はじめに
エアコンは本体カバーを外さないと完全に綺麗になりませんが、下手に外そうとすると壊れるのが不安でためらうことはないですか?
私が長年そうだったので、すごくその気持ちはわかります。
しかも、30年も室内清掃に携わっていながら…エアコンクリーニングは同僚に手伝ってもらっていました。
そんな私でも、最近お掃除機能のないノーマルタイプのエアコンだったらストレスなく本体カバーを外せるようになってきたので、不安がある方向けにコツとポイントをお話ししたいと思います。
逆に、そんなことはお手のもの!という方は読み進めても意味がないかもしれません…
初めて自分の家のエアコンを、本体カバーを外してクリーニングをしたい方にもお役に立てると思います。
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日立製の白くまくん(RAS-AW22E)
我が家のエアコンは2017年に50,000円ほどで購入した日立製の白くまくんでした。
機種名はサブタイトルに表示しています。
今まで説明書は見ていなかったのですが、あらためて見返してみると初心者向けの注意点が書いてあるので、それも含めて書いていきます。
エアコンのクリーニング作業は、やり方を先輩からマニュアルなしで教えてもらって、その通りにしていたのですが、自分でも説明書はしっかり読んでおいた方がいいなと思いました。
仕事では三菱製の霧ヶ峰のクリーニングが多いですが、個人的には日立製の方が本体カバーを外す点では難易度が上がるような気がしなくもない…
では、我が家の白くまくんでお話し開始。
フィルターを外すためのフロントカバーを外す時の注意点
フィルターを取るためにフロントカバーを開く必要があります。
時々、爪が割れている機種を見かけますが、それは開きすぎたのが原因です。
この写真では水平近くまでフロントカバーを開いていますが、こんなに開かなくてもフィルターは外せます。
これ以上、開かないようにしましょう。バキッとツメを壊したくなければ!
この点は説明書にもこう記載されていました。
【フロントパネルの開け方】
フロントパネルの左右側面下を必ず両手で持ち、カチっと音がするまで引き上げます。水平より下向きの位置でフロントパネルが止まります。それ以上引き上げると、フロントパネルが破損する恐れがあります。
「カチっと音がするまで」でいいという基準。
無意識にそうしていましたが、人に説明する時にも読んでおいてよかったです。
では、ルーバーの外し方へ進みます。
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ルーバー(上下風向板)の外し方
ルーバーと一般的に呼ばれている部品は説明書では上下風向板と書いています。
以下、ルーバーで記載。
メーカーの説明書によりますと、ルーバーは素人が取り外すことは意図していないようです。取り外しのことはどこにも記載がないから…
ちなみにこのような記載はありました。
【ご注意】
・上下風向板は水洗いをしない。故障の原因になります。
・上下風向板は柔らかい布で拭く。硬い布で拭くと傷つくことがあります。
それで、ルーバーを外す行為は素人がすることではないという認識で自己責任になります。破損すると後が厄介…
では、注意深く、慎重に取り外していきましょう。
真ん中のフックを外します。
コツはルーバーの右側を少しずつたわませつつ、右側に引く感じ。
慣れたら一瞬でカポって取れます。
ここは、3機くらいやったら数秒で取り外せるようになるでしょう。経験から。
次に左側をゆっくり右に引き抜き、左側が抜けたら右側を左に引いて抜く、抜けにくい時は引き抜ける穴の位置を確認してルーバーと本体側の穴を合わせてからゆっくり引くと抜けます。破損する恐れがあるので慎重に。
このように慣れたらルーバーは簡単に取り外しができます。
次に左右風向板の外し方。
中の下についている左右風向板の外し方
左右風向板とはこれのことです。
機種によって、上側についていたり、下側についていたり、ルーバーと一体化してあったり色々です。
白くまくんは下についていました。
ポコっポコっと指で一つ一つ引き抜くと結構簡単に取れます。
どの機種でも同じ原理。
ただし、下についている場合は水を流す前に穴をテープで塞ぐ必要があります。穴から水が下に漏れてしまうので…
さて、難関の本体カバーの外すコツは?
