はじめに:電話一本から始まった“最悪の現場”
「ちょっと…なんとかなりませんかね…」
昨日、管理担当者から一本の電話が入りました。
内容を聞いた瞬間、これは“普通の清掃”ではないとすぐに分かりました。
場所は、賃貸マンション最上階の2DK。
リフォームも終わり、入居者も「とても気に入っている」と言っていた、いわば“成功案件”のはずでした。
――しかし、その直後に事件は起きます。
入居直後に起きた「最悪のトラブル」
入居者が入浴し、バスタブのお湯を流したその時。
排水が詰まり、汚水が逆流。
洗面室まで一気に流れ込み、床は水浸し。
拭き取ったバスタオルはドロドロ。
そして、あの独特の“下水の臭い”。
家具、テレビ、冷蔵庫、カーテンにまで染み込み――
入居者は激怒。
「どうしてくれるんだ!」
「こんな部屋、住めるか!」
そのまま別の部屋へ移動する事態になりました。
「対応外」と言った業者、「なんとかしてほしい」と言った担当者
本来、この部屋はリフォーム+清掃込みで引き渡されていました。
しかし――
元の業者は、このトラブル対応を**“対応外”として断った**のです。
残された管理担当者は、自力で排水管の詰まりだけを処理。
(いわゆる梵天作業)
ですが、問題はそこではありません。
汚れも臭いも、そのまま。
「これでは住めない」
そこで、私たちに連絡が来たというわけです。
他社が避ける現場にこそ“価値”がある
ここで重要なのは一つです。
👉 「困っている時に頼られるかどうか」
多くの業者は、決められた作業しかやりません。
- 重いものは動かさない
- 臭いは表面だけ処理
- 契約外は断る
ですが現場の本音は違います。
👉 「そこを何とかしてほしい」
ここに応えられるかどうかで、
“作業業者”か“信頼される業者”かが分かれます。
実際にやった作業:見えない敵との戦い
今回、私たちは3人で対応しました。
① 汚染箇所の徹底洗浄
汚水が触れた床・洗面台・壁面をすべて洗浄。
② 備品の全拭き上げ
家具・家電を含め、ほぼすべてを洗剤で拭き上げ。
👉 「臭いは空間全体で考える」
これがポイントです。
③ 業務用消臭剤の噴霧
空間そのものをリセット。
最大の難関:ドラム式洗濯機の下
今回一番苦労したのはここです。
ドラム式洗濯機。
重い。とにかく重い。
しかも依頼内容は――
👉 「その下も何とかしてほしい」
普通ならやりません。
でも、ここをやるかどうかで結果は変わります。
3人がかりで本体をずらし、
- 下の汚れを完全除去
- 消臭処理
- 写真で記録
そして元に戻す。
この“見えない部分”こそが、信頼の分岐点です。
ゴールは「キレイ」ではなく「住める状態」
作業後、担当者にこう伝えました。
👉 「住める状態に戻しました」
これはただの清掃ではありません。
👉 入居者に
「もう一度ここに住んでください」と言える状態にする仕事です。
この仕事で得られるもの
今回のような案件には、大きな価値があります。
✔ 適正な追加料金を請求できる
通常清掃ではないため、堂々と単価アップ可能。
✔ 圧倒的な信頼が積み上がる
「あの業者なら何とかしてくれる」
この一言が、価格競争を終わらせます。
誠実さは、最強の差別化
もしここで、
「見えないからいいか」
「重いからやめておこう」
そう判断していたら――
臭いは残り、クレームは終わらなかったでしょう。
👉 誰も見ていない場所をやるかどうか
ここに、プロの価値があります。
結び:厄介な現場から逃げるな
正直に言えば、こういう現場は楽ではありません。
- 汚い
- 臭い
- 面倒
- クレーム絡み
でも、だからこそチャンスです。
他社が断る現場は、
👉 信頼と単価を一気に引き上げるステージ
です。
目の前の一件に、本気で向き合う。
その積み重ねが、
「替えの効かない業者」を作ります。
最後にひとこと
次に「面倒な現場」が来たとき、
少しだけ視点を変えてみてください。
それは、
👉 あなたの価値を証明するチャンスかもしれません。
スポンサーリンク

コメント