フローリングワックスを上手に「塗り逃げ」するコツを経験から書いてみた

はじめに

 

この記事をご覧になる方は、ハウスクリーニングの仕事に携わっている方でしょう。

フローリングのワックス塗りは簡単に思えますが、経験とスキルが必要です。

「塗り逃げ」が多いですか?それとも「塗り逃げ」はデメリットがあるのでやめてますか?

 

できれば、時短のため塗り逃げしたいと思いながらも、こんな経験はないでしょうか?

 

エムケン
エムケン

ワックスの塗りかすれや塗り残しに気づかずに退散して、後でクレームとして連絡を受け、もう一度手直しに行かなければならなくなった

 

なので、

フローリングにワックスを上手に塗り逃げするコツを色々と考えてきました。

この記事ではそれをお話ししたいと思います。

因みにハウスクリーニング歴30年です。

 

あまり意識しないことかもしれませんが、

フローリングの色調によってワックスを上手に塗る難易度が変わることに気付きました。

最初にそれを補足してから本題に入ります。

 

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フローリングの色調で塗り方の難易度が変わる

 

現場によってフローリングの色調が違います。

薄い茶色もあれば、濃紺の部屋もあるでしょう。

エムケン
エムケン

実は薄い色調より濃紺の部屋の方が難易度が高くなります。

なぜなら濃紺はほこりが目立つからです。

その解決策として注意したいのが以下の2つです。

  • 仕事に取りかかる前に掃除機で徹底的にほこり等を除去する
  • ワックスを塗る直前にもう一度掃除機をかける

確かにワックスの塗り方は大事です。

たとえムラなく塗ったとしても、ほこりがワックスにかんでしまったら、仕上がりがきれいに見えません。

面倒ですが、最低でも上の赤枠の二つのことは、後で後悔しないために省略しない方がいいでしょう。

エムケン
エムケン

個人的には濃紺色の部屋には住みたいとは思わないですね、、手入れや掃除の手間が増えるので…

次にワックスを塗りやすい道具に関してです。

 

ワックスモップは専用の毛が短いものが塗りやすい

 

ワックスを塗るフローリングは、内装作業の汚れやのり、前に住んでいた人が汚した汚れをすべて除去して、水分が全くない状態であることが前提です。

昔は毛が長いモップでワックスを塗っていましたが、その結果、どんなに気をつけていても塗り残しはありました。

イチャモン
イチャモン

それは自分が未熟なだけだろ

と言われるかもしれませんが…

今はどの業者も、下の写真にあるような毛の短いモップでワックスを塗っていると思います。

 

ワックスモップは何回か使い回すのが、塗りかすれをなくすコツ

 

因みにこのモップにだいぶワックスが染み込んでいて汚らしく見えますが、

ワックスモップは新しいものや乾燥させたものより、

ワックスがたっぷりついている使い古しの方が、塗りかすれることなくきれいに塗れます。

エムケン
エムケン

これは奇妙に聞こえますか。異論も多いかもしれませんが、実際にそうなので、使用したワックスモップを何回かはビニールに保管して使いまわすことが習慣になりました。

ただし、モップにゴミがつきすぎていたり、あまりにも汚くなりすぎた時に交換しています。

 

注意:塗りかすれを心配するあまり、ワックスを1か所に垂らしすぎない

 

ワックスは多めに垂らす方が「塗りかすれ」を防げますが、一度に床に垂らしすぎないように注意する必要があります。

それはワックスを均一に伸ばすのがきれいに塗りコツで、垂らしすぎるとそこだけ固まるからです。

仕事経験上、きちんと木目に合わせて何度も往復し、少しずつ塗り進めていくと、「塗りかすれ」や「むらなく」きれいに塗れると思いました。

慌てて大きな面積をいっきに塗ろうとすると塗り残しが出る原因になります。

エムケン
エムケン

毛の長いモップは壁の巾木にワックスがついてしまったり、均一に縦横に動かすのが難しいので、ワックス塗りに使うのはやめました。

でもワックス専用モップだけでは、角や狭い部分などうまく塗れないところがあります。

 

狭いところと角は自分が屈んで小さな雑巾で塗り決める

 

専用のワックスモップでは、このようなトイレの奥とか、部屋の仕切りの角などの場所ではうまく塗れません。

明らかにワックス専用モップは届かないところがあるからです。

角やきわきわの部分は立ったまま塗ると、きれいに隅々まで塗れないので、自分が屈んで小さめのワックスモップで手を入れるときれいに塗れます。

 

 

こんなイメージですが、ワックスが手につくのでゴム手袋をしたほうが賢明かもしれません。

キッチンの前などは入居する家の人も屈むので「塗りかすれ」があると気づかれやすく、部屋の仕切りの部分も家の人の目がいきやすいところなので、そこはしっかり塗ります。

私も相手先から塗りかすれを指摘されて、後日あらためて塗り直しに行ったことがあります。

 

ただし上の赤丸で囲ったような狭い部分は、全て屈んで手で塗った方が塗り決まるのではないか、と思って全部手で塗ってみましたが、、

狭い場所も雑巾などで塗るよりはモップで伸ばす方がきれいに塗れる

 

モップだけ柄から抜きとって、手で塗ってみましたが、「塗りかすれ」がところどころ生じました。

エムケン
エムケン

手で塗ると、どうしてもワックスの濃いところと薄いところと差ができてしまい、均一に塗れていないようです。

 

なので、狭い場所でもモップで塗り伸ばすようにすることがおすすめです。

モップの入らないところと角だけ、小さいモップで手で塗ります。

さて、自分の作業経験からワックスを上手に塗るコツを箇条書きで簡単にまとめてみます。

 

ワックスをきれいに塗るためのコツ

 

ワックスをきれいに塗るために下記のことを実践しています。

  • ワックスを塗る直前には、ほこり、汚れ、水分を完璧に除去する
  • ワックス専用モップを使って適量垂らしたワックスを縦方向、横方向に均一に伸ばす
  • いっきに広い面積を塗ろうとせず、塗り進めながら日光を透かすように床を見て塗りかすれがないように確認して塗り進める
  • 狭いところと角は自分が屈んで塗り決める

 

今のところ、このように塗り逃げしていますが、後で指摘を受けたことはありません。

万一、どう塗っても床に髪の毛が残ってしまうようでしたら、さらに別の視点で過去に書いた記事を紹介しますので、よかったら参考までに。

床ワックス塗り 髪の毛やモップ跡が残らない知られていないコツ

 

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終わりに

 

フローリングのワックスの塗りにおいて、「塗り逃げ」は必ずしも最善ではありません。

でも「塗り逃げ」が通用するなら作業時短になるので、そのコツをまとめてみました。

最後に、関連してフローリングワックスの床材を浮かせない剥離方法をまとめた記事をご紹介して終えたいと思います。よかったら参考までに。

 

【フローリングのワックス剥離】この方法で床材は浮くことはなくなった

では。

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