はじめに
ハウスクリーニングでエアコンクリーニングをする時、送風口のあたりが真っ黒な程カビだらけな時が時々ありますよね?
ここまでひどいと、直接カビキラーなどを噴霧したくなりませんか?
そんな時、本当にカビキラーを本体の内部に使っていいのだろうかと不安になるかもしれません。
YouTubeでエアコンクリーニングの作業の説明を聞いていると、カビキラーはNGともよく聞くから…
できれば漂白剤を直接使わない方が本体には優しいのかもしれませんが、カビがひどい時には個人的には、ためらわずに使っています。
一意見として参考にしていただければ幸いです。
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エアコンクリーニングにカビキラー噴霧はNG?
通常、エアコン業者は業務用のエアコンクリーニングの洗剤を使用しています。
市販のエアコン洗剤だと洗浄力が弱すぎて話にならない…
逆に業務用だとアルカリ成分がそこそこ強いので、キッチンの油やタバコのヤニやカビなど、ほとんどの汚れを落としてくれる上に、漂白剤の匂いは残らないようにうまく作られているので安心です。
ですが、カビがひどいからと言ってカビキラーを噴霧すると下記のリスクがあるのは否定できないでしょう。
- カビキラーが金屬部分に觸れると、素材が錆びたり変色、劣化の原因になる
- 間違って冷却部分の金属に使用してしまう可能性がある
- 洗浄後にエアコンを使用するとカビキラーを撒き散らしたり、その匂いがしたりする
では、そのリスクを回避する方法を考えればいいのでは?と思ってしまうわけです。
先ほどの写真のような状態はカビ汚れが9割以上なので、エアコン洗剤よりカビキラーの方が早く落ちるとも感じています。
実際のところ、カビキラーを使うリスクや汚れの落ち方はどうなのでしょうか?
実際にカビキラーをたっぷり噴霧してみた
エアコン送風口にカビキラーを噴霧した時の汚れの落ち方はこんな感じです。噴霧した直後。
なぜか、下の面はカビがたっぷり繁殖していますが、接している左右動向板や上のグレーの部分にはほとんどカビがいないという不思議な現象…
ただし、目視しにくいですがここまでひどいと上の裏側にはカビが繁殖してそうなので、スプレー噴霧では十分ではなく、カビキラーをつけた雑巾で裏側についているカビも退治する必要があるでしょう。
カビが固まっていたのでしばらく置いておきました。
このように、だいぶカビが溶けてくれています。
ひたすら放置しておくより歯ブラシなどで全体的に擦った方が、カビ汚れは早く浮いてくる印象です。
今回はそのようにしました。
ファンにもカビキラーをたっぷり噴霧。
では、カビキラーは本体に害を及ぼすのでしょうか…
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ホースの水でしっかりすすげば問題ないのでは?
YouTubeでは、完全にドレンパンやファンを分解して外せばカビキラーを使用しても問題ない、でも分解しないなら使用するべきではない、破損や故障の原因になるから、とよく言われることがあります。
逆に完全にすすげば問題ないのであれば、本体にファンが装着されたままの状態であったとしても、ホースの水でできる限りすすげば問題ないのではと思います。
このように下からホースのジェットでしっかりすすげば、完全に洗剤水をすすぐことができます。
ホースのジェットでは水圧が強すぎるのでは?と思われるかもしれませんが、この水圧によりファンが回って全体的にすすぐことができますし、この仕事に携わって30年間にホースの水圧でファンが破損したことは一度もないですね。
ということで、垂れてくる汚水が透明になり、汚れが全く落ちてこなくなればすすぎは合格。
後は、しばらく試運転して完全に乾燥させれば新品の時と同じ状態に戻るはずです。もちろん、素材の微妙な経年変化を除いての話。
カビキラーの匂いに関しては、時間が経てばずっと残ることはなく消えていきます。
ここで、念の為注意点。
間違っても冷却部分の金属にカビキラーは使用しない
冷却部分の金属にカビがポツポツついていることがあります。
しかしながら、この部分にはホースのキリで優しくすすぐしかできないのでカビキラーは使わない方がいいと思いますね。
ブラシでこするのもNGです。
冷却部分にl何かを接触させると、びっくりするくらい簡単に曲がってしまうからです。
なので、この部分は業務用のエアコン洗剤を噴霧してから時間を置いて仕事させるしかない…
汚れを洗剤に反応させてホースのキリで優しくかつしっかり噴霧するのがベストだと感じています。
今回は以上です。
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終わりに
エアコン洗浄にカビキラーを直接噴霧するのはNG?
については、カビの状態によっては使うのはやむを得ないと思います。
YouTubeでは色々な情報が流れていることは承知での体験に基づく個人的意見ですが、しっかりすすげば、ファンを外してすすぐのとほぼ同じようにすすぐことができるからです。
その際の注意点としては下記の通り
- できるだけ手の届く範囲で裏側の方まで汚れが残っていないか触って確認すること
- ファンを止めた状態で奥の方までブラシか雑巾を入れてカビを除去
- ルーバーや左右風向板は必ず外してカビを洗浄する
では、異論もあるかもしれませんが、エアコン洗浄の参考になれば幸いです。
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