😱 トイレの底に黒い傷がつく「最悪の事態」を避けるために
「しまった!焦って金属たわしで擦ったら、トイレの底に黒い傷がついてしまった…」
この経験、ハウスクリーニング歴30年の私にもありますし、私の同僚もやってしまいました。
お客様からのクレームに繋がる、クリーニング業者にとって最悪の事態です。
洋式トイレの内底は、一見頑丈そうに見えますが、表面はデリケートな陶器の釉薬(うわぐすり)でコーティングされています。このコーティングは非常に弱く、固いもので擦るとあっという間に剥がれてしまい、その摩擦の跡が黒い線や傷となって残ってしまうのです。
絶対にやってはいけないNG行動
- 金属たわし(焦げ落とし用)
- マイナスドライバーや金属製のヘラ
- 目の粗すぎるサンドペーパー
私の同僚は、元々あった落ちない赤色のシミを取ろうと、つい焦って金属たわしを使ってしまいました。
その結果が、この痛々しい黒い傷です。

業者に頼むと数万円の修理費用がかかるかもしれません。
しかし、ご安心ください。
私はこのクレームに対し、特別な道具を使わない裏ワザで解決しました。
✨ クレームから大逆転!黒い傷を消す「メラミンスポンジ裏ワザ」の全手順
ここから、私が実際に現場で行い、黒い傷を目立たなくすることに成功した具体的な手順を解説します。
💧 まずはこれが最重要!底の水を抜く「裏ワザ」
黒い傷を擦る作業は、水が溜まった状態では効果がありません。まずは底の水を可能な限り抜く必要があります。
灯油ポンプ(スポスポ)があれば簡単ですが、現場になかったため私は次の「裏ワザ」を使いました。
- ゴム手袋を着用し、右手を仰向けにして水底に突っ込みます。
- そのまま、4本の指で配管の方へ水をチャポチャポと押し込みます。
これを3分ほど繰り返すと、水位が下がり、底から深さ2センチくらいまで水を抜くことができます。
🧼 使うのはこれ!メラミンスポンジと「ある研磨剤」
水が抜けたら、いよいよ傷を擦る作業です。
メラミンスポンジは、水だけで汚れを落とす「消しゴム」として知られていますが、実は非常に細かい研磨作用があります。これに研磨剤をプラスすることで、黒い傷を効率よく削り落とすことができます。
- メラミンスポンジを少し湿らせます。
- メラミンスポンジの擦る面に、研磨剤(ジフなど)を少量つけます。
- 黒い傷の部分に集中して、力を入れすぎず、優しく円を描くように5分ほど擦り続けます。
【注意!】 傷周辺だけを擦り、その他の広い範囲を擦りすぎないようにしましょう。全体を擦ると光沢が変わってしまう可能性があるためです。
2-3. ✅ 驚きの結果公開!黒い傷はどうなった?
擦り終わったら、一度水を流して研磨剤を洗い流します。
結果は一目瞭然です。

ご覧の通り、黒く目立っていた傷はほとんど気にならないレベルまで薄くなりました。
100%完全に消えたわけではありませんが、これくらいになれば入居者の方も不満を口にすることはないでしょう。
この裏ワザが成功したのは、メラミンスポンジの「非常に細かい研磨作用」が、金属たわしでできた傷の角を丸め、光の乱反射を抑えてくれたからです。
🛡️ 【予防策】二度と傷をつけないための正しい尿石・汚れの落とし方
この経験から得られた教訓は、「デリケートなトイレの底は、絶対に力で解決しようとしない」ということです。
尿石などの固着した汚れを正しく、安全に落とすための最善策は以下の通りです。
- 水を抜く: まずは上記の裏ワザで、水位を下げて作業できる状態にします。
- 酸性洗剤でつけ置き: 尿石を溶かす効果のある酸性の洗剤を汚れの部分にかけ、時間を置いて汚れを柔らかくします。(時間がない場合は熱湯でのつけ置きも有効です)
- 柔らかい道具で擦る: 傷がつかないプラスチック製のヘラや、柔らかいスポンジで優しく汚れをこすり落とします。
多少の時間と手間はかかりますが、傷をつけて後悔するよりずっと良い方法です。
終わりに
この記事でご紹介した「メラミンスポンジ裏ワザ」は、ハウスクリーニングの現場で実際に大ピンチを救った実証済みの方法です。
もし、あなたも今、トイレの黒い傷に焦りを感じているなら、すぐにメラミンスポンジと研磨剤を用意して試してみてください。
きっと、その焦りが「やってよかった!」という喜びに変わるはずです。
スポンサーリンク


コメント