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本体カバーを外し方とコツ
電源板のカバーは外す
まずは、左右の下の方に隠しネジがついているのでそれをドライバーで外す。
これは簡単。
その次に、右についている電源カバーを外す。
このネジを外せば、簡単にドライバーで外れます。
わざわざこれを外すのは本体カバーを外す時に引っかかって破損するからです。
カバーを外したら、ネジは元の位置に仮止め。
他のネジと長さが違うので外した時に混ぜないようにするためです。
では本体カバーを外すわけですが、白くまくんは、YouTubeでは下から外すとやりやすいという説明が多いですが…
まずはその説明からお話しします。
しかしながら、試行錯誤でもっと安全な方法がわかりました。それは後ほど。
下からゆっくり斜め上に引っ張る
まずは下の真ん中にツメで引っかかっているのでそれを外せば、なんとなくグラグラしてきます。
そして、ゆっくり斜め上に持ち上げると、これくらいの角度で上の三つの爪がバキバキっと外れる、最初はこれが怖いのですが…
青丸のツメが外れて、上の三つの爪がぐっぐっと持ち上げればパカっと外れる、そんなイメージです。
上のツメとはこれ。
この外し方だと強引な感じで破損が不安。
でも左右に揺らしながら、ゆっくり角度をつけていくとある地点でパカっと取れました。
繰り返しますが、最初はこの時に本当にこれでいいのかな、という不安があると思います。
初めて外す機種は赤丸の箇所の爪がしっかりついているので、これが固くて外れない…でも、思い切ってパカっと外れるくらいになんとかゆっくり頑張ってみましょう。
※この外し方よりもっと安全な外し方がわかったので今はおすすめしません。
やっと合計5ヶ所の爪が外れました。仮止めして撮影するとこんな感じ。
完全に本体カバーは外れています。
ツメも破損していません。
これで洗浄できます。
洗浄後の本体カバーの取り付け
外れたはいいけど、取り付けられない…
それでは素人なので、ここで取り付けのポイントを。
まずは、本体カバーをゆっくり元の位置に合わせます。
そして、下から左右をピッタリあっているか確認した後、
左側。
右側。
そして左下の中がピッタリか…
右側も同じように確認してから、
その後、右上と左上をパシっと軽く押し込むように叩くと爪がうまく入ってくれます。
そしてこの本体の真ん中の爪、これがきちんとはまるとピッタリ決まります。(見えにくいところに爪があり)
これでバッチリですね。
後は、ネジを閉めて隠しキャップをはめ、電源カバーをつけて、フィルターとフロントカバーをつけちゃってください。
ここは簡単なので説明を端折りました…
ところでもっと安全な方法とは?
スクレーパーで上のツメを突きながら引き上げてツメを外していくともっと安全
経験上、日立の白くまくんは、三菱の霧ヶ峰よりツメがしっかりついていて固い印象を受けています。
そこで、ネジを外して心持ち本体カバーを上に上げてから、上についている3つのツメにスクレーパーを差し込みつつ、もう一つの手で上向きにカバーを引くとツメが外れることに気がつきました。
こうして上の3つのツメを外し、それから手前に本体カバーを引き抜く方がツメを破損させるリスクが低いです。
ですが、白くまくんはこの時にも最後に残っている本体中央部のツメが固い…
この部分の本体カバーを少し開き、下から覗き込んでツメの位置を探ってマイナスドライバーで突いてツメを外すと、後は手前に引くだけ!
今度からはこの方法でカバーを外すことにしました。
お客様が見ていても、丁寧に扱っているように見えるのでグッドです。
終わりに
いかがでしたか?
慣れれば、不安だった本体のカバーを外すのも楽しくなってきます。
ノーマルタイプでも機種によって、外し方が若干異なるみたいですが、どの機種でも上部の爪が上手いこと外れたら、後はそれほど難しくなさそうですね。
三菱の霧ヶ峰、ダイキン、パナソニック、この辺りのメーカーがほとんどだと思いますが今回の方法をそれぞれで試してみたいと思います。
ツメの形状をよく見てから、取り組むのがポイントですね。
我が家の白くまくんは今もどこの爪も破損もなく、正常に動作しています。
どうしても、本体のカバーを外すのが不安な方は、外さなくてもファンとかをそこそこ綺麗にすることができますので、よかったらその方法を過去に書いた記事をご覧ください。
では。
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