はじめに:PVの「ぬか喜び」に気づいた日
ブログを運営していると、Google Analytics(アナリティクス)のリアルタイム画面を見るのが、一種の**「クセ」**になっていませんか?
私も以前はそうでした。
更新した直後や、ちょっと暇なときにはすぐにアクセス数を確認し、数字が動いていると「誰か読んでくれている!」と嬉しくなっていました。
しかし、ある時ふと気づいたんです。
「このアクセス、本当に記事を最後まで読んでいるのかな?」
アクセス数はあっても、もし読者が開いて10秒で閉じていたら、それはただの「ぬか喜び」です。
PVを眺めて安心している場合ではない、もっときちんと「読まれる記事」に改善しないといけない、と痛感しました。
この記事では、私がその気づきを得た後に実践した、「アクセスはあるのに読まれない記事」を見つけ出し、価値あるコンテンツに変えるためのシンプルなリライト戦略を紹介します。
専門的な分析は必要ありません。
私も詳しいわけではないので、誰でもすぐに試せることだけをまとめました。
1. その記事、実は「空気」になっていませんか?
多くのブログ運営者が陥りがちなのが、「PV=成功」だと捉えてしまうことです。
しかし、本当に大切なのは「PV数 × 滞在時間の長さ」です。アクセス数が多くても、読者の滞在時間が極端に短い記事は、読者にとって「空気」と同じです。
クリックされただけで、何の価値も提供できていません。
まずは、自分のブログ記事の中に、この「空気記事」がどれくらいあるのかを把握することが、改善の第一歩となります。
2. 【脱・眺めるだけ】「読まれない記事」の探し方
では、どうやって「空気記事」を見つけるか?
私がAnalyticsで実践したのは、複雑な設定は一切使わず、たった2つのデータを比較するシンプルな方法です。
ツールはシンプルに:「PV」と「滞在時間」に注目
私が使っているGoogle Analytics(ユニバーサルアナリティクス、またはGA4)のレポートで、個々の記事のパフォーマンスが見られる場所(例:GA4ならレポート > エンゲージメント > ページとスクリーンなど)を見てください。
そこで、私は次の2つの数字を比較しました。
- ページ別アクセス数(表示回数): 読者が何回その記事を開いたか。
- 平均エンゲージメント時間(または平均滞在時間): 読者がそのページにどれくらいの時間留まっていたか。
チェックのポイント:
- 「アクセス数は上位なのに、エンゲージメント時間が記事を読むのにかかる時間に対して異常に短い記事」
- これがまさに最優先でリライトすべき「空気記事」です。検索順位は高いのに、開いた瞬間に**「求めていた情報と違う」**と判断され、すぐに閉じられているサインだと判断できます。
- 特に期間を区切って比較すると(例:「7日間」と「今日一日」)、直近で「空気」になっている記事を洗い出すことができ、ガッカリしましたが、ここが踏ん張りどころだと気づきました。
このギャップがある記事こそ、リライトの必要性が高く、改善効果も出やすい「金の卵」です。
3. なぜ読まれない?離脱を生む「3つの壁」
「空気記事」が特定できたら、次は「なぜ読者はすぐに帰ってしまうのか?」という原因を探ります。
私も自分の記事を読み直してみて、いくつもの「離脱の壁」があることに気づきました。
壁1:難解な文章と長すぎる一文
ついつい格好つけたり、見栄を張ったりして、難しい専門用語を使っていませんか?私もそうでした。
読者が求めているのは、「プロの論文」ではなく、「自分の悩みを解決する簡単な情報」です。理解に手間取った瞬間、読者は離脱します。
- 一文が長すぎると、途中で息継ぎができず、読むのが苦痛になります。
「中学1年生でもストレスなく読めるか」を基準に、分かりやすさを追求してみてください。
壁2:スマホでの見づらさ(改行不足)
ブログ記事を読む人のほとんどはスマホユーザーです。私も通勤電車などでスクロールが面倒になると、すぐにページを閉じてしまいます。
- 改行がほとんどない「文字の壁」
- 見出しが少なくてどこまで読めばいいかわからない
これらは、スマホで見ると圧迫感があり、読む気を失わせます。「読みづらい」と感じた時点で、読者はブラウザバックしてしまいます。
壁3:知りたいことへの遠回り
アクセス数はあるのに離脱率が高い記事は、「前置き」が長すぎることが多いです。
「あれもこれも伝えたい」という気持ちが先に立ってしまい、読者が本当に知りたい結論や、解決策のヒントになかなか辿り着かない状態です。
読者は**「今すぐ」**解決策が欲しいのです。導入部分は短く、すぐに結論のヒントや、記事を読むことで得られるメリットを提示することが大切です。
4. 【リライト実践】 私がやった「3つのシンプルな修正」
原因が分かれば、あとは行動するだけです。
私は、あれこれ考えすぎると手が止まるので、以下の3つのシンプルなルールだけを設定し、ひたすらリライトを続けました。
修正1:一文を「35文字以内」で切る
「一文をできるだけ短くする」という目標を具体化しました。私のマイルールは、**「句点(。)が打たれるまでを35文字以内にする」**でした。
これだけのシンプルなルールですが、実行すると文章全体に**「リズム」**が生まれ、驚くほどスラスラと読めるようになります。特にスマホで読む場合の圧迫感がなくなり、読者の離脱を防ぐのに非常に効果的でした。
修正2:誤字脱字チェックは「最低2回」
アクセスが多い記事ほど、誤字脱字は致命的な**「信用問題」**につながります。初歩的ですが、私も「誤字を訂正」というシンプルな作業を徹底しました。
書いた直後だけでなく、時間を置いてから、というように最低2回はチェックするようにしました。特に語尾や接続詞の間違いは、文章のリズムを大きく崩します。
修正3:見出しを見直して「目次」を機能させる
リライトする際、文章だけでなく**見出し(H2, H3)**も必ず見直しました。
- 見出しは、記事の骨格であり、目次は記事の価値を伝えるセールスレターです。
読者は目次をざっと見て、必要な情報があるか判断します。
見出しを見ただけで「何の情報が得られるか」「この記事を読むメリットは何か」が明確に伝わるように変更しました。
例えば、「原因」ではなく「【初心者向け】〇〇がうまくいかない3つの原因と解決策」のように、読者の検索意図に沿う形を意識しました。
おわりに:結局、データは「きっかけ」でしかない
アクセスを眺めているだけの状態から、「読まれない記事を救う」という行動に集中したことで、ブログ運営に対する意識が変わりました。
結局のところ、データは私たちに「ここに問題がありますよ」「読者はこう感じていますよ」と教えてくれる**「きっかけ」**でしかありません。
データを眺めて一喜一憂する時間よりも、たった1記事でも読者にとって価値のあるものに変える**「行動」**の方が、遥かに大切です。
あなたももし、アクセス数と滞在時間のギャップに悩んでいるなら、ぜひ今日から「読まれない記事」のリライトを始めてみてください。
お互い、読者の役に立てるブログを目指して頑張りましょう!
スポンサーリンク


コメント