前回の記事では、リノベーション現場で直面した
「清掃時にはなかったはずの汚れ」を指摘されるモヤモヤについて書きました。
【リノベ清掃の落とし穴】 「新品のクロス」こそ疑え!見落としがちな木屑汚れと現場の盲点
正直、現場の人間からすれば
「やってられない」と思う瞬間もありますよね。
とはいえ、感情的になっても現場は前に進みません。
「気をつけろと言われても、結局なにをすればいいのか?」
今回はその疑問に答えるため、
私が現場で実際にやっている“効く行動”だけをまとめました。
愚痴はゼロ。
淡々と、プロの仕事を完遂するためのチェックリストです。
■ リノベ現場は「完成形」ではない
リノベーション物件の清掃で、
まず頭に入れておきたいのがこの前提です。
見た目が綺麗=作業が終わっている、ではありません。
清掃は、リノベーションという大きな工程の「途中」に入る仕事です。
私たちの後には、
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電気工事士がプレートを取り付け
-
設備担当が最終チェックに入り
-
営業や管理側が内覧に来る
といった流れが待っています。
つまり、リノベ現場は
「他業者の出入りが前提」の空間。
この構造を論理的に理解しているだけで、
後からの汚れ指摘に過度に反応しなくなります。
■ 清掃前に必ず確認したい3つのポイント
現場に入ったら、感覚ではなく
機械的に以下の3点をチェックします。
① クロスは「乾拭き前提」で見る
分かっている人ほど、意外と抜けやすいポイントです。
白いクロスは、
ボード粉や木屑がほとんど目視できません。
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光の当たり方
-
静電気
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乾燥後の浮き
この条件が重なると、
清掃後に必ず粉が表に出てきます。
「見えなくても、一通りクイックル等で撫でる」
これをルーティンにしておくだけで、
後出し指摘はかなり減ります。
② 未装着のプレート・部材の有無
スイッチ、コンセント、換気口のカバー。
外れている箇所はありませんか?
ここで重要なのは、
「今、汚れているか」ではありません。
**「後から誰かが触る場所かどうか」**です。
未装着=後工程あり。
そう判断できれば、予測精度が一段上がります。
③ 自分の後に誰が入るかの確認
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電気屋
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水道屋
-
完了検査
予定がはっきりしない現場ほど、
後から汚れが持ち込まれるリスクは高くなります。
スケジュールが曖昧な場合は、
「何か起きる前提」で構えておく。
これだけで、心の余裕が違います。
■ 写真を撮っておくと「助かる場面」
写真は、
相手と戦うための武器ではありません。
あくまで
**「お互いの認識を合わせるためのツール」**です。
撮っておくと助かる例
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未装着の部材
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最初から汚れていた既存部分
-
作業完了時の部屋全体(パノラマ)
「清掃完了時にはこの状態でした」
この記録があるだけで、
万が一の指摘があっても、
「それは清掃後に入った業者の可能性が高いですね」
と、感情を交えず事実確認ができます。
写真は
自分を守るためではなく、
現場をスムーズに終わらせるための道具です。
■ それでも出る指摘への考え方
どれだけ準備しても、
指摘をゼロにすることはできません。
大切なのは、その指摘が
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想定内か
-
想定外か
どちらなのか。
「木粉は出るかもしれない」
「プレートは後付けだから汚れるかも」
こうした想定ができていれば、
指摘が来ても「やっぱりね」と受け止められます。
30分で終わる手直しなら、
最初からその時間を余白として
スケジュールに組み込んでおきましょう。
■ まとめ:リノベ清掃は「確認作業」までが仕事
リノベ清掃で求められるのは、
単なる掃除の技術ではありません。
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技術より段取り
-
怒らないための準備
-
長く続けるためのメンタル管理
リノベ清掃は、
「汚れを落とす仕事」ではなく、
「汚れが出る前提で仕上げる仕事」。
そう定義を変えるだけで、
明日からの現場が、少しだけ楽になるはずです。
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