はじめに
ハウスクリーニングでウオシュレットの便器についている髪の毛の掃除について、1本も残さないように仕上がるのって結構難しいと思いませんか?
わたしはこの仕事をしてから30年経ちますが、恥ずかしながら時々苦労しています。
原因を集約すると以下の二つだと分析。
- 作業手順が二度手間になっている
- 髪の毛の混じったタオルで拭き上げていた
結論だけを言えば上記の通りですが、この記事を執筆したきっかけと仕上げに髪の毛を残さない掃除のポイントを書いていきたいと思います。
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記事執筆のきっかけ
とある1ルームマンションのウォシュレットを清掃していた時に、今まで起きたことがない水漏れ事故が…
突然の結構な水漏れだったので非常に焦りました。
結果的には管理者に連絡してすぐに解決!(詳細は下記の記事参照)
【注意】ウォシュレットを傾けたらホースから水漏れ…原因と解決
はじめてのことだったので勉強になりました。
それで、今後同じようなことが起きた時には慌てないで済むのですが、修理した人からこう言われました。
「トイレのタンクに髪の毛がついてる。これは気をつけてな。」
そう、トイレにしても風呂場にしてもフローリングの床にしても、ハウスクリーニングの仕上げで髪の毛が残っていたら、クレームで呼び出される確率がかなり高いのです!
ですが、簡単なようで結構難しい髪の毛の掃除。
だから、ハウスクリーニングスタッフに参考になればと思って、経験から記事に書いてみたくなったわけです。
もっと効率的な方法はあるかもしれないことは承知で書いてみました。
髪の毛の掃除がなぜ難しいのか
髪の毛の掃除はなぜ難しいのでしょうか。
いくつか理由をあげてみます。
写真をご覧ください。
まず、床を見ていただくと、このような材質の床は髪の毛が完全に目視できません。
だから綺麗だと思って手抜き掃除になり、中途半端に床を拭いた雑巾で便器を触るから逆に髪の毛をわざわざつけてしまって自爆することに…
これが最大の原因だと分かりました。
次に、最初に洗剤などを吹き付けるなど水で濡らす前に掃除機をかけるわけですが、
- 細かい隙間にとどかなかったり
- 見えていても挟まっていてとれなかったり
- べったりねばっと付いていて掃除機では取れなかったり
このような状況のために取れていないのがその次の原因…だと実感しています。
では、どうすればいいのか…
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髪の毛を1本も残さない清掃手順
まず、水で濡らす前に念入りに掃除機をかけます。
水で濡れると、表面張力がかかり髪の毛が取れにくくなるからです。
どのように?
まずウオシュレットの上から下へ、100均で売っているブラシでいいのでブラシで隙間や細部を擦りながら掃除機を当てます。
掃除機のブラシだとちょっと役目不足を感じます…完全には届かないからですが。
そして、見えている髪の毛が全部除去できたら今度は床へ。
床もお風呂用のブラシに変えて回転させるように擦りながら掃除機を当てます。
目に目ないのでわかりにくいので、おおよそでいいです。
次に、中性洗剤を混ぜたスプレー液を便器全体に吹きかけながら、ホースのキリで便器の外側を隅々まで流します。
(トイレのタンクの側面や便器の外側はこの程度の洗剤で十分、この時は便器の中側は手をつけず後で別途作業)
そして、すぐに床の水をタオルか雑巾で拭き上げて完全に乾燥させ、この時に使った雑巾は髪の毛が絡んでいるので、その日は二度と使わない。
完全に乾燥したら、髪の毛だけをチェックしていき、養生テープなどでペタっと押さえて吸いつけます。
髪の毛がウオシュレットや便器の外側に1本も残っていないのを確認してから、水で濡らした大きめのメラミンスポンジで床を全体的になでる。
これで完全に髪の毛は除去できているはずです。
それからゆっくり、一番汚れている便器内のクリーニング。
この部分の掃除方法については、サンポール使うなりご自分の思う方法でなさってください。(この記事は髪の毛除去にだけ絞って書いているので…)
ただし、便器の底をステンレスたわしなどで強くこするのはNGです。(下記の記事参照)
洋式トイレ内底のたわしで擦った黒傷→メラミンスポンジでとれた
これで、トイレに付着した髪の毛の掃除で悩まされることはないでしょう。少々面倒かもしれませんが…
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終わりに
まとめると、トイレ掃除の仕上げに髪の毛を一本も残さないコツは、下記の通りだと仕事経験上実感しました。
- 乾いているうちにとにかく掃除機でかき取る
- 床などを拭いた髪の毛を絡んだ雑巾は絶対に使わない
- 完全に乾燥してから養生テープでペタっと吸い付ける
仕事で髪の毛が残ったままで現場を退散すると、クレームになり嫌ですよね。
髪の毛は清掃の仕事だけではなく、食品店や飲食店ではもっとNGでしょう。
なので、今後もお互いに注意深く仕事をしていきましょう。
その点で少しでもヒントになれば幸いです。
最後に、仕事をする以上クレームはつきものですが、その時に落ち込まないための心構えについて体験から過去に書いた記事を紹介して終えたいと思います。
【ハウスクリーニング】今後改善のためのクレーム報告(同僚からのメール)
では。
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