はじめに
洋式トイレの内底の表面は弱いです。
尿石などの固着した汚れを取ろうとしてマイナスドライバーや金属たわしで擦ると黒い傷がついてしまいます。
こんなふうに。
職場の同僚が内底の汚れを取ろうとして、フライパンなどの焦げ落としに使用する金属たわしで一生懸命擦っため黒く傷がついてしまいました。
一生懸命擦った割には残念な結果です。
仕事現場だったのでクレームがついてしまった
マンションの空室のハウスクリーニングで依頼された仕事でした。
同僚は担当者に事情を説明しました。
その返事が「もう一度、別の人と共にトライしてほしい」ということになりました。
因みにわたしはハウスクリーニング歴30年くらいになりますが、その同僚と別の日にあらためて出動してやり直し、結果的には解決しました。
そもそもなぜこんなことになってしまったのでしょうか?
原因を把握するのが先決です。
なぜ同僚はトイレの内底をたわしで擦ったのか
元々それほど汚れていませんでした。
しかし写真でわかるでしょうか、赤で示しましたがポツポツと赤色のシミがついていたのです。
それを落とそうとして金属たわしで擦りました。
その跡の証拠がありました。
同僚も正直にそうしたことを話してくれました。
これは素材に染まっているのでいくら擦っても落ちません。
落ちないものを一生懸命擦って黒い傷をいけてしまいました。
悲惨!
これをなんとかしてほしいというのが担当者の要望です。
どうしたらいいのでしょうか?
私も以前に同じ失敗をしているのでその方法を教えてあげました。
底の水を配管にチャポチャポ押し込み、メラミンスポンジで擦る
まずは底の水を除去しなければなりません。
一つの方法はストーブの石油などに使うスポスポで吸引する方法があります。
この方法にはバケツとスポスポが必要です。
なかったので別の方法で水を除去しました。
右手を仰向けに水底に突っ込み、4本の指でチャポチャポと配管の方に押し込むのです。
3分くらいチャポチャポすると深さ2センチくらいになるまで水を抜くことができました。
その後、ジフなどの研磨剤をつけてメラミンスポンジで5分くらい擦りました。
そしてトイレのタンクから水を流すとこんな感じになりました。
先程の写真と色が違うのは別の日に撮影したからです。
同じトイレですが、メラミンスポンジで擦ったので黒い傷は気にならなくなりました。
シミも遠目ではほぼ気にならなくなりました。
これくらいになれば、入居者の人も不満は言わないでしょう。
なのでトイレの内底に固着した汚れがある場合、水を除去してから酸性の洗剤でつけ置きして汚れを柔らかくしてから、柔らかい素材のもので擦り落とすのがベストです。
熱湯でつけおく、尿石などを擦る傷がつかないプラスチック製の小道具を使うなど、さらに裏技があるのですが、ここでは詳細は割愛します。
なにはともあれ、問題解決!めでたし。
終わりに
繰り返しますが、洋式トイレの底は金属製のもので擦るのはNGです。
黒い傷がつくからです。
尿石などの固着した汚れは、水を抜いて酸性の洗剤でつけ置いて汚れを柔らかくしてから、傷がつかない道具で擦るのがベストです。
多少時間と手間がかかりますが、傷をつけてしまうよりはいいのではないでしょうか。
つけてしまった黒い傷はメラミンスポンジで擦って気にならなくなるくらいになりました。
ただし100%とれたわけではありませんが、同じような問題に直面した方に参考になれば幸いです。
最後にハウスクリーニングで自分が経験した裏技のような内容の記事を紹介して終わりたいと思います。では。
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