エアコン洗浄する時の本体の分解。
お掃除機能付きの機種ではなく、ノーマルタイプの機種なら、作業に慣れた人なら誰でも分解できるでしょう。
ところが、慣れた人でもルーバーの取り外しに苦労する機種が時々あります。
例えば、三菱重工の2016年製の下の写真の機種。
なんの変哲のないごく普通の壁掛けエアコンですが、よく見るとルーバーが二枚あります。
ルーバーなんか一枚でいいのに〜
と作業者目線で言ってしまいそうになりますが、プロならそんなことは言ったらダメですね。
これって、外してみるとわかりますが、上のルーバーは固くて外しにくいんです。慣れた人でも。
意外に下のルーバーは簡単に外れますが…
うっ、ルーバーが固くて外れない… 実はコツがあります。エアコン洗浄編
たくさんの機種を洗浄する場合、こんな事で時間のロスなんかしてられない…
そこで、どうするか?
簡単に外れる下のルーバーだけ外して洗浄したらいいんじゃないの?
というのが率直な感想です。
同僚は、プロがそんなんでは邪道だ、と言いますが、私はそうは思わないかなあ。
この記事ではそんなお話しをしてみたいと思います。
エアコン洗浄の仕事は、通常、家の人が触れないところを綺麗にすることですよね。
例えば、電熱交換器やファンの汚れやカビ。欲を言えばドレン。
流石にドレンまで分解するのは、慣れた作業者でもハードルが高い…
しかし、ぶっちゃけ、ルーバーは手の届くところにあるので、そのままでも誰でも綺麗にできます。まあ、取り外した方が細かいところまで綺麗になるけど…
ということで、この機種を分解していきます。
おっ、下のルーバーは簡単に外れた。
ところが上のルーバーが固くて外れない〜 力を入れすぎて強引にやるとペキっといくかも。
そこで、視点を変えて、上の本体カバーは隠しネジを二つ外して、上部の3箇所の爪がパカっと外れたら、意外に簡単に外れました。ルーバーはつけっぱなしでも!
この状態なら、熱交換器は余裕で洗える。
下から見えにくいファンも、下のルーバーが外れているので、洗剤やホースも余裕で届きます。
そしたら、問題ないのでは?
外れなかったルーバーは、洗剤を噴霧してホースの霧ですすげばほぼばっちり!
と思うわけです。
ところが、この洗浄方法が邪道だと言っている人は、ノーマルエアコンのルーバーくらい分解できないようではプロの洗浄とは言えない、というポリシーがあるのでしょう。
普通に考えてそうかもしれません。
在宅の家で家の人が見ているところで洗浄する時は、私もルーバーが固くても頑張って外します。見た目もあるので。
でも、家の人がじろじろ見ていない空室や、ホテルなどの施設のエアコンはそこまで取り外しにムキになることはないのでは?
時間もロスだし、万一破損させたら、そっちの方が相手の方も困るのではないでしょうか。
プロの意地とか、取り外さないと完全に綺麗にならないとか、変な固定観念は捨てた方が、仕事ははかどるのでは?と思ってしまいますね。
なぜなら、要するにカビやヤニやホコリなどの汚れをきちんと除去して綺麗にすれば、それで仕事の目的は達成しているからです。
もうちょっと、柔軟に物事を考えてくれ〜 と心の叫び。
そのような同僚と仕事する時は、意見の相違で争っても、メンタルや作業効率の両面でデメリットしかないので、ルーバーを外すところだけ丁重にお願いする感じで取り組むかな。
もちろん、誰も見ていない環境なら、分解時すぐに外せるものは外してしまい、外すのに時間がかかるようなら、無理をせずにその状態で洗浄するかと思います。
結局、それで十分ではないでしょうか。
相手目線で考えた時に、本体の分解そのものが仕事ではなく、エアコン内部を綺麗にすることが目的なのだから。
できる限り汚れを除去し、エアコンから送られてくる風が匂いも含めて爽やかで、正常に動作していれば、お客様は満足し喜んでくれます。
それでいいではありませんか。
作業効率、コストパフォーマンスを上げていきたいなら、職人の固定観念を捨てて、柔軟な発想ができることが重要な要素だと経験から感じました。
偏った意見に聞こえるかもしれませんが、共感できる方に参考になれば幸いです。
では。
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