「なんでこんなにくすんで見えるんだ?」鏡面シンクとの対話
ハウスクリーニングも30年か。
引越しの後のキッチンって、本当に手強いんだよな。
パッと見はきれいでも、このステンレスシンクやコンロ前の鏡面部分。
光を当てると見える、あの「細かい油のブツブツ」や「白い水垢の腐食跡」…。
これが残っていると、お客さんの満足度がグッと下がるんだ。
「よし、マジックリンとメラミンスポンジで、しつこい油汚れは全部落としたぞ。」
…でも、まだダメだ。なんだか全体がくすんで見える。
この「くすみ」をどうにかしないと、せっかくの苦労が報われない。
どうすれば、新車のような「ピカッ」とした光沢が出せるんだ?
「いつもの洗剤じゃ無理か…」ひらめきを探して
普通、仕上げに使うのはステングロスみたいな保護剤か?
いや、あれはツヤを出すけど、根本の微細な汚れや腐食跡を消す力はない。
「表面の『古くなった層』を薄く剥がす」しかないんじゃないか?
シンクの素材はステンレス。金属だ。金属の表面を磨くもの…研磨剤…。
…そうだ!あの時の自転車の整備だ!
バイクや自転車のホイールを磨くときに使う、あのチューブに入った金属磨き剤。
あれなら、ごくわずかに表面を削ってくれる。
シンクの表面に溜まった、手の届かない微細な汚れや腐食を、そっくり「一枚の皮」として剥がせるはずだ。
プロの決断:「自転車用磨き剤」、勝負してみるか
よし、試してみよう。
ステップ1:優しく、しかし確実に塗布
タオルに磨き剤をちょっとだけ取って…シンク全体に優しく、滑らせるように塗っていく。
…うん、タオルが黒ずんできたな。
これはシンクの表面の不純物が取れてる証拠だ。狙い通り、古い層を剥がしている。
ステップ2:拭き取りの壁にぶつかる
別の乾いたタオルで、磨き剤を拭き取る。
「おっ、光沢が出たぞ!…ん?」
ダメだ。
やっぱり、磨き剤の成分が油膜のような拭き跡になって残っちゃう。
これじゃあ、逆に汚く見えるじゃないか。ここがいつも素人さんとプロの差がつくところだ。
このモヤモヤ、どう消す?
「仕上げの裏技」:たどり着いた最終結論
金属磨き剤の油分を消すには…油分ではない、揮発性の高い洗剤で追い拭きすればいい。
そうだ、**ガラスクリーナー(窓用洗剤)**だ!
ガラスクリーナーをシンク全体に軽くシュッとひと吹き。そして、最後の乾いた布でサッと乾拭きする。
…!
「これだ!」

拭き跡がスーッと消えて、シンクの表面が照明を反射してピカピカに光っている!まるで新品のようだ。油のブツブツも、腐食の跡も、目立たなくなっている。
結論:「労力 vs 効果」は間違いなく勝ちだ
結局、キッチンを使う人が「きれい!」と感じるのは、この鏡面部分の輝きなんだよな。ここが光っていると、多少見えにくい部分の掃除が完璧じゃなくても、全体の印象は最高になる。
このひと手間。たしかに時間がかかる。
でも、他の業者との仕上がりに差をつけるため、そして何よりお客さんの「わあ!」という声を聞くために、この「自転車用磨き剤+ガラスクリーナー仕上げ」は、やる価値が十分にある。
今日もいい仕事ができたな。
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