はじめに
エアコン洗浄時にカバーが外せなくて困ったということはありませんか?
実はカバーを外さなくても、ファンなども十分にきれいになる洗浄方法があります。
もちろん、壁掛けエアコンは通常カバーを外して洗浄するのがセオリーです。
なので、これから紹介するやり方は、作業中に人に見られている状況でしたら、手抜きをしている印象を与えないよう、了承を得るため説明の必要があるでしょう。
エアコンのカバーが壊れかけているため、外したくない時にも有効です。
では、その洗浄方法とbefore afterをお伝えしますが、洗浄前の養生が一番のポイントなので最初にそれをお話しします。
※以前にも似たような洗浄方法を下記の記事で紹介しましたが、今回お話しするのはもう少し手を加えたよりきれいになる方法です。
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カバーを外さない洗浄の養生のポイント
洗浄前にしっかりと養生をする必要があるのは下記の理由です。
カバーを外さないでファンに水をかけると水がカバーと本体の隙間から下にもれる
↓
そうなるとカバーの下に水がたまってしまう
↓
それが、後から本体とカバーの隙間の下の部分からぽたぽた落ちてくる
そうならないために、下の写真のように養生テープでその隙間をしっかり埋めました。
この時の注意点は以下の2つです。
- テープはエアコンが濡れる前に貼る
- テープののり代は波波にならないようにまっすぐに貼る
理由はこの通り。
- エアコンが洗剤や湿気で濡れた状態だとテープが貼り付かなくなる
- のり代が波波になるとそこから水が入り、テープが取れて意味がなくなる
さらに次のようにも養生します。
壁に洗浄水を垂らさないためのテープの養生
エアコン洗浄をしていると、ファンにかけた汚水が後ろの壁に垂れることが何度かありました。
誰も見ていなければ、後から拭きあげればいいのですが、お客さんが見ているところだとそんなわけにはいきません。
そこで、念のためにマスカーテープを使ってもう一つ養生するわけですが、
エアコン吹き出し口のすぐ下の部分に、端から端までマスカーテープをしっかり貼らなければなりません。
もちろんのり代はまっすぐにしっかりピンと決めます。
洗浄前と洗浄後の状態
洗浄前の状態
洗浄前はこのような状態でした。
吹き出し口はカビだらけで、中のフィンは写真では見えにくいのですが、タバコのヤニとカビでいっぱいでした。
洗浄の方法とコツ
さていよいよ洗浄です。
ファンを指で回転させながら、エアコン洗浄用の洗剤をたっぷり吹き付け、
外側のカビに対して柔らかい毛のブラシで洗剤が全面に馴染むようにし、
ホースのジェットで水をかけて洗浄すると、
下の写真のようにきれいになりました!
洗浄後、乾燥のためしばらく試運転が必要なので、30分ほど試運転させました。
洗浄後の状態
試運転の後、養生テープなど洗浄のためにつけたものを取り外して拭きあげました。
見た目はエアコンのカバーを外して洗浄したのと全く同様です。
吹いてくる風から、カビやタバコ、洗剤の匂いも全くなくなりました!
この養生方法で本体とエアコンカバーの下の隙間からも水漏れなど問題なしです。
カバーが外せなくてもファンも含めて洗浄できる
このことからカバーが外せなくても、それなりの質をキープした洗浄ができることがわかりました。
この洗浄方法を知っていると、カバーが外れない、触りたくない時でも、慌てず落ち着いてエアコン洗浄ができます。
もちろん、きちんとカバーを外して洗浄する方が、外からは見えない部分まで全てきれいに洗浄できますし、人が見ている時でも、エアコンの内部まできちんと洗浄しているという印象を与えます。
なので、この洗浄方法は応急としての作業になるでしょう。
洗浄方法の補足
エアコンのフィルターとそれをカバーしている前面のカバーは簡単に外れるので、それは外して洗いましょう。
最初に洗い終えておき、取り付ける時までには完全に乾いた状態にします。
エアコンのカバーの上部
エアコン外部カバーの上部のほこりや黒くなった汚れは、このように洗うと楽にきれいになります。
- 洗剤をまんべんなく噴霧する
- 毛先の柔らかいブラシで全面馴染ませて5分ほど放置
- ホースのキリで全面吹きかける
- 乾拭きのタオルで拭きあげる
フィン
まずエアコン洗浄の洗剤をかけて歯ブラシで軽くこすりますが、汚れを取るためにムキになってきつくこすらないように注意します。
フィンは簡単に曲がりやすいからです。
もし汚れが十分に取れていないと思ったら再度洗剤をかけて同じ作業をするとだいぶましになります。
まあ、きれいになったかなと思ったくらいで大丈夫です。
カバーの電気系統の部分
乾いたタオルで精密機器の部分に気をつけながら拭きます。
細かいところにほこりが詰まっているなら、歯ブラシかドライバーなど先の細いものにタオルをつけてほこりをとるようにするとやりやすいかと。
洗浄後はドレンから水が流れている確認する
このエアコンのドレンはここです。
この写真はエアコンの使用後に撮影ですが、使用中はここから十分に流れているのを確認する必要があります。
もし水がここから流れていないなら、ドレンの中でカビやほこりなどの汚れが詰まっている可能性があるからです。
そうなるとエアコン使用中に、エアコンの本体とカバーの隙間から水が漏れて大変…
必ず、ここから一定量の水が流れているか確認しましょう。
さて、万一エアコン洗浄キットが水漏れするようになった時の応急処置について補足したいと思います。
もしエアコンキットの汚水受けが水漏れしたら…
もしエアコン洗浄キットの汚水受けに水漏れがあったりしても、落ち着きましょう。
代替手段を講じます。
養生はしっかりする
まずこの記事でお伝えした養生はしっかりし、
次にエアコンの下あたりの床一体をマスカーテープで養生するか、ブルーシートを敷きます。
床にマスカーテープかブルーシートを敷く
その後、左官屋さんが使用する舟を置き、
その際、ビニールシートにバスタオルを敷いておくとさらにバッチリです。
片手でホースで流水、もう一方の手でバケツで汚水を受ける
ファンに水をかける時に右手でホースで流水し、左手で小さいバケツで汚水をしっかり受けます。
できるだけ汚水を全てバケツでキャッチするために、ホースの流水を加減して作業します。
実際にこの方法で作業したところ、仕上がりは同じくらいきれいになりました!
この代替手段のコツは水を吹きかける加減とタイミングと上手に左手で汚水を受けられるかです。
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終わりに
エアコン洗浄において、本当は外部カバーをきちんと外して洗浄するのがベストです。
状況によってはそのようにできない時もあります。
例えば、カバーの開閉により、カバーの爪などを破損させるリスクがあるような状態の時は、この記事で紹介した洗浄でもいいのかなと思います。
それでも実質的に十分きれいになるからです。
以上、エアコン洗浄のプロがこの記事の内容を見れば邪道と言われるかもしれませんが、応急処置的な作業が必要な時に参考になれば幸いです。
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