はじめに
よっぽど汚い便器でなければ、ハウスクリーニングの中ではトイレ清掃はそれほど手こずる箇所ではないと思います。
時々、尿石などがガチガチについている便器もあり、そういう時は尿石はさっと落ちるものではないため、どうしても手こずってしまいます。
この記事はそういう話ではありません。
普通程度の汚れのトイレでも、便器自体の不具合のために結構手こずることがあるという内容です。
本日のハウスクリーニングで入った空室のトイレのドアを開けた瞬間、「うわっ なにこの生臭い匂い?」と思いました。
便器を掃除してもこんなトイレ使う気しないやん!
と思いながら清掃しましたが、最終的にはトイレの部屋の匂いは取れた?ましになった?のでそのことをお伝えします。
なぜか便器にぷつぷつとカビが!
よく見て見ると便器自体はそれほど汚れていませんでした。
ウォシュレットのついているタイプで長年放置されていた感じでもありません。
↓因みにウォシュレットについている汚れは結構苦労するので過去に記事を書きました。
そして配管にはきちんと水が溜まっていて、そこから臭いではありませんでした。
では匂いの原因は?
この写真のように便器にカビがぷつぷつとついていました。
ハウスクリーニング歴30年になりますが、こんな便器はじめて見ました。
原因が分かりません。
なんでだろ?室内が異様に湿気があるのか…
別に湿気は感じませんでした。
まあ、これくらいのカビならすぐ落ちるので、とにかく清掃してみます。
カビキラーで便器のカビを除去してみた
カビキラーは狭い空間で噴霧すると目に染みるので、ゴーグルをはめました。
そして手袋をはめて便器全面にカビキラーをまぶしました。
※ウオシュレットのメーカーの注意書きには中性洗剤以外は製品劣化の原因となるため使用しないでください、と書いてあります。ですが多くのプロの清掃業者は長時間つけておくのではなくすぐに水で流すか拭き取るかしているのでカビキラーを使うこと自体は問題ないと考えています。この辺りは自己責任でお願いします。
先程の写真には写っていませんでしたが、この写真には配管の正常な状態が写っていますが、便器の底もそれほど汚れていません。
↓参考までに便器の底を誰かが汚れを取るために何か固いものでこすった跡をきれいにした記事を挙げておきます。
洋式トイレ内底のたわしで擦った黒傷→メラミンスポンジでとれた
この程度のカビ落としはは苦労しませんでした。
清掃の仕上がりはこんな感じです。
きれいになったのはいいのですが、カビキラーの匂いでもともとあった生臭い匂いが軽減されたような気がしました。
時間が経ってから再度匂いを確かめたいと思います。
時間が経ってから再度匂いを確かめる
本来であれば、きれいにした時点でハウスクリーニングの仕事はそれで終わりです。
こんなことに気を使わないといけないなんて… 余分な手間!
↓因みに他にもこんな余分な手間がいることもあります。
そう思いながら匂いを確かめると、まだ少し生臭い感じがありました。
最初よりましになっているので、匂いの原因はなぜか便器に付着したカビだと思います。
でもこの状態だとスッキリしない…
便器の脱臭のためについている器具のところから生臭い匂いが放出されているのでしょうか?
そこも見てみましたが、別に異常はありませんでした。
わたしも早く仕事を終わらせたいので、なんとかしてあげたいとは思いますが、もうこれ以上サービスするのはストップしようと割り切りました。
【ハウスクリーニング】少しでもはやくきれいに仕事するコツ2選
それでトイレの床にワックスを塗って仕上がりとしました。
床に塗ったワックスの香りが生臭い匂いを消す?
室内のフローリングにワックスを塗った時に気づいたことがありました。
ワックスを塗った香りが部屋全体に漂い、ちょっとした変な匂いは打ち消してくれるということです。
トイレの床にもワックスを多めに塗りました。
香り拡散のために…
これで、トイレのドアを開けた瞬間、「なに、この匂い?」と言われることがないことを願いながら、仕事の依頼主に引き渡したいと思います。
ついでながら、トイレの床をワックスした同じモップやタオルでフローリングのワックスがけはやめた方がいいことを体験からお伝えします。
髪の毛をフローリングに塗り込んでしまうからです。
床ワックス塗り 髪の毛やモップ跡が残らない知られていないコツ
どうしても匂いが気になるなら芳香剤でも置いて!
匂いにすごく敏感な人もおられることでしょう。
そのような方はどうしても気になるかもしれません。
清掃業者が消臭するためにできることは他にもあります。
しかしながら、経験から言えば、今回のような場合は消臭剤を噴霧したところで、時間が経つと効果が薄れてしまいます。
匂いの原因を断たないと消臭剤の効果はどうしてもずっとは続かないからです。
なので、匂いの原因を完全に封じ込めることができないなら、自分にとって爽やかな香りがする芳香剤で対処することをお勧めします。
そんなところで今回は清掃作業中に匂いに関して経験した出来事をお伝えしました。
終わりに
空室のトイレのドアを開けると、なぜか異様な匂いがしました。
それほど汚い便器でもないのにです。
トイレにカビだけが付着している現象もはじめて見ました。
何年仕事をしていても思いがけないことがあるものですね…
そのカビを除去して、床にワックスを多めに塗って、変な匂いはましにはなりました。
匂いに敏感でどうしても気になる方は、ご自分がお気に入りの芳香剤でも置いておくのがベストだと思います。
そんなお話でした。
今回のカビ除去はそれほど苦労しませんでしたが、カビの状態によっては大変手こずることがあります。
最後にそのことについて過去に書いた記事をご紹介して終えたいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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