ハウスクリーニングで最も悩ましいのはフローリングの剥離を判断する時ではないでしょうか?
判断に迷ったら、少し時間はかかりますが剥離をした方が早いです。
元々のWaxの状態が、何かをこぼしたようなはげ跡がついていたり、マットを引いてあったような跡があったりで… 上からWaxを塗ってもそれほど綺麗に見えない…
あるあるですよね。このような状況。
特に玄関からの廊下がフローリングになっていて、キッチンと風呂場を挟み打ちした構造になっているワンルームマンションで多く見受けられます。
それは当然。 キッチンで調理したら絶対こぼれるものはあるし、風呂上がりは直接フローリングに接するので、風呂場から出る時に水を連れてくるのは必至です。しかも玄関からすぐ目立つところに…
と言っても構造に文句を言っても仕方ないので、なんとかしなければなりません。
一つの方法は、床全体を一気に剥離することです。ワンルームの広さだと1時間もあればできそうですね。
でも、リスクもあるので、できれば剥離は避けたい…
床全体を剥離するなら、ある程度大胆に(床の隙間に液体が染み込んで浮いてこない程度に)作業できますが、ちょっとだけ剥離をしたい場合に周囲にはこぼせないので、かなりの慎重さが必要です。
それで今日の作業で、ちょっとだけのWax剥離がうまくいくかどうか試してみました。
結論から言えば、一案として今からお伝えする方法で作業すれば大丈夫です。慣れてきたら改良を加えることができます。これがこの投稿で一番言いたいところです。
まず、剥離したい板を決めます。廊下からベランダに向かう通路は全部剥離をした方がいいかもしれませんね。そこが綺麗だと綺麗に見えるからです。
剥離をしたい板の周りに緑の養生テープをしっかり貼ります。その上からマスカーテープを貼るとさらにいいです
ここで重要なのはテープを貼った際から剥離剤が染みないようにすること。
まずは、剥離溶液をビーカーに作ります。(市販のチューブ状のものではなく業務用のものを水で半分くらいに希釈したもの)
左官屋さんが使うトロ舟を用意して、万一、ビーカーが他の床にこぼれても問題ないようにするためにいつでも近くに置いておきます。
100均で売っている刷毛でいいので、その板に膜を張るように剥離溶液を薄く塗ります。はみ出ないように慎重に。
1分ほどして、もう一度上から剥離溶液を塗ります。そして、すぐに乾いた雑巾で剥離溶液をある程度力を入れて吸い取ります。
すると、見事に綺麗に剥離ができているのがわかります。意外と簡単。
繰り返しますが、際の部分だけは剥離剤が染みないように慎重さが必要です。そして他の床に剥離剤をこぼさないように… こぼすならトロ舟にという感じで。
際さえうまくいけばこっちのもの。
あとは、剥離したい範囲にまずは今のように剥離溶液を塗って、今度は水を含んだメラミンスポンジで力を入れて擦ります。そうすると根こそぎWaxがごそっと取れてくれます。あとは濡れた雑巾を数枚用意して、その汚水を綺麗に拭きあげると見事にWax剥離ができているではないか!という仕上がりになりました。
念のために、その後綺麗な濡れた雑巾で再度すすぎ拭きをします。
これでばっちりです。
少しがかかりますが、この方法を会得してからは、床のWaxがどのように禿げていようと手間は同じなので怖くなくなりました。
今後は少なくとも廊下の手前の部分はそのようにしたいと思います。その一手間で随分仕上がりが違うので。
つまり、フローリングのWaxは業務用の剥離剤と刷毛と雑巾、メラミンスポンジがあれば、素材を傷めることなく剥離ができるということが実証できました。
YouTubeで色々とフローリングの剥離の方法を視聴することができますが、この方法が安全で道具も少なく、誰でも綺麗にできる簡易な方法だと思います。ちょっと根気が入りますが…
ただし、床に傷があると、それはこの剥離ではどうにもなりません。補修してある部分を剥離剤がごっそり取ってしまうことがあるので注意が必要です。
さらに、元々浮きかけていたりフローリング自体が古すぎると、この方法でもそこから傷むことがあるのでリスクゼロではないですね。
しかしながら、剥離剤を薄く塗り、水を含んだメラミンスポンジで擦ることで、リスクを最小限にしながらも綺麗に剥離ができることがわかったので便利になりました。
という、作業体験談でしたが、同様のことでお悩みの方は少なくないかと思います。参考になれば幸いです。では。
フローリングの部分剥離で周囲の板に剥離剤が染みないようにするには?
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