紺色フローリングに付着した内装ボンド|現場判断ガイド
はじめに|「落ちない汚れ」には理由がある
正直に言います。
この手の床は、真面目な人ほど事故ります。
紺色やダークカラーのフローリング。
見た目は高級感がありますが、清掃の現場では最も神経を使う床材のひとつです。
特に多いのが、
- 内装工事後に点々と残るボンド跡
- 洗っても反応しない
- 追えば追うほど色ムラが出る
というケース。
本記事では、実際の現場対応をもとに、
- なぜ落ちないのか
- どこまでが清掃の責任範囲か
- 担当者にどう説明すれば揉めないか
を感情論なし・事故なしでまとめます。
結論|「完全除去」を目標にしない方が仕上がりは良い
最初に結論を言います。
紺色フローリングに付着・硬化した内装ボンドは、完全除去できないケースが多い。
それを無理に消そうとすると、
- 表層の白化
- 色抜け
- 艶ムラ
といった取り返しのつかないダメージが発生します。
重要なのは、
「やるべきことはやった」状態を作り、
仕上げで視覚的にまとめること
です。
なぜ内装ボンドは落ちないのか
内装で使われるボンド(酢ビ系・ウレタン系など)は、
- 施工時に床へ付着
- 時間経過で硬化
- 表層に食い込む
という性質があります。
この状態になると、
- お湯
- 中性洗剤
- 軽度のアルカリ洗浄
では反応しません。
ここで「もっと強い洗剤を」と進むと、
落ちる前に床が負けます。
▼裏技もあります。こちらは参考程度でお願いします。
張り替えフローリングのボンド跡、 なぜ“あえて一度ワックスを塗った”のか ――素材を守りながら消す、現場判断の話
現場での正しい順番|先に洗ってから説明する
この手のトラブルで一番効果的なのが、
先に床全体を洗浄し、その状態で担当者に見てもらう
という順番です。
なぜこの順番が効くのか
- 「やっていない」という疑念を消せる
- 清掃で落ちる汚れが消え、ボンド跡だけが浮き上がる
- 担当者が社内で説明しやすくなる
言葉より状態が証拠になります。
当日そのまま使える説明フレーズ
最初の一言
「先に床全体を洗浄しています。通常清掃で反応する汚れは除去済みです。」
ボンド跡を指して
「残っているのは、施工時に付着したボンドが硬化したものです。洗剤では反応しない状態です。」
無理な追い込みを止める一言
「これ以上除去を進めると、紺色フローリングの表層が白化・色抜けするリスクがあります。」
結論(選択肢を2つだけ)
「現実的には、
① Waxで視覚的に均す
② 施工側での補修判断
このどちらかになります。」
写真はこう撮る|あとで必ず助かる
必ず押さえたいのは次の3点です。
- 洗浄後の全体写真(引き)
- ボンド跡のアップ
- 斜め45度から光を当てた写真(艶・影確認)
フラッシュは使わず、自然光か斜め照明がおすすめです。
Wax仕上げという現実解
ボンド跡を消すのではなく、
- 視覚的に
- 全体の艶で
- 均一に見せる
これがWax仕上げの役割です。
Wax前に必ずやること
- 洗剤成分の完全リンス
- 十分な乾燥
- 可能なら部分試し塗り
Waxは「隠す」ものではなく、
仕上げを整えるための道具です。
本音|これは誰のミスか
現場を見てきた人なら分かります。
- 清掃でどうこうなる話ではない
- 原因は施工工程にある
ただし、
「誰が悪いか」を言う必要はありません。
必要なのは、
- 工程の切り分け
- リスクの提示
- 現実的な落とし所
それだけです。
まとめ|プロとして一番大事な判断
- 落ちないものを追わない
- 壊れる前に止める
- 説明できる状態を作る
これは逃げではなく、プロの仕事です。
同じような現場で悩んでいる方の参考になれば幸いです。
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