もう目を背けない!油でドロドロの換気扇とご対面
ハウスクリーニングの依頼で伺ったのは、単身者向けのワンルームマンション。
キッチンはコンパクトで使いやすそうでしたが、一点、目を引く“強敵”がいました。
それが換気扇です。
表面の白いプラスチックの蓋には、油が固まってホコリと一体化したような汚れがびっしり。触ると手がベタつくどころか、ガチガチに固くこびりついている状態でした。

誰もが掃除をためらう「うわっ、これは面倒だ…」というレベル。
しかし、今回はこの油の要塞を、特別な道具なしで、素人でもできる分解と強力洗浄で撃退したレポートをお届けします!
この記事を読めば、換気扇掃除の心理的なハードルがぐっと下がりますよ。
Part 1:分解!ビス4つとナット1つでファンに辿り着く
換気扇掃除の最難関は「分解」です。「どこから外していいか分からない」「複雑そう」という不安が先に立ちますよね。
しかし、今回担当した換気扇は非常にシンプルでした。
STEP 1:プラスチックカバーの取り外し
まずは表面の白いプラスチックのカバーを外します。これも油で固着していましたが、力を込めてこじ開けることができました。
STEP 2:ファンを覆う黒いカバーの取り外し
カバーを外すと、その奥にファンを覆う黒い金属(またはプラスチック)のカバーが見えました。
💡 このカバーは、なんとビス4つで固定されていました。しかも、どのビスも浅い位置についていたため、通常のドライバーで簡単に外すことができました。
ここまでは非常に順調で、「うわっ、面倒」と思う暇もなくクリアです。
STEP 3:ファンの心臓部、ナットとの戦い
黒いカバーを外すと、いよいよ換気扇の心臓部、シロッコファンが露わになりました。油汚れはさらに激しく、ファン全体が油の塊でガチガチに固まっています。

ファンを分解するためには、中心部にあるナットを外す必要があります。
使用したのはプライヤーのみ!
ファン自体が回転しないように片手で抑え、プライヤーでナットを反時計回りに回すと、驚くほどあっさりファンが外れました。

⚠️ 超重要注意点:手を切るな!
このファン、実は非常に鋭利。
油と洗剤で手がふやけている状態でファンに触れると、簡単に皮膚が切れてしまう可能性があります。
分解作業中は、必ず厚手の軍手や丈夫なゴム手袋を着用してください!
Part 2:洗浄!つけ置きなしで油汚れを撃退した技
無事、ファン、カバー、その他のパーツすべてを分解完了!ここからは洗浄フェーズです。
1. 使用した洗剤と洗浄方法
今回使用したのは、業務用の強力アルカリ性洗剤です。油汚れには、酸性ではなくアルカリ性が鉄則です。
- 洗剤の噴霧: 全てのパーツに強力アルカリ洗剤をケチらず、まんべんなく噴霧します。
- 即座にブラッシング: 本来ならつけ置きをしますが、今回は急ぎの作業だったため、つけ置きなしで挑みました。洗剤を噴霧した後、すぐにブラシで擦り始めます。
- ホースで流す: 汚れが浮き上がってきたら、ベランダでホースの水を強めに当てて洗い流します。

2. ガチガチ汚れの劇的な落ち方
ファンにガチガチに固まっていた油汚れは、一度目の噴霧とブラッシングではびくともしませんでした。
そこで、「洗剤噴霧と水洗いを2回繰り返す」という荒技を実行。
するとどうでしょう。2回目の洗浄の際、それまで固まっていた汚れがまるで粘土のようにスルッと剥がれ落ち、ファンの本来の銀色の素材が現れたのです!
3. 劇的ビフォーアフター
洗う前の「油でドロドロ」だった姿が嘘のように、パーツは新品同様に!

写真の場面は洗ったファンを装着した時です。
時間をかけたつけ置きをしなくても、強力洗剤と徹底的なブラッシング、そして水の力で、ここまで綺麗にできることが証明されました。
まとめ:今回の仕事で学んだ教訓
換気扇掃除は、分解の恐怖と怪我の危険の二つのハードルを乗り越えれば、強力洗剤の力を借りて誰でも劇的に綺麗にできます。
今回の作業を通じて得られた最大の教訓はこちらです。
- 準備の徹底: 特にファンを扱う際は、手を保護する厚手の軍手や手袋は必須中の必須です。
- 分解は案外簡単: 「ビス4つ+ナット1つ」のように、構造は意外とシンプルです。諦めずにまずは開けてみる勇気が大切です。
- つけ置きは時短可能: 強力なアルカリ洗剤があれば、つけ置き時間を短縮し、洗剤噴霧→ブラッシング→水洗いを繰り返すことで、効率よく汚れを落とすことができます。
洗浄後、パーツをしっかりと乾かして元の通りに装着し、換気扇は無事復活!清々しい達成感とともに、今回のハウスクリーニング作業を完了しました。
ぜひ、皆さんも「面倒…」を乗り越えて、換気扇掃除に挑戦してみてください!
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