本日の作業は大阪市心斎橋にある、海外の客が多く泊まるホテルの天井埋め込み型エアコンの分解洗浄でした。
私はハウスクリーニング歴は30年以上経ちますが、このようなエアコン洗浄はまだ慣れておりません。
ハウスクリーニングを辞めたい!30年続いた自分が継続の秘訣をお伝えします
YouTubeには機種ごとの本体分解の詳しい情報がありますが、この記事では慣れていない作業員がどのようなところで苦戦したかを書いてみたいと思います。
今日の機種は、埋め込みと言っても天井から吊り下がっているので、正確には埋め込みではありませんね。
このような機種です。
ここはホテルの1階食堂。このようなエアコンが2台付いているのですが、最初は下から見上げるとすごい埃まみれでした。
ちなみに向こう側に入り口の自動ドアが見えています。そのような間取りですね。2階と3階に客室になっていて、全て同じエアコンのようです。
写真の状況は、事前に表面だけある程度綺麗にした時に撮影したもの。一見問題ないように見えますが、送風口はカビだらけでした。
外国からのお客様がこのようなエアコンの食堂で食事をしていることから、衛生的にクレームが来たので、エアコン清掃依頼があった次第という経緯です。
さて、このエアコンを分解洗浄していくわけですが、分解してしまえば洗浄は楽勝です。
東芝製はネジが結構たくさんついているのでしょうか… なかなかたくさんなので全部外した時にどのネジだったか思い出せるがちょっと心配。
ですが、同じ大きさのものが多く、混ざっても間違ってつける可能性が低くなるので、それは救いでした。
最初に本体のコーナーのカバーを4つ、外側から手を入れてパカパカ外しました。これは簡単。そしてフィルターのついているカバーも外す。これも簡単。
続いて、配電基盤の蓋のネジを外し、端の方に切り込みがあるのでそれをうまいこと外す… ここはなかなか苦戦しました。下手したら鋭利なので指を怪我します。なので慎重に外すことをおすすめします。
そして、電気基盤が剥き出しになったら、ルーバーを動かしているコネクタをスポッと外す。これは難しくありませんでした。
次に4隅にそれぞれ金具が付いていて、一つはワッシャーがついたネジともう一つは途中まで緩めてスライドするネジです。ワッシャーがついたネジはすっぽり外し、もう一つは金具がスライドするところまで緩めて、そして金具を外す。外してみると、4つは同じものではなくて、切り込みがそこにしか入らないようになっています。
つまり、それぞれ金具は別物。一個でもなくしたら大変なことになりますね。幸い紛失はありませんでした。
そして真ん中に2箇所フックがついていて、これもネジで止まっているのですが、それを外すと本体カバーが外れます。外した部品はこんな感じです。
椅子にもたれかけているのが本体カバー。ルーバーが結構カビがついていました。
次に配線の基盤を外すわけですが、本体と接続している線のコネクタを全て抜きます。これがなかなか小さくて結構苦戦しました。力を入れすぎず上手に爪をクイっとつまむように… 失敗すると切れるので慎重さが必要です。ここは焦らないようにしましょう。
コネクタだけでなく、このようなネジで止まっている線も抜かなければなりません。
これは、別の機種の写真ですが、この機種で写真を撮り忘れた… 申し訳ありません。
外すのはネジを緩めると自然に外れるので問題ないかと思いますが、難しいのは元通りつける時です。
これはファンを繋いでいる3つの端子になりますが、結構強い電気が来ています。ファンを回す動力とリモコンを作動する動力は全然違うからです。この線にはそれぞれ色がついていてつけ間違うとショートします。なので、後でわからなくなるので最初に写真を撮っておくべきだと思いました。
さらに、この写真ではY型の端子がついているのですが、今回の機種は端子がついておらず線が剥き出しのタイプ。なので、よじって細くしてネジの間にプスっと刺すように入れるわけですが、これにはコツがあります。
【天井エアコン洗浄】3つの配線端子の養生→テープでまとめて貼るはNG
ここが、この記事で一番言いたいところですが、ネジを外れる寸前まで緩めるのがコツです。落ちてしまうのをビビってちょっとしか緩めないなら線がうまく入っていきません。
さて、そのようにしてうまく刺すことができたら、線のカバーの色ゴムとネジが接触しないように締め付ける必要があります。なぜなら、ゴムとネジが接触すると熱を持つからです。それに気を使いながらネジを締め付けるのはなかなか大変でした。
基盤自体も3つのネジがついていました。それを外すとフリーになるのでかパッとはずれます。
あとは、全部ネジでついているベルマウスとドレンを外し、ナットでついているファンを外すと洗える状態になりました。
たらんと垂れた線は写真のように上にテープで貼り付け、真ん中にモーターがありますが濡れたらダメなので、タオルを巻いて養生テープで水がはいらないように養生。
YouTube見ていると、業者は通常モーターも外して洗うようですが、今回はそこまでしませんでした。
洗浄キットのカバーをつけていよいよザバーっと洗浄。
この写真では冷却部分は大して汚れていないように見えますが、洗剤をつけてポンプで流すと真っ黒なくらい汚れていましたね。洗った甲斐があります。
そして、全てのパーツを洗い終わり、外した部品を元通り取り付けて復旧させました。テスト運転してエラーは出なかったです。無事終了。よかった!
考えてみると、ハウスクリーニングって家のお掃除なので専門性がないような印象ですが、天井型エアコンは誰でもできるものではなく専門性があるので、なかなか楽しかったです。
今回の機種は東芝製でした。
他のメーカーの天井エアコンの分解洗浄をすることがあれば、東芝製と比較してやりやすいかどうかなど実体験を投稿したいと思います。
では。
HITACHIの天井ルームエアコン(RAP-CPN)の洗浄は簡単
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