はじめに
薄い色のカーペットに口紅をこぼすと、染みになって汚らしいですね。
なかなか取れなくて困ったことはないですか?
意外にも、カーペット洗浄用の洗剤で頑張ってみましたが、汚れにほとんど反応せず、結局落ちませんでした。
他の洗剤も試してみましたが、どれもダメ…
ところがダメ元で、手指の消毒のために置いてあった消毒液を汚れに染み込ませたら、なんと効いてきたのです。
へ〜と思ったので記事にしました。
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気になった口紅の汚れ
ホテルのカーペットの清掃の仕事をしていた時のこと。
床面積は結構広く、すべての汚れを除去できるほど手が回らず…
それで、気になる汚れから優先して取り掛かったわけですが、一番気になった口紅の汚れはこれです。
写真で見るとそれほど目立たないように見えるかもしれません。
しかし実際には目立つ…
それで、この汚れ全体にカーペット用洗剤を染み込ませて数分おき、白いタオルに染み込ませたわけですが…
赤い口紅の汚れだけ洗剤では落ちませんでした。
他の汚れは落ちたのに…
この赤汚いのが一番気になるので、他がきれいになってもあまり喜べず、どうしたものか、と悩んでしまいました。
悩んでも仕方ないので、再度幾つかの洗剤を試しました。
幾つかの洗剤を試してもダメだった
万能のカーペット用洗剤→ダメ
通常、仕事で食べこぼしなどの汚れには、蔵王産業さんの「ゾウさん」という洗剤を使っています。
下記の記事でその効用を書きましたが、おすすめできます。
アルカリ電解水とカーペット用洗剤 どっちがよく落ちるか比べてみた
しかしながら赤い汚れには全然反応してくれませんでした。
タンニン系の染み抜き剤→ダメ
いつもは、それでダメな時には、タンニン系の染み抜き剤を使っています。
少し酢が効いた匂いがするのであまり使いたくないのですが…
汚れを取るのが仕事なので、そんなこと言わずに試してみます。
外国製のもので結構値段が高い洗剤で、
効能の説明が英語なので日本語でははっきりお伝えできませんが、
確かにかなりしぶとい食べこぼしのシミにもよく反応してくれます。
しかし、残念ながら赤い口紅の汚れには反応しませんでした。
これはもう取れないものとあきらめかけましたが、冷静になって口紅の汚れ落としには何が効くのか検索してみました。
ネット検索すると口紅にはアルコール消毒液が効く?
検索すると口紅の汚れには、アルコール消毒液が効くようなことが書いてありました。
そこでホテルに備え付けのアルコール消毒液を失敬して借用し、赤い汚れに染み込ませたら、なんとなく赤さが薄くなっていきました。
あれ、もしかして汚れが取れてる?
白いタオルで押さえてみるとうっすら汚れがついているのが分かります。
再度消毒液を染み込ませてタオルで押さえてみると、だんだん赤さがなくなってきました。
うれしくなってきましたが、この時点では、乾燥したらまた赤さが出てくるのでは?と半信半疑でした。
ここまでで色々洗剤を使っているので、洗剤をすすぐ必要があります。
染み抜き後の仕上げ
濡れた状態で放置すると乾燥したらどうなるか分かりません。
なので、洗剤をすすいで、ある程度までは乾燥させて汚れが本当にとれたのかを確認する必要があります。
まずは洗浄した箇所に水をたっぷり染み込ませ、きれいなタオルで出来るだけ吸わせました。
そして蔵王産業のバルチャーという機械でパッドに吸わせながらカーペットの表面を馴染ませました。(バルチャーを使って洗浄した詳細は下記の記事参照)
その後2時間ほど経過した乾燥した状態はどんな感じになるか…
乾燥後のカーペットの状態
2時間ほどして再度カーペットの状態を確認しました。
完全に消えたとは言えませんが、ほとんど分からなくなりました。
立った位置からの目線ではほとんど気になりません。
口紅の赤い汚れはアルコール消毒液で解決しました。
この体験から学べた2つのことを最後にお伝えしたいと思います。
このことから今後に向けて学べた2つのこと
口紅が幾つかの洗剤には全然反応せず、意外なことにアルコール消毒液に反応したことから下記の2つのことが学べました。
- 簡単にあきらめないことが良い結果につながる
- ダメ元でも相談してみる価値
簡単にあきらめないことが良い結果につながる
汚れの除去に関して確かに努力してみました。
しかし、幾つかの洗剤を試しただけでは、今まで経験したことしか試していないことになります。
実際にそれだけでは解決しませんでした。
そこでさらに頑張ってみるか、諦めるかで結果が180°変わります。
今までやったことないことを試してみて解決したからです。
ダメ元でも相談してみる価値
あきらめないだけでは問題は解決しません。
問題解決のためには実際にどう行動するかが決め手になります。
今回の場合、アルコール消毒液で汚れを洗浄するという発想は、清掃歴30年のわたしでも思いつきませんでした。
対象となる汚れが何なのかを正確に見極めることから始まります。
よく見るとアイスクリームなどの食べこぼしではありませんでした。
何故かホテルのロビーに口紅がこぼれていたのです。(これも意外)
汚れが口紅であったことは分かったのですが、自分の知識に頼って色々試してみましたがダメでした。
それで、あきらめないためには相談が必要に…
今回の場合、相談相手はGoogle検査で、あるサイトに口紅にはアルコール消毒液で落ちることが書いていました。
半信半疑でしたが、ダメ元でやってみたところ、何と意外なことに解決したのです。
このことから、たとえ長年経験して自信のあることでも謙虚に相談してみることが良い結果につながることを学びました。
以上です。
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終わりに
ホテルのロビーなので、赤い汚れは何かの食べこぼしだろう、と先入観を強く抱いていると問題に対して正しく行動できません。
まさかでしたが、口紅でした。
カーペット用洗剤をいくら試してもダメだったのでググって相談すると、
アルコール消毒液という提案があったので、ダメ元で試すと意外なことに解決した!
そのような清掃員の体験をお話しでした。
参考になれば幸いです。では。
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