ハウスクリーニング 床はモップより屈んで拭く方がいいかなあ 30年の作業歴から

空室のハウスクリーニングの作業でフローリングの掃除はなかなか大変だと思います。

理由としては、最後の仕上げなので体はそれなりに疲れていることと、空室の場合は特に汚れが気になる箇所だからです。

今回は、一作業員の個人的意見ですが、どうやって床、特にフローリングを清掃するのがいいのか語ってみます。

 

私はハウスクリーニングの会社で長年作業をしているのですが、

ハウスクリーニングを辞めたい!30年続いた自分が継続の秘訣をお伝えします

賃貸マンションの2DK程度の現場なら、通常は1人で作業。

そのような同僚が社内に5人いるので心強いです。

 

さて、自己紹介はそれくらいにして本題です。

フローリングの床は、賃貸マンション程度の広さなら個人的にはモップを使わずに屈んで手作業で拭いています。

しかしながら、他の4人はモップで拭いて、立った視線で目視で髪の毛やゴミがないか確認してWaxがけ。

彼らからすると、私の工法はしんどくて手間なことをしているなあ、と見ています。

私からすると、本当にその拭き方で大丈夫?と見ています。

ここで、意見が分かれて口論になりますが、

私は誰が何と言おうと長年の作業の経験上、床は屈んで手で拭かないと本当には綺麗にならないと確信しています。だから譲らない…わけですが。

皆さんはどうでしょう?

 

 

本日の仕事で、またまたそう思わせる出来事がありました。

現場は昨年できた新しい賃貸マンションで、まだ1年しか住んでいないワンルームの空室の清掃作業。

キッチンはほとんど使っていないので楽勝!と言っても水道のシンクだけ錆のような汚れがあって擦るのに若干手こずりましたが、当たり現場。

新築の時はどこの業者が作業したのか床にWaxは塗っていない感じでした。

今回も塗らなくてもいいのかな、と思いましたが、依頼者の要望で作業後にWaxを塗ったわけですが、立った姿勢のモップの洗浄ではどうなるか…

今日の現場の仕上がりです。立った視線で床を見た時どう見えますか?

新しい物件なので綺麗に見えるでしょう。一見どこにも汚れがないように思えます。

では、屈んでみます。

屈んだ姿勢で全面作業していると、色々なことに気づきます。

他が綺麗なだけに惜しいかな、床のこんなところに傷があります。

一瞬、Waxに髪の毛を塗りこんでしまったかな、と思える細〜い黒い線でしたが、至近距離で見ると明らかに傷。

立った視線で作業するとおそらく見過ごしてしまうほどの細い切り傷でした。屈んで拭いたからこそ気づいたわけです。

角度変えて見ると、こんなふうに見えます。

普通は気にならないですね。これくらいの細い傷。

ですが、新しい物件なだけに、神経質な人が入居することになったら後々ややこしくなるので、担当者に報告。

それと、間違われて「髪の毛がWaxに塗り込まれている」などのクレームを言われるのも嫌ですし。

【ハウスクリーニング】今後改善のためのクレーム報告(同僚からのメール)

私でも「かくれん棒」などで、ある程度隠すことはできますが、今回はあるあまりにも周りが綺麗なので下手に手をつけず、報告するだけにしました。

 

加えて、この部屋の巾木には結構髪の毛が挟み込まれていて、立った視線では結構気がつきにくい…

屈んで隅々まで見るからこそ、その状態に気づけるわけです。

このように、屈んで作業するメリットは髪の毛のような細い汚れまで見過ごさずに綺麗にできることですね。立った姿勢だけの作業よりは仕上がりが良くなるのは間違いないです。

 

では、彼らが主張する屈んで作業するデメリットは?

時間がかかることと、膝や腰に負担がかかることみたいです。

では、時間がかかる点について言えばこのように返答します。

フローリング床の汚れは、多くの場合すぐ取れることがほとんどです。中性洗剤を交ぜたスプレーを噴霧しながらダイソーで買った100円のタオルで回転させるように拭いていく…何かが付着していればスクレーパーでサクッと除去。

詳細は下記の二つの記事を参照できます。

薄色フローリングの見えにくい内装ノリの除去のコツとポイント

面が黄と緑、縁がピンクの100円タオルを使ってみた(プロにおすすめ)

このように作業していけば、無茶苦茶時間がかかることは今までなかったですね。

むしろ、Waxを塗る時に、途中で「しまった!こんなところに汚れがあった」ということにならずに、自信を持ってたっぷりとかすれないように塗り進めることができるのでおすすめですね。

モップ拭き作業だけでは、Waxを塗る時に途中で手を加えないといけなくなり、後悔することもしばしばありました。

なので、床拭き作業はクオリティを上げたければ時間をかけるべきところです。

 

 

さて、腰や膝に負担がかかるというデメリットにはこう返答します。

 

確かに長時間屈んで作業すると負担がかかるのは間違いないです。

腰に関しては、私は医者ではないので特定の負担軽減の方法を推奨することはできませんが、畳6畳の広さを作業すれば、立った姿勢で数分楽にしています。

ずっと連続で作業していると、今は問題ありませんがそのうち腰がやられることになるでしょう。今、50代半ばですが、最低10年は今の体の状態をキープしたい…です。

膝に関しては、膝サポーターが100均でも売っています。広い現場ならそれで全然違いますよ。

【ハウスクリーニング】床の清掃に「膝サポーター」をおすすめする理由

ワンルームくらいの広さなら、面倒なのでしてないことの方が多いですが…

個人的には膝は痛くなったことはないかなあ。

でも、この先はだんだんと年を重ねてきているので気をつけます。サポーターをつけて作業ということで。

 

さて、いかがでしたか?

床は屈んで拭いた方が、立った姿勢のモップ拭きより間違いなく仕上がりは良くなります。

そんなやり方では時間がかかると思えても、急がば回れと言われているように、やり方次第では、かえって時短になることがありますね。多少時間がかかってもクオリティの差を考えれば、絶対推奨できます。

腰や膝に負担がかかるという点については、ずっと同じ姿勢にならないように、サポーターを着用するなど何とか工夫して…というふうに思いですが、どうでしょうか。

最後に関連記事を紹介して終わりにしたいと思います。

ワックス塗布で髪の毛やモップ跡を残さないコツー

では。

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