックを身につけましょう。

 

1. 軸を定める:S(主語)と V(動詞)の確定

 

英文を読むときは、「この文の主語と動詞はどこか」をまず確定させます。

  • 動詞の確定: 時制を持っている動詞を探すか、助動詞の直後の動詞の原形をVと見なします。
  • 主動詞(V)が確定すれば、その前に来る「might」「will」などが助動詞であるか、あるいは名詞であるかが判別しやすくなります。

例: The ocean’s might can be terrifying. 主語が「The ocean’s might」で、動詞が「can be」と確定すれば、mightは主語の名詞だと確定します。

 

2. 前後の「飾り」(修飾語)に注目する

 

多義語が出てきたら、その周りを見て品詞を推測します。

  • 名詞の場合: 冠詞 (a, the)所有格 (my, God’s)形容詞 (great, strong) が前につく。
  • 助動詞の場合: 直後に動詞の原形が来る。

特に「所有格」や「冠詞」の後に置かれている場合は、ほぼ間違いなく名詞だと判断できます。

 

3. 意味が通じないときは「品詞の可能性」をリストアップする

 

読んでいて「あれ?意味が通じない」と感じたときこそ、品詞の思い込みに引っかかっているサインです。

  1. 助動詞としての意味を試す 意味が変 ストップ!
  2. 名詞としての意味を試す (例: might 力) 文の構造と照らし合わせる

この**「仮説検証」**のプロセスを踏むことで、固定概念から解放され、正しい意味にたどり着くことができます。


 

■ 終わりに

 

今回のことから学んだこと:

「知っているつもり」の単語ほど油断しない

✅ 文脈で品詞を判断する習慣を徹底する

✅ つまずきは、新しい理解への「伸びるサイン」だと捉える

英語学習とは、「うっかり勘違いした → 気づいた → クリアになった」の積み重ねです。このプロセスが、私たちの英語の世界をより立体的にし、深い味わいを与えてくれます。

もし今、同じように「なんで急に意味が取れないんだろう?」と思う時があったら、それは思い込みに引っかかっているサインかもしれません。

視点を変えて、単語の別の一面を探してみてください。その小さなつまずきこそ、あなたの英語力が次の段階へ進化する扉です。

一緒に、この気づきの喜びを楽しみながら、一歩ずつ進んでいきましょう!
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