張り替えフローリングのボンド跡、 なぜ“あえて一度ワックスを塗った”のか ――素材を守りながら消す、現場判断の話

張り替えたばかりのフローリング。
洗っても洗っても、うっすら残る透明な跡。

「これ以上触るとヤバいな」
そう感じたこと、ありませんか?

今回は
ボンド跡を“無理に落とさず”、
一度ワックスを塗ってから剥離したら綺麗に消えた

という、ちょっと遠回りに見える現場判断の話です。

言い方をかえれば裏技


洗っても消えない「薄いボンド跡」の正体

張り替え直後のフローリングでよくあるのがこれ👇

  • ボンドの塊はない

  • ベタつきもない

  • でも角度を変えると“膜”だけが見える

この状態、
正直いちばん厄介です。

中性洗剤では動かない。
かといって

  • 削る

  • 強溶剤

  • いきなり剥離

どれも素材リスクが先に立つ


なぜ「剥離剤を直接使わなかった」のか

張り替え直後のフローリングは

  • 表面塗装が若い

  • 内装側のボンド・溶剤が完全に落ち着いていない

  • 見た目以上にデリケート

ここで剥離剤を直接当てると、

  • 白化

  • 艶ムラ

  • 塗装侵食

起きた瞬間、
原因は全部“清掃”にされる

これは技術の問題じゃなく、
立場の問題です。


あえて「一度ワックスを塗った」理由

今回やったのはこの流れ👇

  1. 洗浄で落とせる汚れは落とす

  2. 薄く残ったボンド跡は無理に触らない

  3. 一度ワックスを塗布

  4. 乾燥後、ワックス剥離

結果、
あれだけしぶとかった跡がきれいに消えた


何が起きていたか(現場目線の話)

ボンド跡は
「汚れ」じゃなく
薄い皮膜になっていました。

そこにワックスが乗ることで、

  • フローリング

  • ボンド膜

  • ワックス

この3つが一体の層になる。

剥離剤は

  • 素材ではなく

  • ワックス層に作用する

結果、
👉 ワックスと一緒にボンド膜も浮く

素材には直接触れていない。
だから傷まない。


これは“ズル”じゃない。素材保護です

たまに言われます。

「それ、回りくどくない?」
「最初から剥離すればいいのに」

でも違います。

これは
✔ 手抜きでも
✔ ごまかしでもなく

素材を守るための工程追加

むしろ
いきなり強い方法を使う方が、
よほど雑です。


この方法が使える条件(重要)

万能ではありません。

使えるのは👇

  • 透明〜半透明のボンド跡

  • 木に染み込んでいない

  • 表面に“残っているだけ”の状態

使えないのは👇

  • 硬化した塊

  • 黄変している接着剤

  • 木部に食い込んでいるもの

ここを見誤ると、
逆に失敗します。


最後に:分かる人だけがやる判断

この方法、
マニュアルにはまず載りません。

でも現場では

  • 「これは触らない方がいい」

  • 「一回ワンクッション置こう」

そう判断できる人が、
トラブルを起こさない

今回のケースもそうでした。

きれいに仕上がって、
素材は無傷。
そして
「なぜそうしたか」を説明できる。

これが
同業者として一番強い状態だと思っています。

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